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2024ファジアーノ岡山にフォーカス41『 海の幸と浜風に誘われて~vitality~ 』J2 第27節(A)vs 徳島ヴォルティス



1、一日の始まりと高揚感~四国の玄関口~


 近年は少なくなってしまった近場のアウェイ。遠方へのアウェイになればなるほど、岡山との違いの数々に多くの刺激を受け、知的好奇心が満たされ、新たな発見に心を動かされ感動できます。そして、近場のアウェイでは、移動時間が短いことで、移動の時間を他のことに割くことができますよね。

 今回の旅では、朝に始まって夜に終わる遠征となりましたが、試合レビューと旅の記録(ほぼ食レポ)を、皆さんにお届けしていきたいと思います。

 実は、地震の注意報が出ていたので、どうしようか迷っていましたが、直前に解除されたことで、前日ぐらいに遠征することを決定しました。

 普段の私のレビューを読んでいただいてる方であれば、お気づきかもしれませんが、私は、サッカーだけではなく、食べることも大好きなので、Google MAPと食べログ、時々インスタを駆使して、食の情報を収集して、美味しい食べ物との出会いが楽しみの1つです。

 さて、岡山の近場のアウェイと言えば、カマタマーレ讃岐(現J3)でしたが、現在はカテゴリーが違うことで、サッカーで香川に行く機会は少なくなってしまいました。ただ、今季からは元岡山の選手がJ3に増えたことで、近場である讃岐だけではなく、鳥取まで足を運ぶ方も増えたということをSNSを通じて、感じています。

 本日の一番の目的のサッカーの試合である徳島戦は、19:00kick offということで、時間的に余裕がありました。そこで、徳島には直行せずに香川で、一度高速を降りてから、うどんを食べることにしました。

 夏ということで、ざるうどんで探して、見つけたうどん屋さんですが、私が今回訪店したのは、「おうどん 瀬戸晴れ」さんです。改めてその名前を意識してみると、今回の旅の地域名で、素敵な店名ですよね。

おうどん 瀬戸晴れ(〒761-0121 香川県高松市牟礼町牟礼2694−1)

 オーダーが受けてから一から調理することが売りのお店なので、提供までは少し時間がかかるということで、多くの日傘が用意されていて、店内に入るまで30分ぐらいかかりました。

 また偶然、後ろに並ばれた方が、岡山からのサッカー遠征ではなく、うどん遠征でこられた方で、少し話をすることができました。席も隣で驚きましたが、岡山の隣県である香川県だからこそ、巡り合わせかもしれないですね。

 聞き覚えのある地名を聞こえたことで気づきましたが、共通の話題があることが、最大のコミュケーションツールだと感じました。サッカーとグルメにも通ずる部分もあるかもしれません。

 当初は、ざるうどんを頼む予定でしたが、限定に弱い私は「すだち冷変え」をチョイスしました。ハモ天(香川県産)も合わせて頼みました。

期間限定メニュー

 うどんは、想像していたより、控えめの味の汁のつゆで驚きましたが、うどん麺の硬さ込みで、優しい味と食感で、酢橘のように爽やかでした。暑い季節にその酢橘のさっぱりとした感じが心地よいですし、お互いに派手さはないものの欠かせない存在であるボランチの24番 藤田 息吹 選手と、同じくボランチのキャプテン7番 竹内 涼 選手のような、手堅いプレーで、チームを1つにできるバランス感覚のような関係性。まさに1つの うどん として、「この2人じゃないと駄目である」というような不思議な存在感でとても美味しかったです。

すだし冷かけうどん(期間限定)。上はハモ天です。

 ハモ天も当然のように、骨がないだけではなく、食感含めて、まさにプロフェッショナル。33番 神谷 優太 選手のドリブル突破で魅せた細かいボールタッチのような、職人さんの包丁裁きから衣を付けて、揚げるまでが、イメージできるような食感でした。特性練り梅を少しつけて食べるスタイルも上手いだけではない33番 神谷 優太 選手のプレーを想起させるものでした。

ハモ天(香川県産)

 後ろに並ばれていた方で、偶然席も横になった方は、ぶっかけを頼まれていて、それも美味しそうでした。また来たいと感じられるうどんが食べられて良かったです。

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2、徳島県に来たと実感した瞬間~2つの出会い~


 当初は、下道を走っていく予定でしたが、時間がかかるということで、再び高速で移動することにしました。到着時間も丁度、開店時間ということで、「おうどん 瀬戸晴れ」を出発し、徳島の目的のお店に出発しました。

