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ハマらずにはいられない、世界を揺るがす日韓合同コンテンツ「Nizi Project」の可能性。

まさかこんなことになるとは...最早「沼」過ぎて抜けられない、そんな状態である。

「Nizi Project」とは

タイトルの「Nizi Project」とは、“虹” のようにメンバーそれぞれの個性が、様々な色を放つようなガールズグループを発掘・育成し、世に輩出することを目的としたオーディション・プロジェクトである。今やグローバルに支持を拡大するK-popの人気を牽引する韓国三大エンタメ事務所の一つ、JYPエンターテインメントと、日本のSONY MUSICが合同で立ち上げており、応募条件の1つは日本語での意思疎通ができることで、“日本発”という点も注目を集めている

昨年2月に始動し日米10都市でのオーディション開催、4泊5日の東京合宿、最終選考を兼ねた韓国での本格的なトレーニングを経て、現在デビューメンバーを決める最終選考の直前という大詰めの段階に来ている。

■「Nizi Project」に自分がハマった背景

元々自分はとりわけK-POP好きという訳ではない。音楽は全般的になんでも聞くスタイルではあるが、とりわけハマった・影響を受けたアーティストを挙げろと言われれば、坂本龍一、玉置浩二、B`z、nujabes、竹内まりあ、KOKIA、柴田淳、昨今ではKING GNU、藤井風などにビビっと来ているくちである。(冒頭のお二人は最早崇拝の域)もちろん昨今のK-POPブームの中でハマって集中的に聴いたメジャーな曲はいくつかあったがそれらはいずれも一時的なものであった。

そんな自分がNizi projectにハマり出したきっかけは会社の後輩との会話だった。彼は韓国出身でちょうど話題がK-POPについて及んだのと、ちょうど前後するタイミングで、イベントで直接お会いしたことのあるブシロードで執行役員を務められている中山淳雄さんが、定期的に書かれているエンタメ論考にてK-POPが取り上げられており、その読後に韓国エンタメ三大事務所について改めて調べたのがきっかけである。

その流れで行き着いたのがこちら。

現在Nizi project(以後ニジプロに略)はシーズン2まで配信されており、いずれのシーズンも頭のエピソード二回分が無料でyoutubeに置かれている。

軽い気持ちでシーズン1をクリックしたら最後、、気がついたらHulu会員となり、最新エピソードまで先月追いついた次第だ。。

ここからはニジプロの何がそんなに魅力的なのか、主観的に述べてみたいと思う。

■「Nizi Project」の魅力とは?

1. プロデューサー、パクジニョン氏の真摯な姿勢と名言の数々。

このプロジェクトをリードするJYPエンターテインメントの社長であり、数々のヒット曲を生み出してきたプロデューサーであり、そして48歳ながら今も第一線で活躍するアーティストでもある、パクジニョン氏。

後ほど述べる練習生達の魅力も当然だが、自分としてはこの人の魅力によってここまで引き込まれているのではないかと思うほど、音楽性や芸術性に対する彼の発する様々な言葉に感動、感心させられた。(ちなみにこの方、よくニカっと笑うのだが、その顔がとてもチャーミングだと思うのだ 笑。

以下いくつか印象的な言葉を引用したい。

「僕たち一人一人の顔が違うように、一人一人の心、精神も違います。見えない精神、心を見えるようにすることが芸術です。だから自分の精神、心、個性が見えなかったら、そのパフォーマンスは芸術的な価値がないです。」

やりたくないことも長い間コツコツ続ければ、自分がやりたい仕事が一生できる夢を叶えるために一番大事なことは、毎日毎日自分自身を管理していくことです」

「ダンスを踊る前に、まず、曲を心で感じて、その感情をダンスで表現するべきです。(全ての動作の裏には感情があるべきです。)」

「僕にとって世界で一番美しい(と感じる)のは、新人の瞳です。必死さ、情熱、謙虚さ全て詰まっているように見えます」

「僕は自分がやらないことを皆さんにやってくださいとは言いません。僕は昨日は一食しか食べていません。理由はダンスをもっとうまく踊りたいから・・・

「(今のリオさんは)自分のために(うまく見せようとだけ)踊っているように見える。ダンスを見せている僕と心を通わせているように見えない。

「僕はまだマコさんのことをよく知らないけど、とても一生懸命生きている人のようです・・・一つ一つの動作をしっかり踊ろうとどれだけ練習したかがわかりました

「皆さんがここで26位になっても脱落したとしても、皆さんが特別ではないということではありません。1位になっても26位になっても同じように特別です。このオーディションはある特定の目的に合わせて、そこに合う人を探すだけで、皆さんが特別かどうかとは全く関係ありません。一人一人が特別でなかったら、生まれてこなかったはずです。

