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「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」の怖さ

結論を一言でいうと「怖かった」です!!

とにかく、めちゃくちゃ怖かった。
目や耳をふさぎながら視聴していました場面もいくつか。。。。。

こんな感情になったのは初めてかもしれません。。。

1.この番組を見ることになった経緯

ある方からのオススメされ、この番組を見ることにしました。
というのも、その方が私にしてくれた、番組のプレゼンが上手すぎました。


今回のルールは
・男女5人ずつで3か月過ごす
・男女どちらにもオオカミがいる

というシンプルなもの。

一緒に3か月過ごし続けたら、カップルが何組かできそう、というのは想像がつきます。

しかし、男女どちらにもオオカミが混ざってるらしいです。
※オオカミというのは、恋愛をしない騙し役です。
(人狼ゲームをパロった作品なんだろうね)

・オオカミは、騙す(自分に惚れさせる)ことが目的
・オオカミ以外は、オオカミでない人と恋愛することが目的

というシンプルな構成になっています。


初めて聞いた時、めちゃめちゃ面白そうだと感じました。

2.いざ視聴してみると

上にも書きましたが、とにかく怖かったです。
いや、別の表現があるかもしれませんが、思いつきません。

私は、映画・ドラマ・番組含め、3次元恋愛作品を観たことがありません。
(アニメはあります!)

そもそも、そのようなドラマや映画に出ている俳優女優さんを一人も知らないかもしれません。(広瀬すず、佐藤健、って人とかも、名前しか聞いたことない…。)

だから、今回、恋愛番組を視聴することは、自分にとっても非常に新鮮でした。


さて、何が怖かったかと言うと、
・皆が真剣
・ノンフィクション

・作戦会議シーン

ですかね。特に、

「皆が真剣×ノンフィクション」

という部分に恐怖を感じました。

これが、「皆が遊び半分×ノンフィクション」or「皆が真剣×フィクション」
なら、純粋に楽しんで見れていたと思います。

では、書いていきます。

①皆が真剣
視聴して10分くらいで、「思ってたのと違う!」と感じました。
それが、一人一人、本当に恋愛をしに来ているということです。

初見じゃない人からしたら、「なにいってんの。そういう番組じゃん」と思われるかもしれませんが、ここの違和感が凄かったです。

日本の映画で騙し合いといえば「ライアーゲーム」「カイジ」などが挙げられます。それらの作品の題材は恋愛ではありませんが、”騙されないようにしながらゲームに勝つ”という点では、この番組と通ずるところがあります。

このような映画では、まず、
「どうしたら騙されないか」「だましている人は誰か。その根拠は」

みたいなところから入ります。
もちろんみんな騙されたくないので、これらの気持ちが優先的に脳を支配するのは当然のように思えます。

しかし、この”オオカミちゃん”の番組は、
「信じます。だって信じてほしいから」
スタンスの人がやけに多いと感じました。

「信じてほしいから信じる」ということを批判しているわけではありません。実際、僕はその考えで生きると決めています。疑いから入っても良い事はきっとありません。信じたいからその人を信じて、信じられたいから信じます。それで裏切られたことも何度かありますが、それでもこのスタンスはやめたくないなと思っています。

しかし!!!!!!!!!!!!!

騙し合いゲームとなると話は別!別!

だって目の前の5人の中に、騙してくる奴が”確定”で1人以上いるんですよ!?その中で、「よし、まずは信じるぞ」なんてやるの危険すぎます!

序盤に、登場人物の一人が
「初めは誰がオオカミとか考えるの辞めて接したわ」
と言ったのですが、そんなことできる!?!?と思いました。
(この人がオオカミ役なら分からんでもない発言)

これがライアーゲームなら多額の借金地獄、カイジなら最悪即死してしまいそうなキャラばかりです。

いつも私は映画ばかり見ているから、このように感じるだけかもしれませんが、非常に違和感を感じました。

「私はあなたが気になってるよ」の時の笑顔、二人で笑いあう場面、楽しそうに過ごす1シーン1シーンの違和感が、頭の中で恐怖心に変換されていきました。

②ノンフィクション
これがフィクションでないというところが、この番組最大の面白さだということは分かります。

しかし、この事実が、違和感を上乗せしているように感じました。

①で書いた”皆が真剣”という部分。
50歩くらい譲って、「そういう作品」なら、キャラ設定としてアリかもしれません。

しかしこれはノンノンノンフィクション。

そして、騙し合いの題材が”恋愛”