 タイトルからも予想されていたかもしれないですが、スタジアムに近く、刺身が美味しいことで徳島で大人気の「活魚料理 びんび家 (びんびや)」で…はなく、大きな巻き寿司でTVにも出たことのある「活魚料理 魚榮(さかえ)」さん。方向的には、スタジアムから離れることになりますが、せっかく徳島に来ているので、少し頑張ってみようということで、魚榮(さかえ)さんにしました。

看板が映えたので…

 そして、数あるお刺身や海鮮丼、握り寿司が美味しそうなお店が多くある中で、このお店に決め手となった理由ですが、なかなか食べることができない美味しい(限定の)お造りの刺身がとても美味しそうだったからです。

 メニューを観た時に、残念ながら本日のお勧めに、そういった感じのメニューがなかったので、もう1つの候補として考えていた上寿司定食をチョイスしました。ちょっと高いメニューでしたが、徳島遠征ということで、ちょっと頑張りました。結果的に、岡山基準で考えると、安いと感じるぐらい美味しかったです。

メニュー

 私の全体の写真の撮り方だと、美味しさが伝わり難いかと思いますので、別写真も合わせてみて欲しいです。

上寿司定食


アップ!!

 実際は、もっとネタが大きく、脂がのっていてとても美味しかったんですよ。手前のあなごさん凄いでしょう?実は、この写真では隠されていた秘密が…

こ、これは…!!!

 大葉に隠れていたお肉のようなネタの握りが・・・!!!!そうそう、これ(なかなか食べられないネタ)が食べたかった。そして、うどん でも登場した24番 藤田 息吹 選手のようにパスコースに隠れて、相手チームのパスが、24番 藤田 息吹 選手へのパスとなるぐらい、上手くパスコース隠れている感じです。

 美味しいものは、最後に食べるので、最後に食べるタイプですが、写真では伝わり難いぐらいボリュームあったことで、結構お腹がいっぱいになってきていましたが、溶けるような食感と、肉のように脂のった握り。庶民の私には、何のネタか分からないぐらい食べたことないですが、見た目を含めて、お肉と言われて、驚かないですし、実際にお肉かもしれません。それぐらい美味しかったです。左CBですが、元々本職であったボランチだけではなく、左WBやシャドーの選手と言われても驚かない43番 鈴木 喜丈 選手のプレーを、スタジアムで目にすることができるぐらい最高に美味かった(巧かった)です!!

 さり気なくすだち汁を使用することで、ネタにアクセント加えて、風味を加えているネタもあったことも見逃せません。彼がいるだけでチームが機能する。19番 岩渕 弘人 選手の自然体の極みのようなプレーで、周りの選手の持ち味を引き出すようにネタを引き立てる すだち も欠かせない存在ですね。

赤だし

 そして、この 赤だし なんですが、なんと出汁に🦀が使われてます。まじかよ!!と驚きましたが、徳島で有名なワカメも入っています。まるで、右WBの88番 柳 貴博 選手みたいにサイドの選手なのに高さと強さを持っているような強烈な存在感とインパクトの赤だしでした。

デザートではなく、茶わん蒸しです!

 蓋が徳島との試合内容ぐらい熱かったので、蓋を開けるのを(この遠征記みたいに試合レビューも)後回しにしていましたが、写真撮影を忘れました(ファジも勝ち点3には届きませんでした)。

 写真では、魅力を伝えきれなかったかもしれないですが、どのネタも大きく、脂が乗っていて、溶けるように美味しかったです。なかなかお寿司は食べることができないですし、こんな美味しいネタは食べれないので、感動しました。

 横のお酒と食事に来られていた夫婦の方に美味しかったですかと、話しかけられるぐらい「美味しい」を連呼してました。その方は、ボリュームと味が売りの1200円の天丼を食べられていて、美味しそうだなと思って運ばれていく時に目を奪われていました。そして、なんとスーパー天丼なるものがあらしく…恐らく29番 斎藤 恵太 選手のスピードや99番 ルカオ 選手のようなスーパーなフィジカルの天丼なんだと思います。仮に選手なら対峙したくない2選手ですよね…開幕前のキャンプで、24番 藤田 息吹 選手が、99番 ルカオ 選手に吹き飛ばされていたことが印象に残っていますが、私のスーパー天丼のパワーに、空腹が吹きと飛ばされるどころか、満腹を超えて破裂してしまうかもしれませんね…