※その他パフォーマンスに対する(ほんっとよく見てるなあ・・・)というコメントは最後のおまけにまとめたい。

自分は正直音楽的には全くの素人なので、練習生達のパフォーマンスを見てすごいと思ったりするのだが、そうしたパフォーマンスに対しても冷静に技術的にも精神的にも足りていない点を非常に細かく見た上で発するコメントがことごとく的を得ている様に感じられ(そりゃプロなのだからそうだろ、という所はあるかもだが)、そのコメント内容を踏まえた上で何度もまたパフォーマンスを見てしまう、という無限ループに陥っている。しかしこれは音楽というものをより深く知るという上で、とてもためになっているように感じるのだ。(例えばで言えば、音楽は、歌やダンスだけでなく、「演技力」が実は非常に大事なのだということとか、ニジプロを通じて音楽とは何か、表現するとは何か、いろいろと学んだ気がするのだ。)

そして彼自身が毎日日本語を朝起きたら1時間練習しているとのことなのだが、厳しいコメントも含め、一人一人の練習生に対して、時には日本語を自ら使いながら言葉をかけており、非常に真摯に向き合っている、というのを感じるのだ。(見た人はわかると思うが、そこに偽りがないのは感じられるのではないだろうか。)

2. 才能溢れる練習生達の成長とパフォーマンス

言わずもがな、1万人以上の候補者の中からパクジニョン氏も自ら参加したオーディションで選抜された練習生達。回を追うごとに、一人一人が成長していく過程が見られるのがこうした育成型コンテンツの醍醐味でもあるのだろう。個人的には東京合宿を終えた時点では、特定の誰かを是が非でも推したいというほどまで行ってはいなかったのだが(とはいえ中でも第一選抜時のミイヒさんの歌、東京合宿のマコさんのソロダンスとニナさんの歌に非常に感動した。)、韓国編のソロでは圧倒的にミイヒさんの「Nobody」にやられた。この時点で自分は完全にミイヒさん推し状態に陥った訳だが、続く最終選考グループ対決編では、マコチーム三人の圧巻のステージとcuteな魅力が炸裂するミイヒチーム、ニナチームにとても元気をもらった。(この時点で推しが一気に六-七人になってしまった...)※仔細なパフォーマンスについてはネタバレにもなるので最後にまとめたいと思う。


練習生たちの努力とパフォーマンスに対して良くも悪くも評価が下され、その度の喜怒哀楽に視聴者が感情移入し、共感しながらいつの間にか応援したくなる、というのがオーディション番組の特性ではあると思う。

ただ上述したように、アイドルを目指す少女達だけではなく、プロデューサーであるパクジニョン氏の魅力が掛け合わさった両輪があることこそが、自分がここまでニジプロに惹かれている理由なのではないかと思う。正直こういったオーディション型番組にここまでハマったことがなかったので(思い返せば小学生時代に見たモーニング娘。を輩出したアサヤン位か...それでも毎週見ていたほどハマってはいない)この両輪の魅力が、オーディション番組いずれにも当てはまるものなのかは正直わからない。詳しい方々に聞いてみたい所だ。

既に長くなってしまっているが、ここまではタイトルで書いた「ハマらずにはいられない」理由なのだが、後半の「世界を揺るがす可能性」という所に触れておきたい。

自分は正直、今最終選考で残っている練習生達からデビューするグループは、紛れもなく世界をざわつかせる存在になるのではないかと本気で思っている。理由は3つある。

■「Nizi Project」に見る世界を揺るがす可能性とは?

1. マスメディアによるパワープッシュとデジダルプラットフォームとの相乗効果

基本的にこのコンテンツは日本テレビ傘下のデジタル定額制配信サービス「Hulu」にて独占配信されている。しかし一方で、朝の情報番組「スッキリ」でも特集が組まれており、昨今ではその特集が数十分以上に渡るほどの結構な尺となっている。(最早スッキリがニジプロの宣伝番組と言っても過言ではないくらいなのだが、それ位良い意味で自社メディアを使い倒しており、裏を返せば日本テレビとしてそれだけこのコンテンツに期待しているという表れなのではないだろうか)むしろその特集でしか見られないニジプロ関連の独占映像が出てくるので、最早自分は「スッキリ」を録画する羽目になってしまっている。。(相互送客がうまく機能しており良いと思うのだ。)最終メンバー決定手前でクオリティの高いパフォーマンスが増えたことからも、スッキリ経由でこの番組を見始めるという人もTwitterではかなり増えてきている実感もあり、既に一定の認知度、そしてファンを獲得していると思われる。おそらく成長を続けるメンバーの更なるパフォーマンス、グループデビュー決定、楽曲リリースなどまで行けば、国内では今後より一層の期待・話題の獲得となるのではないだろうか。(無論国内での熱狂はデジタルメディアを通じて海外に広がりうる基盤となるのは言うまでもない)