最終、誰が得するのか?というところに考えが行きつきました。

基本的に、騙し合い系のストーリーは、勝者のみ命が救われたり、多額の富を手に入れることができたりと、その勝負をやる”メリット”が存在します。

しかし、この番組の場合、「あれ?なんでオオカミが必要なの?」
という一番の根本に疑問が残ります。

(にわかなので、よく分かっていないところが多いのですが、オオカミは騙した人数で報酬がもらえたりするのでしょうか。でも1話で説明なかったしな…)

では、オオカミを抜いてこのような番組に変更してはどうでしょうか?
・男女5人ずつで3か月間過ごす
・恋愛してもしなくてもいい
・騙し役はいない

どうでしょう。参加者全員が楽しい企画になりそうですよね。

しかし、「面白くない!」という視聴者の意見で溢れかえることも目に見えています。

過酷なゲームに参加した人たちが、時に楽しく笑い、時に辛くて涙する。
そんなシーンをエンタメとして楽しむ視聴者に向けた番組の作りです。

漫画「カイジ」に似ている恐ろしさ

この記事を書いている途中で、この番組の「怖さ」に気付きました。
我々は、カイジに出てくる”鉄骨渡りを見る富裕層”なのかもしれません。

画像①

①は、カイジに出てくる「人間競馬」というシーンです。概要は

金持ちが多数参加する「スターサイドパーティー」内でのギャンブル。
【ルール】カイジら債務者たちが地上8~10メートルに設置された鉄骨(全長25メートル)を渡るレースをし、パーティー参加者たちが着順に賭ける。橋に手を着くか、橋から落ちると失格。1位・2位でゴールした者は賞金を手にできるが、1レースに出走する人数12人に対し鉄骨は4本しかなく、上位を狙うには前を歩く者を突き落さねばならない…。

https://ebookjapan.yahoo.co.jp/content/etc/kaiji/game.html
画像②

鉄骨を渡り切った人には報酬が与えられ、落ちたら骨折というギャンブルです。②に示すように、大勢の観客が、参加者たちを見ながら、誰が勝つかを予想し、応援します。

画像③

③に示した通り、落ちると大けがをします。それを見て、視聴者側は楽しみます。

骨折の痛さと、騙された側の心の痛さは、種類が全く違うとは思いますが、
これと似ていることが、オオカミちゃんでは行われているように感じました。

もちろん、”これは視聴率が取れる!”と考えたプロデューサーも怖いですが、それを見て楽しむ我々も、カイジの富裕層にいつの間にかなっているという怖さも感じました。

参加するなら

ここまで書いてきましたが、番組を批判する記事ではありません!

私は、人間関係で嘘をついたり隠し事をするのは嫌なタイプです。
(思ってることは全て言います)

しかしオオカミ役はゲームとして楽しいだろうな、と浅はかながら思います。

実際、見ている時は恐怖が7割、残り3割が

オオカミはめっちゃ楽しそう

という気持ちでした。

ちなみにこれは、私にこの番組を勧めてくれた人も言っていました。

3か月という決まった期間で何人を騙せるのか。
会話を楽しませるテクニック以上に、演技力が必要とされるのは間違いありません。

その中で、オオカミ側も感情が揺れ動くときはあるのでしょうが、ゲームとして楽しむスタンスで臨めるという点が、面白いなと思いました。

ライアーゲーム

私の大好きな作品の一つに、”ライアーゲーム”という作品があります。

これには恋愛の要素は一切なく、”金を奪うか奪われるか”のゲームです。

特に、ライアーゲームの映画「真実の赤リンゴ」は好きな映画ベスト3に入ります。

オオカミシリーズが好きな人は、よければ見てほしいなと思います。

まとめ

グロ映画、ホラー映画が大好きな僕ですが、まだ「怖い」と感じるものがあったことに驚きました。同時に、人によって「怖い」と感じる作品は違うのだなと感じさせられました。

ホラー映画中に怖いシーンになると目をがん開いて見ちゃうタイプですが、
この番組を見ている時は、悶えたり目や耳を覆ったりして、少し震えながら視聴しました。

そういう理由で、2話以降は見ることができないですが、結末は気になるので、最終回は視聴しようと思います!

ご愛読ありがとうございました!


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