3、歴史の中に生きる銘菓~心の中に~


 運よく珍しいネタの握りに出会い。お店で出会った恐らく常連の徳島県民の方と出会えたという巡り合わせの幸運に感謝しつつ、次の目的地に向けて、ナビを設定していましたが、先ほど出会った徳島県の方が、お店が出てきて、笑顔で手を振って下さいました。ちょっとした出来事ですが、胃袋だけではなく、心も満たされました。

 さて、そんな私が次に向かったのは、徳島県民の方であれば、タイトルだけで、もうなんの銘菓のことか分かりますよね。「小男鹿(さおしか)」です。簡単な漢字ですが、記憶力があまり良くなく、レビューを書いているのに、学生時代は、実は文系などが苦手な傾向にあった私には、なかなか覚えられない読み方ですが、味は覚えました。

小男鹿本舗冨士屋 本店

 一部創業当初ものが使われていて、驚きましたが、本当に歴史のある銘菓が有名な和菓子やさんです。今の時期は、羊羹が人気という話でしたが、今回は見送り以下の二つを選びました。

銘菓 小男鹿

 蒸しパンに近いイメージを抱きました。箱に書かれていた「甘からず不味からず、佳味幽玄にしてゆかしき風味、これこそが稀にみる日本の味、風雅な和菓子の味です。」という部分がしっくりきました。昔の守護神に多かった大きくて、セーブが得意な49番 スベンド・ブローダーセン 選手のプレーのような想像していたよりシンプルな味でした。

阿波自慢

 餡子と柔らかい煎餅に和三盆の密の上品な甘さが印象的で、とても美味しかったです。33番 一美 和成 選手のユーティリティなプレースタイルや一美選手の名前のように、「和」として「成」る、「一」つ1つ丁寧に作りこまれて味も見た目も「美」味の和菓子でした。


4、意外性と独創性?~白きデザート~


 歴史的銘菓の小男鹿本舗冨士屋 本店さんを後にして、店内に残る当事の雰囲気に、この後待ち受ける伝統と歴史のプライドオブ中四国の時が近づいていく中で、次に向かったのが、ヨーグルト専門店「タンタンヨーグルト工房 徳島本工房」さん。

タンタンヨーグルト工房 徳島本工房

 スタジアムに向けて移動するために、こちらではテイクアウトしました。少し種類が多くて迷いましたが、飲むヨーグルト「つぶつぶりんごシナモン」と食べるヨーグルト(small)「キウイ」。

飲むヨーグルト「つぶつぶりんごシナモン」

 アップルパイを飲んでいるイメージの味でした。それこそ、17番 末吉 塁 選手が、90分間全力疾走していてもまるで90分間ウォーキングしているように錯覚してしまうぐらい全く別物が、同じ味をイメージできる味でした。

食べるヨーグルト(small)「キウイ」

 こうした食品は、味に手を加えることで、美味しい味に近づけることが多いですが、シンプルにヨーグルトの味やキウイの酸味の元の味で勝負している感じです。まさに今季浦和から育成型期限付き移籍して加入している39番 早川 隼平 選手のようです。上背も高くなく、フィジカルもそこまで強くない選手ですが、高い技術力を武器に得点に絡む活躍が光る。まさにそういった感じのヨーグルトでした。


5、暑さに負けない美味しさ~進化した屋台~


 朝食~昼食~お土産~デザートと来ると次はクライマックスの夕食ですね。ということで、本日のメインディッシュのヴォルティス屋台。

 歩いてでもメインの入り口辺りの屋台に行く予定でしたが、私の眼に止まった限定メニュー。限定や新しいものが好きな私は、一瞬で食欲が陥落しました。

「スパイシーチキンとチーズのトマトカレー」と「徳島産天然鯛と鳴門スダチのオイルスパゲッティ」

 スパゲッティの方ですが、味付けや具材から想像できると思いますが、素材の味を引き立てる控えめな味に留められていました。攻めるというよりは、守備が得意な6番 輪笠 祐士 選手や15番 本山 遥 選手のように、前に出るというよりは、受けに回ることで、結果的に勝利のために献身的にプレーする。まさに、そういったプレーのように、周りの素材の味を引き立てる縁の下の力持ちのような感じの味でした。

