2024ファジアーノ岡山にフォーカス3『 ≫≫ファジアーノ岡山選手名鑑2024(MF編②)≪≪ 』



1、選手名鑑(前置き)


 サッカー雑誌の選手名鑑より早くをテーマに、ファジアーノの各ポジション(クラブ公式発表のポジション)別に紹介していきます。

 読み易い文章量を心掛けて書き上げていますが、全選手(監督)の総勢31名なので、監督&GK編とDF編とMF編×2、FW編の5部の構成となっています。

 各選手の良い所や期待したい所にフォーカスを当てた選手名鑑も、監督&GK編、DF編に続く第4部のMF編②です。よろしくお願いします。

『名鑑の方式』
①プロフィール
②通算成績
③選手(監督)紹介
④スギさん的視点

選手名鑑2024リンク
監督&GK編(5)は、こちら
DF編(9)は、こちら
MF編①(6)は、こちら
MF編②(6)は、この記事。
FW編(5)は、こちら

 全文無料公開。スキーやフォローや、購読などをして頂ける記事を目指しています。一人でも多くの方に読んでいただけると嬉しいです。


2、選手名鑑(MF編②)

20番 井川 空 選手

生年月日:2000年1月15日
身長:180cm
利き足:右足
ポジション:DH CB

Jリーグ通算成績
J2&岡山&23(1試合0得点)

『 ≫≫ダブルロールボランチ≪≪ 』
司令塔とCBを兼ねる夢のあるボランチ。地上戦と空中戦に対応できる守備力に強みがあるだけではなく、視野の広さと基礎技術が伴った長短のパスでのチャンスメークにより、自チームの前での起点作りに貢献できる。CBとDHのどちらでもプレーできる戦術的柔軟性も魅力。マルチなタスクを担える貴重な技巧派長身DHとして夢と浪漫の結実に期待できる。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
23シーズンの最終節の金沢戦のインパクトが、どうして強かったのかと言うと、180cmという身長がありながら、DFらしさとMFらしさがハイレベルに備わっている点にあったのではないでしょうか。後は、本当に長い時間プレーする試合を増やして行く中で「信頼」を掴めるかどうかだけというレベルの高い選手に感じています。岡山で、才能を開花させて欲しい選手で、FCと東京の森重 真人 選手のような選手になって欲しいですよね。

24番 藤田 息吹 選手

生年月日:1991年1月30日
身長:170cm
利き足:右足
ポジション:DH OH

Jリーグ通算成績
J1(29試合0得点)
J2(277試合11得点)
23(37試合2得点)

『 ≫≫+1を脈打つ中盤の心臓≪≪ 』
数的有利を作り出すために、高い献身性を伴った運動量を活かしてのポジション取りの繰り返す回数の多さと、状況を読み取る力に優れることで、攻守のフォローを可能とする的確なポジショニングが武器のMF。愛媛や町田で培った中盤での奪取力と山形で開花させたパスセンスや得点力で、攻守での主体性をより高め、強靭な粘りを生み出す事ができる選手。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
私の中での24藤田選手は、守備の選手というイメージでしたが、データサイトやSNSでの皆さんの声を聞いている限り、攻撃面でもより期待できるという印象に変わりました。練習でも7竹内選手が、DFに降りてくるのに対して、FW寄りのポジションを取る事もあって、守備と同時に攻撃でもより期待できる選手だと考えを改めました。敵陣に押し込むという観点で、攻守での厚みを作り出せる選手ではないかと感じます。

25番 吉尾 虹樹 選手

生年月日:2001年4月25日
身長:167cm
利き足:右足
ポジション:OH SH WB

Jリーグ通算成績
新人選手(1年目)

