「ペンは剣よりも強い」革の筆箱
鉛筆やペンを入れるアイテム、革で出来た物はどれもペンケースという。
どうして横文字になるんだろう?
イメージと言ってしまえば、確かにその通りでそれまでです。
僕はこれまで、どれだけそんなペンケースをつくろうとしても、なにか納得できない心持ち、巷に溢れかえるレザーペンケース群を横目に正直それでもよくある形で作ってたことはあります。
ただ、これを世に生み出す必要なんてあるのかな?なんて思う日々を経て、しまいには作るのを長く辞めていました。
そんな日々が過ぎる中、ようやくわかった。
僕はペンケースじゃない、筆箱を作りたかったんだ。
気付いたきっかけは ・・ かもしれませんが原爆資料館。
そんな原爆資料館で見た。
熱で焼けて変形したアルマイトのお弁当箱。
中身の入ったまんま、焦げたお弁当。
深い深い悲しみと同時に、深く深く心を震わすそのくしゃげたカタチ。
僕の内側にこびりついたその思い、取り巻く環境、人間、様々な要素がつながりカタチになりました。
「ペンは剣よりも強し」
平和の象徴として、なんていうと大げさ過ぎますか?
当然しっかりと納得いく形になるまでも紆余曲折はありましたが、(特に革の厚みに難儀しました)
今のカタチ、
僕は最高に気に入ってる。
この世の何処かには気にいってくれる人・・いるだろうか?
革の筆箱
これからも、使っていきたい、作っていきたいと思える筆箱ができました。
あんまりここの作りがこうで、革がこうで、とかの話じゃなくてすみません。実際に見てもらえたら色々と伝わる気がしています。
だから、良ければ実際に手に取って見て欲しいです。
2024年の8月、今ここでインターネットを介してあなたが読んでくれたこと、とても嬉しいです。
一体どこの場所から読んでくれたんだろう?
僕は今日も相変わらず広島の尾道に居ます。
今日も熱くセミの鳴く声がする。
読んでくれてありがとうございました。
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