 そして、トマトカレーの方ですが、27番 木村 太哉 選手のように何度もドリブルを仕掛けていく感じ、18番 田上 大地 選手のように縦に付けていく感じ、5番 柳 育崇 選手の高さのようなスパイス感。超攻撃的な感じではありますが、個人プレーに頼るだけではなく、チーズ(チーム)で勝つ感じが、最高でした。


6、右往左往の岡山とスタイル誇示の徳島~勝負師 vs 軍師~


 食べることが大好きな私ですが、旅の目的を終えて…ではなく、もちろんクライマックスの試合が待っています。無事にスタジアムINできたことで、安心したのか、食べ過ぎたのか。少し睡魔が襲ってきましたが、試合内容は、とてもサッカー的に面白く、眠気は吹き飛びましたが、徳島も自分達のサッカーを取り戻しており、岡山の勝ち点2も吹き飛ばされたという試合を、振り返っていきましょう。

 岡山としては、この試合を含めた3試合連続の引き分けで、4位という好位置から滑り落ちるように5位に後退し、この試合に引き分けたことで、辛うじてプレーオフ圏内を維持した状況です。

 ここ数試合で、オフサイドの多さが目立っていることからも、上の順位を意識していたり、得点を意識してしまう余り、気持ちが前に出過ぎているように感じる部分こそありますし、新加入の加入の効果が出ている一方で、いつも以上に色々な局面での僅かなズレが、1つの1つのプレーではなく、得点になりそうなシーンでもズレて、オフサイドになってしまっているのではないかと感じます。

 今季の岡山は、もともと1点差で勝つ試合も多かったですし、メンバーを固定したくてもできなかったことやアクシデントなどもあり、やはり良い状態を維持できる期間が長くないことも影響しているでしょう。

 選手層が厚い中で、なんとか多くの選手が活躍する中で、今の位置をキープできていましたが、周りも同じように強くなりますので、より勝つことが難しくなっていると感じます。

 さて、試合の方ですが、立ち上がりにアバウトにロングパスを蹴っていく意識が高かった岡山ですが、想像以上にセカンドボールの競り合いの後からの徳島のボールを落ち着かせる安定感と、そこから速攻と遅攻を使い分けられるパスの選択肢の視野の広さが特徴の徳島の1つの形から失点してしまいます。一本のパスで、サイドのスペースに運ばれると、サイドからのクロスを許すと、中で決められて岡山が早い時間帯での先制点を許してしまいました。

 守備の要である18番 田上 大地 選手が足滑らせてファールで、FKを与えた流れから徳島スタイルを熟知していて、高いプレースキック精度を誇る19番 岩尾 憲 選手のFKやCKの対応に苦労したことで、岡山の足が重く、リズムが悪くなってしまいました。

 この試合を通じて、18番 田上 大地 選手の調子が悪いというよりは、セフティファーストの縦パスだけではなく、ロングパスが得意な18番 田上 大地 選手のフィーリングが、この試合では噛み合わせが悪かったのか、繋げる場面でクリアしたり、GKが触ればマイボールできたシーンでクリアして徳島ボールになったりと、五分五分の所から落ち着かせることに強みのある徳島サポーターから判断が悪いという印象を持たれてしまう違和感のあるプレーが、悪目立ちした試合となりました。

 また、DFラインに高さや強さが欠ける中で、ゴール前でシュートを打たれる危ないシーンも何度かありました。49番 スベンド・ブローダーセン 選手が、何気なく防いだセーブもありましたが、そこで弾いたりしていたら押し込まれそうなシーンもありましたし、そのままリード許して敗れた可能性もあった試合でした。

 もちろん、18番 田上 大地 選手の弱点が、結果的に目立っていただけで、セフティファーストのプレーによって、1失点に抑えることが出来た側面もあるかもしれないですし、ここは、どういった視点で、捉えるかであると思っています。

 結果的にサイドから失点した訳なのですが、岡山もある程度ボールを大事にして、繋ぐことにシフトした中で、流れを取り戻すことができていたように映った中で、33番 神谷 優太 選手が、形を作り、43番 鈴木 喜丈 選手が、1対1で抜き切るのではなく、上手く自分の間合いを作って、多彩なキックで、実際は抜き切れていなかもしれない中でも、ドリブルで打開したような状況を疑似的に作り出し、高精度のクロスにより、19番 岩渕 弘人 選手のゴールをお膳立てしました。

 岡山が自分達のサッカーを取り戻して、早い時間に追いつけたことで、チームとして勢いや落ち着きを取り戻せましたが、徳島も、90分間で大きくブレることはなく、自分達のスタイルやプレーを体現できているという強さを感じました。