2. ミニマルな自走コンテンツとして機能する音楽特性

これは何もこの番組に限ったことではなく、音楽コンテンツであれば当てはまると思うのだが、当然ながら、個人やグループごとの(数分、短尺の)パフォーマンスはそれが単体としてコンテンツとして機能する。Youtubeを覗けば、公式ではないが、ファンによって挙げられていると思われるニジプロ関連のコンテンツが既に数多く存在し、それぞれが相応の視聴数を稼いでいる。直近のグループごとのパフォーマンスでは、ミイヒチームが200万回以上、マコチームが60万回以上多い動画で再生数を記録している。いずれもまだデビューしていないグループのメンバーのパフォーマンスが、である。(実際この2組のパフォーマンスの中毒性はヤバイ。自分もHuluでも何度もリピしてしまっている。。)一話ごとのエピソードは数十分に及ぶが、それから複数のシェアしやすく視聴しやすいミニマルな自走コンテンツが生み出されやすいのは、今のSNSやyoutubeなどの動画サイトが普及した現代だからこそ有利に働く音楽コンテンツ故の特性だと改めて思うのだ。

3. K-popを窓口にするからこそ生み出せる世界的な熱狂

上述したyoutube上でそれだけの視聴回数を既に稼ぎ出している理由にはやはりK-popがグローバルに裾野を広げている背景が大きく関係していると思う。多く見られている動画のコメントには世界各国からあらゆる言語で既にコメントがついており世界から既に注目を集めているのが窺える。基本的には練習生たちがパフォーマンスする楽曲は過去のJYPエンタテインメントによる楽曲が占めている。(ex. TWICE、2.p.m.、J.Y.Parkなどが今の所多い印象)そしてyoutube上では視聴している動画に関連する動画は、関連動画(=視聴動画の横に縦に並んで表示される小窓のコンテンツ)としてアルゴリズム上上がってくる。例えばで言えば、オランダにいるK-pop大好き女子大生がTwiceの楽曲をyoutubeで視聴していたとしたら、その関連コンテンツとして今回のオーディションで練習生が披露したTwice楽曲のパフォーマンスが視聴される可能性があると考える。

即ち日本発メンバーを選定しながらもK-popという文脈でデビューしていくことにより、K-popの持つ裾野の広さ自体が、世界への窓口として機能する、それによって世界にアピールできるアドバンテージを持ち、グローバルな支持を得られる可能性が大いにあるのではないか、と自分は考える。※当然ながら練習生たちのパフォーマンスを通じて過去のJYP楽曲に触れることで過去の楽曲にも光が当たり、結果的にJYPグループ総体の支持基盤を広げるというエコシステムができていることが、今回の取り組みの戦略的に優れている点として特筆すべき所でもあるだろう。)

ちなみに、上述した今回直近の韓国編のグループ対決で披露された「マコチーム」「ミイヒチーム」のパフォーマンスは視聴回数も多いのだが、自分もかなりハマってしまい何度もHuluで見てしまった。そして何度も見ているうちにはたと気がついた。何度も見てしまうのは歌ももちろんがだが、何よりも「ダンス」があることで「映像を見たい」と思わせるパワーがすごいのだ、と。K-pop人気の解説については、Netflixの「世界の今をダイジェスト K-pop編」が非常にわかりやすい。ここでも語られているように、K-popは非常にビジュアルオリエンテッドである。ビビッドな色を大胆に使うPVの展開は目を見張り飽きさせない。

されど、やはりこのダンスがあることで、映像を見たくなる、結果的に、youtubeでの視聴回数が増え、最終的にライブにも足を運びたくなる、結果的にパッケージも売れるのだ。歌だけで勝負しているよりも、(もちろん育成面で大変ではあるのだろうが)ダンスが必須要件となるからこそ、より立体的にビジネスとして組み立てられているのだと(当たり前なのだが彼女達のパフォーマンスを何度も見る中でより意識的に)気がついた次第だ。

そして当然ながら、K-popがビジュアルオリエンテッドなPVを志向する理由は、Youtubeという若年層に各国で支持されるグローバルなプラットフォームを活用することを、戦略的に意図しているから(結果的にそれが世界的なK-popの人気の基盤となっている)なのだと思う。