『 ≫≫虹色の右足を持つMF≪≪ 』
岡山屈指の右足から放つ正確無比の「パス・クロス・プレースキック」が武器。自らアクションを起こすプレーよりも、味方選手を活かすプレーや味方選手に活かされるプレーでこそ輝ける選手。止める蹴るの基礎技術に裏打ちされた味方との連動性のある攻撃の形でスペースのギャップを作り出せる高速のパスワークができた時に、岡山の個性が虹色となる。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
フリーの状態からのクロスを中の選手に合わせるという練習での成功率は驚異的なもので、本来の中だけではなく、サイドへの適性の高さを感じましたが、WBよりSHという感じのイメージを抱きました。パス練習では、止める蹴るがしっかりしていて安定感もあったので、後は、マークが付いている状況で、どこまでプロの強度やスピードの中でも持ち味の攻撃面の武器を出せるかではないでしょうか。

27番 木村 太哉 選手

生年月日:1998年7月8日
身長:175cm
利き足:右足
ポジション:WB SH WG ST CF

Jリーグ通算成績
J2&岡山(89試合4得点)
23(28試合2得点)

『 ≫≫時代を駆けるドリブラー≪≪ 』
予測不可の直感的な鋭い仕掛けと、魂とボールを繋ぎ失わないキープ力を併せ持った唯一無二のドリブルが武器の選手。名実ともに岡山を代表するドリブラーであることは疑いの余地はなく、岡山の一時代に記録と記憶の両面で、ドリブル×笑顔で駆け抜ける。左右のサイドとFWで、新たな景色に行くために、誰よりも泥臭く、最後まで駆けることができる選手。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
私の視点で語ることを躊躇してしまうぐらい多くの岡山サポーターに愛されている選手です。「キムタカ」という相性がある通り、岡山的アイドルスターのような存在で、彼のドリブルを見て、スタジアムに足を運ぶようになったというサポーターという方も多いようです。怪我に苦しむシーズンが続いていますが、加入時の番号に今季から戻り、原点回帰と心機一転で気持ちを新たにした19木村選手への期待は、自然と大きくなりますね。

42番 高橋 諒 選手

生年月日:1993年7月16日
身長:171cm
利き足:左足
ポジション:左WB 左SH ST 左CB 左SB

Jリーグ通算成績
J1(97試合4得点)
J2(48試合3得点)
岡山&23(23試合1得点)

『 ≫≫技速一体ドリブラー≪≪ 』
技巧派ドリブルとパスを交えた連動性と個で仕掛ける形と、高速系ドリブルでの単独の仕掛けからのチャンスメークができる。テクニックとスピードが、融合したサイド攻撃の理想系といえる貴重なプレースタイルのサイドアタッカー。プレーの幅が広いと同時にポジションの幅も広く、戦術的な柔軟性も高く、多彩な形でサイドでの主導権を握る事ができる選手。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
サッカーは野球に比べて髪を染める選手が多く、比較的自由なイメージがないでしょうか?私見ですが、遠くから観戦する事は共通ですが、野球は、ポジションと打順で、どの選手か認識し易いですが、サッカーは、観戦慣れしていなければ、どの選手か分かり難い。他の選手と違う髪の色であったり遠目でも分かる特徴があれば、どの選手か分かります。そう考えると、42高橋選手の髪の色はまさに「俺を見てくれ!」というアピールと言えると思いますし、「自信」と「覚悟」を感じますよね。

44番 仙波 大志 選手

生年月日:1999年8月19日
身長:164cm
利き足:右足
ポジション:OH CH SH

Jリーグ通算成績
J1(2試合0得点)
J2&岡山(51試合3得点)
23(38試合2得点)

『 ≫≫テクノポップ系MF≪≪ 』
基礎技術がプレーの軸の選手。足下にぴったりと付ける正確なパスと、高確率で枠を捉える高精度のシュートが武器。「仙波クルクル」とサポーターに呼ばれていたキープからの逆方向へのターンで、マークを無効化できる巧みなボールコントロールも魅力。小刻みで柔らかいタッチで、チームにリズムと流れを作り、チームに攻撃の主導権を引き寄せられる選手。

『 ≫≫スギさん的視点≪≪ 』
23シーズンの岡山で一番巧かった選手は、44仙波選手だと思っています。全てのプレーが、まさにJ1水準のプレーでした。サッカーをしていますが、その姿は、ダンスをしているかのような躍動感も感じる巧みなボールコントロールは、まさに彼の最大の武器と言えるでしょう。「仙波クルクル」に続く、代名詞となるようなプレーが、24シーズンでも新たに誕生しても驚かない選手です。


3、選手名鑑(後書き)


 MF編は①と②と分割した2部構成で、今回は、20井川 空 選手、24藤田 息吹 選手、25吉尾 虹樹 選手、27木村 太哉 選手、42高橋 諒 選手、44仙波 大志 選手の6選手でしたが、いかがでしたでしょうか?

