見出し画像

「ペンは剣よりも強い」革の筆箱

鉛筆やペンを入れるアイテム、革で出来た物はどれもペンケースという。

どうして横文字になるんだろう?
イメージと言ってしまえば、確かにその通りでそれまでです。

僕はこれまで、どれだけそんなペンケースをつくろうとしても、なにか納得できない心持ち、巷に溢れかえるレザーペンケース群を横目に正直それでもよくある形で作ってたことはあります。

ただ、これを世に生み出す必要なんてあるのかな?なんて思う日々を経て、しまいには作るのを長く辞めていました。

そんな日々が過ぎる中、ようやくわかった。

僕はペンケースじゃない、筆箱を作りたかったんだ。


気付いたきっかけは ・・ かもしれませんが原爆資料館。

広島県民なら確実に誰もが行ったことのある場所

日本人なら折に触れて何度も行くべき場所

外国の人なら一度は行くべき場所

そんな原爆資料館で見た。

熱で焼けて変形したアルマイトのお弁当箱。

中身の入ったまんま、焦げたお弁当。

深い深い悲しみと同時に、深く深く心を震わすそのくしゃげたカタチ。

僕の内側にこびりついたその思い、取り巻く環境、人間、様々な要素がつながりカタチになりました。

「ペンは剣よりも強し」

平和の象徴として、なんていうと大げさ過ぎますか?

当然しっかりと納得いく形になるまでも紆余曲折はありましたが、(特に革の厚みに難儀しました)

今のカタチ、
僕は最高に気に入ってる。

この世の何処かには気にいってくれる人・・いるだろうか?


革の筆箱

筆箱といえば、このカタチ
このカタチをペンケースとは僕は言えません
上フタの四隅には真鍮の留め具を
パカッと開いて使ってください

本体の留めはグルっとゴムのバンドで留める
バンドにもポイントとして、革と手縫いを+してSugiSの思いも一緒に留める
下のベースの四隅には手縫いでの糸留めを+ですが

絶妙にミエナイ・・
端に見えてる、白い糸。
そうそう、それでございます。
書きたい時だって、時には書きたくない時だって、

書くということのそばに常にある筆箱
この筆箱、勉強するのに使ってくれるって?

嬉しいなー

その勉強がいつかどんなサイズであったとしても、平和をもたらすきっかけになることを
僕は信じています。
偉そうにすみません。
僕ももっと勉強します。

お互い勉強していきましょう。

これからも、使っていきたい、作っていきたいと思える筆箱ができました。

あんまりここの作りがこうで、革がこうで、とかの話じゃなくてすみません。実際に見てもらえたら色々と伝わる気がしています。
だから、良ければ実際に手に取って見て欲しいです。

2024年の8月、今ここでインターネットを介してあなたが読んでくれたこと、とても嬉しいです。

一体どこの場所から読んでくれたんだろう?

僕は今日も相変わらず広島の尾道に居ます。

空は
いつだって、尾道からだって、今あなたのいる場所からだって、
それはきっと79年前のあの日だって同じ空なはずだと思ってる。

今日も熱くセミの鳴く声がする。

読んでくれてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?