■総じて

ニジプロを見て、プロデュース側の見る目があってこそのk-pop、それこそが強さの神髄なのだとまざまざと感じさせられた。(もちろん日本もすごい部分はあるのだろうけど)グローバルスタンダードで勝負しているこのような海外のプロデュース陣によって日本の才能が発掘され世界で活躍することは(短期的に見れば事務所もあちらになれば国内に落ちるお金は少ないかもしれないが)こうした活動による国内タレント、プロデュース陣への刺激を考えれば中長期でマイナスにはならないのではないかと思われるし、これから益々こういった境目なく新しいプロジェクトが起こっていくのではないかと感じる。

最後に。国内でも世界でも、ここ数日、怒りや憎しみに満ちた声が至る所で聞こえてくる。こうした連鎖を断ち切るには、人は対話や交流を繰り返していくしかないと自分は思う。そうした悲しい現実の中でも、彼女達の歌やダンスは既に自分を初め多くの人に笑顔をもたらしてくれていると感じるし、これこそがエンターテインメントの力なのだ、と、こういう時だからこそ強く思わされる。日韓合同という国を超えて新たに生み出されるガールズグループが、世界中の人の心に虹をかけることを、心より願っているし、きっとそんな日が近いうちに訪れるのではないかと、自分は確信している。

■おまけ(心に残ったパフォーマンスについて色々言いたいことを残しておく)

・東京合宿向け選考
ミイヒさん:彼女の声はスッと心に入ってくる感じがする。誰のことを思い浮かべて歌うかで違ってくるのだなと感じたり。パクジニョン氏のミイヒさん評「明るいのに、軽くない」という全てを見抜いているかのようなコメントにも感心した。。

・東京合宿ダンス選考
マコさん:パクジニョン氏も指摘した最初の腕の上がっていく様、数秒後の激しい動きに転じる際のボディシェイク、からの、両腕を突き上げるシーンで鳥肌。一連の流れで見て、本当に感動したし、何度も見てしまうパフォーマンス。

アカリさん:パフォーマンスが、というよりも、何より病気でトレーニングができなかったことを一切言い訳せずに頑張ったところ(涙)、それをパクジニョン氏に指摘された後でも「みんなの前でいうことではない」って、なんて健気なんだ・・・はい、もう応援したくなりましたー・・

・東京合宿歌選考
ニナさん:原曲よりも何段階かキーが高いのだが、自分でダンスの振りも考えてきて、かつ最後の盛り上がりで一気に得意の高音につなげた所は鳥肌。終盤の10-20秒は感動を覚えました。

・東京合宿スター性選考
アヤカさん:歌もダンスも素の自分を出せていると評価を受けた彼女の独特の世界観を見せてくれた出し物。パクジニョン氏のなんとも言えない表情が爆笑だった。

・韓国編ソロ選考:
ミイヒさん:原曲はアップテンポのWonder Girls「Nobody」を大人の色気も漂わせながらしっとりと歌い上げていた。パクジニョン氏も絶賛していたが、訴えかける力が凄まじい。泣けた。

・韓国編グループ選考:
マコチーム(Mr.お姉さん):パクジニョン氏のコメント通り、まさに三人で1つになっているように感じられた。個人的にりおさんはもっと順位上でも良いかと思った(アヤカさんの1つ上位が妥当ではないか)。顔の表情の多彩さ、動きの大きさでりおさんはまだマヤさん達と少し差があるのかなと思ったり。とにかくマヤさんが1位になった時の涙にもらい泣きしてしまった...

ミイヒチーム(Sun Rise):ミイヒさんの1つ1つの所作も曲のスタイルにあって非常にチャーミングだったが、このパフォーマンスはラップの独自性とダンスでも魅せたリマさんが本当によかったように思った。パクジニョン氏が指摘した、ダンスでリマさんが出てきた時の独自性を評価したコメント、さすがや、、と思った。

アカリさん:パクジニョン氏が非常に喜んでいたように、自分もあかりさんがやっと評価されて嬉しく思った。実際に彼女の笑顔にはポジティブなエネルギーがすごく満ちているし、ダンスも大きく踊れているように感じた。

次の配信が待ち遠しい限りだ。

(END)

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広告/エンタメ領域。中国語勉強中。 基本エンタメの備忘録。なぜそのコンテンツが好きなのか?、人気があるのか、何がいいのか、悪いのか、そんなことを考え、己の言葉で留めておくために2019年からnoteを始めてみる。
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