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現実と夢(ショートショート)

こんにちは、彗星です。少し後味の悪い話を書いてしまいました。いつも私は最初の文を思いついたら後は1文1文を思いつきに任せて書いています。次はもっとしっかりとした最後のオチなるものを考えたいです。



この窓は、どこからきたのだろう。

私は山を見上げた。私が住んでいる家は山のふもとにあり、いつも高さ500mを超える山が向かいにある。

いや。なぜ私は山が見えているのだ。いつもはここにドアがあるはずなのに。昨日寝た時はドアだった。

後ろから伸びてきた手が口を塞いだ。

「静かにしろ。ここはもう安全じゃない。お前は話を聞いていないのか?」

「話?」

「とにかく今は逃げないと、あいつらに捕まってしまう」

そう言ったその人は私を持ち上げると窓の向こうへとジャンプした。

窓の向こうは、山ではなかった。静かな水面が辺り一面に広がっている。

「よかった。もう少しでお前は夢の世界に囚われる所だった。」

「え?」

「お前がいつもみるドア、あれは夢だ。本当は窓だったはずなのだ。お前がいつもみる山、あれも夢だ。本当は湖だ。しかも、このあたりに人がいないという考えも、夢だ。本当は、この湖の向こうに人は沢山いる。もう少しで、お前は現実に戻れなくなる所だった。……お前の心は戻ってきているか?」

(…この現実も…夢…?…現実と夢は結局…何…)

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