見出し画像

冬の籠バッグ

いつかの暑い暑い夏に見た
うだるような湿気のこもった店の中に置いてあった何かの植物のツルを編んで出来たカゴバッグ。
そのバッグを見てると不思議と涼しさを感じれて面白いなと思った。

僕の中でのバッグの新しい見方・・といいますか、感じ方だった。

その後、民藝品が好きになって本の中で出会ったカゴバッグが大好きな方のカゴバッグコレクション。

写真で目にしたあの時も、実際に目の当たりにしたあの時も、とても日本的な佇まいと土着の要素を感じられて素敵なバッグだなと思った。

まるで風鈴のような
まるで団扇のような
それは季語のようなバッグ

そんなバッグを僕が革でつくるなら。

日本らしい佇まいでいられるように、日本の革にこだわってカタチにしました。


冬の籠バッグ

革らしさと日本のカゴ文化を合わせる
編み込んではいないが、革らしさを表すシボの表情を大切に

上部の切り替えはカゴバッグらしさを求めて&引き締めとして
アニリン仕上げのきっちりとした印象の革を+
バッグの口はいつでも開いている

カゴバッグを使う際のように、あなたなりの使われ方で
内側にはスマートフォンをサッと入れられるポケットを

便利なモノは便利な場所に
補強とポイントに手縫いで白糸を
少し涼しさも+できたかな?
底鋲は真鍮製
良き存在感、そして安心感
日々使いやすい形に変わりはない
普遍的なバッグとして
小さな町の散策にも使い良いサイズ感

今現在は納得できる形となっていますが、
より良くなる所があれば改善しつつ、革の素材で出来た新しい日本らしい籠バッグにまで高めていきたいと思っています。

当初は冬に持てる籠バッグとして、「革の素材感と日本らしさを大切に」合わせたバッグではありますが、そうはいっても、時には さ、

夏本番、少しシックな浴衣を着たあなたがこのバッグを持つ姿・・

お祭りで浴衣を着た後ろ姿、このバッグを持つ少し人とは違ったあなた・・

なんて想像してみたり。

もちろん編んで出来たカゴバッグも最高ですが、こんなバッグもあって良いじゃないだろうかと。

カゴバッグが大好きな人にこそ、「冬の籠バッグ」是非一度手に取ってみてもらいたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?