地政学④ 緩衝地帯 

地政学④では緩衝地帯を学んでいきたいと思います。

大学や高校でも少しは出てきたと思います。
緩衝地帯とは名前の通り自国で戦争を起こさないように近くに自分の仲間や植民地を作り戦争の場所を自国にしないようにするためのものです。さらに直接国境に触れないことで対立も回避しやすくするためでもあります。

いわば喧嘩する際に暴力させないために人を仲介して喧嘩をするみたいな感じです。

日清戦争なんかは分かりやすいです。 日清戦争の戦場は朝鮮です。 中国も日本も犠牲を出したくないので緩衝地帯である朝鮮で戦争を行ったのです。

日清戦争・日露戦争どちらも緩衝地帯である朝鮮を取られたくないからこそ戦ったのです。 朝鮮を支配したいがため侵略したとされていますがたくさん資源があるわけでもありません。さらに朝鮮人を奴隷にしたわけでもありません。

目的はそこではなく中国やロシアに朝鮮を取られてしまえばいかに海があるとはいえ防衛に力を入れなければならなかったからです。

東南アジアのタイやアフリカで植民地じゃなかったとこというのは大国同士で争わないようにするための緩衝地帯であったのです。

現在でも韓国はアメリカ日本の緩衝地帯であり
日本もアメリカの緩衝地帯なのです。ウクライナ侵攻なんかもロシアの緩衝地帯にしたかったのです。

世界大戦になったのもポーランド分割によってドイツ(プロイセン)とロシアが直接国境に触れていたりヒトラーがラインライトの非武装地域に軍隊を派遣したことによりフランスを一触速発になったからという見方もあります。

現在の日本の緩衝地帯は韓国にあります。 半島に同盟国がいるからこそ防衛費も削減できています。 

もし朝鮮半島を中国やロシアに取られてしまえば防衛費は10倍にもなると予想されています。

ネトウヨで韓国が嫌いだから縁を切るとかいう人もいるかもしれません。

しかし韓国が消えてしまえば日本が危険に晒されてしまうのです。

慰安婦問題や徴用工でお金を渡さなくても全然良いと思いますがある程度仲良くしていかなければならないのです。 

最近では韓国は中国や北朝鮮寄りになりつつあります。 だからこそ民間外交であったりある程度仲良くしておく必要があります。

余談ですが大日本帝国では朝鮮を緩衝地帯にしていたのに韓国併合をしてさらにそこの緩衝地帯である満州国を作ってシーパワーであるのに陸軍を増強するしか無くなってしまったのです。

シーパワーの土地はほぼ負債になります。

緩衝地帯である朝鮮や台湾を独立国にするだけで良かったのです。 

それなのに植民地を作りさらに拡大させてアメリカやロシア中国なんかと利益衝突して少しずつ仲が悪くなり、

さらに日独伊三国同盟はシーパワーの国家なのにランドパワーの国家と同盟を結んであまり意味のない同盟を結んでしまったから負けてしまったのです。

日独伊三国同盟を結ばずアメリカと中国の利益衝突がなければアメリカともある程度仲良くできていたと思うし日英同盟にアメリカを入れてシーパワー3大国で世界を支配できていたかもしれません。

歴史にifは禁止ですがしっかり日本でも地政学の勉強がしっかり広まっていれば大国であった可能性は大いにあります。

日本の国防では、ある程度朝鮮半島と仲良くしつつ中国やロシアに取られないようにしていく必要があります。 

そしてあくまでも緩衝地帯であるので朝鮮に深く関わらないようにしてそして日本に歯向かうような大国にせず現状維持にすることが大事なのです。

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