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港区在住外資系OL、フリーランスになる。

最初に「港区在住 外資系OL」とつけたのは、悲しきかな
それ以外にインパクトのある肩書が思いつかなかったからである。

経営者でもなければ、大企業に勤めているわけでもない普通の会社員がなぜ港区に住んでいるかと言うと、
・転職先が港区だったから(通勤に時間をかけたくない)
・港区でTinderを半径1kmに設定し、スワイプしてみたらイケメンばかりだったから(草)
・平均年収が一番高い場所に住んでみたかったから

主にこの3つである。

月13万円という、高い家賃に震えながらも
「家賃折半してくれる彼氏を見つければいいや〜」なんて淡い期待をして契約したが、そんな人が現れることもなく、1年半1人で払いきった。

家にそんなお金かけるの信じられない、という声もあるが、
久しぶりにできた彼氏に奮発して3万円のクリスマスプレゼントをあげるも、お返しないどころか1週間後に破局したり、

30超えて未だ『俺を楽しませてごらん』スタイルの人と付き合ってしまい、
信頼関係を構築する前にフィードバックしすぎて音信不通になったりと、
辛いことがあっても、東京タワーを見れば「私には仕事がある」と、自分を保つことができた。

そういった意味では、自分にプレッシャーと気合いを与えてくれる
素晴らしい街であったように思う。

そんな私が”港区在住”、”外資系OL”という肩書を捨てることにしたのは、
「本来、人間は自由であるはずなのに”安定”と引き換えに、自ら不自由にしてない・・・?」と、ふと疑問に思ったからである。

さらに言うと「よくわからないけど、独立している人かっこいい!」という安直な気持ちや、「会社員8年もやったんだし、もうよくね?」という気持ち、社長が黒といえば黒と言わなければならない環境が嫌になった、というのが素直なところかもしれない。

戦闘力を上げるために港区に住んでいる、と思っていたけれど
そんな生活も終わりにしよう。

そう決めてからは早かった。

『副業が本業の収入を超えてから独立すべき』

それがアンパイなのだろうけど、それを言い訳にズルズルと会社員を続けてしまいそうなので、まずは会社に辞めることを報告。

今や経営者となった元上司に相談したところ、
『お前、独立向いてると思うよ』というお言葉を頂戴した。

続けて甘美な言葉をもらえることを期待していたら、
『だってお前独身じゃん。失うもの何もないんだから、やりたいこと全部やれよ』と言われたのだけど。

なんか違う。けど、確かに。

『最悪、立ちんぼでもしとけ』と、暴言もついでに浴びせられたが、
同時に仕事もくれたので、脱サラ後もなんとか生きていけそうではある。

サラリーマン生活もあと7日。

全く実感がないし、立ち止まっていると不安に押しつぶされそうになるけれど、まずは再出発する自分にお疲れと乾杯。

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