 私の個人的な印象ですが、中盤の選手は、基礎技術というベースが、しっかりしている上で、+αの武器がある選手ばかりで、木山 隆之 監督の方向性や1つの判断で、別のサッカーができるぐらいの個性的な選手が揃った様に感じます。

 その上で、守備強度と得点力の2つのテーマがあったように感じます。今季は、良い守備からFW登録やMF登録の選手の2列目の選手が、多く得点を決めることができるシーズンとなると感じています。

 その流れを確かなものとするためにも中盤で、どれだけ主導権を握る事ができるかは、勝敗を左右することとなることは間違いないでしょう。

 そして、次はいよいよ最後となるFW編です。他のポジション以上に数字が求められるポジションですが、そういった選手達の可能性をお伝えできたらと思っています。

 GK編から始まった全5部の内の4部目のMF編②を最後まで読んで下さり有難うございました。他の名鑑の方もよろしくお願いします。

選手名鑑2024

監督&GK編(5)は、こちら
木山監督
1堀田 選手 13金山 選手 21川上 選手 49ブローダーセン 選手

DF編(9)は、こちら
2高木 選手 4阿部 選手 5柳 選手
15本山 選手 16河野 選手 18田上 選手
43鈴木 選手 55藤井 選手 88柳 選手

MF編①(6)は、こちら
6輪笠 選手 7竹内 選手 10田中 選手
14田部井 選手 17末吉 選手 19岩渕 選手

MF編②(6)は、この記事。
20井川 選手 24藤田 選手 25吉尾 選手
27木村 選手 42高橋 選手 44仙波 選手

FW編(5)は、こちら
8シャビエル 選手 9グレイソン 選手
11太田 選手 29齊藤 選手 99ルカオ 選手

文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


4、アディショナルタイム(ファジ造語24)


『 ≫≫力を出し切る三原則≪≪ 』
「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉から想起した「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目したいですね。

『 ≫≫虹色の右足≪≪ 』
24シーズンがルーキーイヤーとなる24番吉尾 虹樹 選手の右足から放たれるパスやクロス、シュート、プレースキックの全てが、高精度であることをより魅力的に伝えるファジ造語。24吉尾選手の名前の「虹樹」の「虹」があり、「虹色の右足」に相応しい選手であると思います。プロとして経験を積む中で、「虹色の右足」は、大樹のようにチームを支えることができる可能性を秘めていることも間違いないでしょう。

『 ≫≫木山マジック≪≪ 』
固定概念を作らない木山 隆之 監督の自由で大胆な決断により、チームを勝利に導くことができる試合采配や選手起用を指すファジ造語。誰にも思いつかない自由な発想と大体な一手で勝利を手繰り寄せてきた将棋で一時代を築いた羽生 善治先生の一手が「羽生マジック」と呼ばれていたが、そこに由来して、「木山マジック」と命名した。22シーズンは、サポーター間でも浸透した。24シーズンでも聞きたいワードですよね。

『 ≫≫剛よく剛を制す≪≪ 』
「サッカーにおいても剛強なものが、剛強な力によって、無慈悲にも剛強なものを押さえつけてしまうという弱肉強食の世界である」という意味の造語」本来は「柔よく剛を制す=柔軟性のあるものが、そのしなやかさによって、かえって剛強なものを押さえつけることができる」という意味の造語だが、99ルカオ選手のフィジカルが、あまりに凄すぎるので、諺(ことわざ)を弄ることでその強さを表現したファジ造語。


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