 キッカーを固定できていて、スタイルも安定感がある徳島の攻撃からポストバーに当たるという岡山の立場からすれば、怖いシーンもあったように、徳島の立場であれば、勝ちたかったゲームであったと思います。

 岡山も確実性がない中でも同点ゴールのシーンのように、上手く個で局面を打開するシーンを何度か作れていました。ただ、岡山サポーターであれば、感じていると思いますが、個を活かすサッカーの中での最適化を目指すスタイルの弊害として、再現性の低さというのは、岡山の得点力不足に繋がっています。

 挑戦する力で、自分達の限界を超える攻撃ができる一方で、攻撃がズレてしまうことも少なくありません。一方で、守備では、上手く役割分担できて、シンプルに守れてこそいて、負けない強さこそあるものの、3試合引き分けが示す通り、岡山の生命線と言える攻撃陣の連携の深化が遅れている影響を感じた試合に、今日もなってしまいました。

 オフサイドが多くなってしまう状況の打破。1つの勝利や得点で流れが変わることあると思いますし、最後まで可能性を信じて戦って欲しいです。

 個人的には、徳島の安定感や強さを感じ易い内容の試合であったと思いますが、その徳島の守備を時折崩した攻撃も何度もあって、終盤の上手く前を向いた22番 一美 和成 選手のフル出場した選手の仕掛けや10番 田中 雄大 選手が、最後に前を向いたシーン。そこで上手く攻撃を完結できていればとも感じましたが、そこで、しっかり退場にならない形で、上手くファールで止めた徳島の戦術理解度やサッカーそのものへの理解の深さが光った一連の(イエローカードが掲示された)試合終盤のプレーであったと思います。

 この3試合で感じたことは、両チームが自分達のサッカーができていて、お互いに押し切れなかったという試合であったこと。岡山が弱かったというよりは、山形も千葉も徳島も強かったということ。

 千葉が猛暑の影響か苦しんでこそいますが、やはり相手がというよりは、オフサイドが増えている通り、メンバーやキッカーを変えざる得ない状況からの脱却。つまり、次のヒーローの誕生を待ちたいですよね。

 個人的に3試合引き分けでしたが、サッカー的に面白い試合であったと感じています。この試合では、一万人を超える観客だったことと、近場のアウェイであったことで、良い雰囲気の中で、試合ができた試合であったと感じました。

 選手もサポーターもやり切った試合だったと思いますし、どうしても何かが足りなかったと下を向きがちではありますが、目指す方向性は間違っていないと断言できますし、最後に自分達を信じれる何かを掴んで欲しいと感じます。

 改めてJ2全体のレベルが近いと感じる試合が多いですし、最後までこういった面白い1点が問われる試合が多いと思いますし、この状況を楽しむぐらいの気持ちで、残り試合を戦って欲しいと感じました。

 「6、右往左往の岡山とスタイル誇示の徳島~勝負師 vs 軍師~」というタイトルでしたが、ここもどう受け止めるか。確かに戦術分析や選手評というよりは、自分が感じた何かを心と言葉と対話する中で、皆さんにサッカーやグルメの魅力を少しでも伝えることができたらと思って、いつもレビューを書いています。久々の遠征タイプのレビューでしたが、最後まで読んで下さり有難うございました。

 皆さんと、サッカーを一緒に楽しめたことに感謝しつつ、次週もまた楽しみたいと感じました。サッカーの可能性を信じて楽しんでいきましょう!有難うございました。

『 33番 神谷 優太 選手(ファジアーノ岡山) 』
みんなを信頼しているし、信頼して戦っていかないといけない。ここからは、全員の力が必要になってくる。

ファジアーノ岡山公式HP
J2第27節 徳島ヴォルティス戦 監督・選手コメント
より一部引用
URL:https://www.fagiano-okayama.com/news/202408172220/

文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・photo=Masaaki Sugino


7、アディショナルタイム


・アンケート

・今日の一枚

花火とは電光掲示板と音でも十分楽しめる。むしろ、今年は電光掲示板に映してくださったことに感謝。

筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知や開いた時などに、偶然に目にすることもあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで言葉にしている。同時に、サポーターとの交流や魅力を語り合うことも好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。同時に、数少ないから岡山問わず、交流のできたサポーターもいて、「趣味」という「生活」の一部になっていて、サッカー観戦を心より楽しんでいる。


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