見出し画像

発達障害と双極性障害とアタシ⑤【障害者雇用枠での転職・前編】

アタシは今の会社、障害者雇用枠で入社しました。
それまでは、新卒で入社した会社(某・弱小卸売業)に20年くらい社員として働いていたわけですが、簡単に言うと障害をカミングアウトしたことがきっかけで「お前出ていけ」となり、転職活動する事となりました。

何年も前の話で多少記憶があやふやではありますが、当時を振り返ってみたいと思います。


■転機

2015年の夏の話し。
2010年9月末に診断が出た発達障害というものを隠し、ミスを連発しまくりながら働いていたアタシに異動の話が舞い込みました。ま、厄介者だったアタシなんて、追い出されても仕方なかったんですが、たとえ部署を異動してもまともに働ける自信が無かったアタシはクビを覚悟のうえで異動を拒否、上司と部長に発達障害の事をカミングアウトしました。翌日も、異動先の担当役員と面談があったのですが、そこでもカミングアウト。数日後、改めて上司と部長に呼び出され、「お前さあ、転職してくれ。転職できるまでは会社に何とかいさせてやっから」となりました。まぁそりゃそうだわな。アタシもそのつもりでしたから、「喜んで!」と言ってやりましたよ。

■障害者雇用枠で働くしかねぇ

とはいえ、精神障害者なアタシが今までと同じように働ける訳がねえなと思ったわけです。上司たちの「出ていけ」発言を受け、帰宅してからはネットで色々調べまくって、たどり着いたのが「障害者雇用枠」というものでした。色々調べているうちに、ざっくりですが、給料がある程度安い代わりに色々配慮してもらえる形態だということがわかりました。でも、どうすればいいんだろう・・・・

■活動を始める前に

何から手を付けたらいいかわからず、まずは心療内科に行きなおしました。何故かというと、当時、薬代の高さに辟易して1年くらい通わなくなっていたからです。それと、誰に相談したらよいかわからず、とりあえず心療内科に行けば何かしらヒントが出てくると思ったわけです。
久々に現れたアタシを見るなり主治医は「少しでも自分をよくする気があるのかね!」と怒り出しました。「んなこと言われても、薬代高くて生活やってけませんよ!」と言い返しましたけどね。あと、事情があって障害者手帳の取得と障害者枠での転職をって話を切り出しましたが、「まずは薬を飲みなおしなさい、話はそれから」と追い返されてしまいました。2週間後、再び診察の場で事情説明。すると今度は「福祉の支援を受けたほうがいい」という事で、各地域にある発達障害者支援センターに相談に行く事を勧められました。また、手帳取得と同時に、自立支援医療(精神科通院)の申請をした方がよいと教えてくれました。自立支援の申請をすることで、心療内科の診療費と薬代が1割負担になると教えて下さったのです。

それ、もっと早く知りたかったわぁ(泣)

■活動序盤

①地域の発達障害支援センターに相談
こちらで、障害者手帳と自立支援医療(精神科通院)の申請について教えて頂きました。あと、都内に障害者職業センターなるものがあり、そこに相談に行くことを勧められました。

②某・障害者転職エージェントのセミナーに参加
自分のキャリアの棚卸しと履歴書の書き方を学びました。
これまで失敗ばかり(今もそうですが)のアタシに棚卸ししろと言われてもなあって思いましたが、要はどんな仕事を経験してきたかを客観的に表現すればいいだけだったという・・・。あとは、何を学んだか?とか、自分の仕事軸みたいなものをうまく表現出来ればまずはOKだと。あと、自分がどんな障害特性を持ち、どんな事が苦手なのか?どんな配慮があれば、健常者とやっていけるのかを手短に分かりやすく伝えられるようにとアドバイス頂きました。すごくいいセミナーでした。

③障害者職業センターに相談
まずは、利用説明会に参加→相談の予約を取るという流れだったと記憶しております。そして初回相談で事情説明と今後の相談を行いました。その中で、「民間の障害者転職エージェントへの登録と求職活動を行う」「ハローワークの障害者専門部門への登録と求職活動を行う」「障害者職業センターの発達障害者支援プログラムの受講と定期的な求職活動の共有を行う(ハローワークとの連携含む)」という、今後の活動内容の大枠が決まりました。

④就労移行支援事業所みたいなところに相談に行く
これ最悪だった。思い出したくもないので割愛・・・・しようと思いましたが、一応書いときます。こちらも説明会を受けた後で相談予約→初回相談と利用案内を受けるのですが、基本的に仕事をやりながら利用出来るところでは無いようです。当時のアタシは、障害者雇用枠の実態をよく理解していなかったので、とにかく当時の生活(金銭面)をなるべく維持したいと思っていたのですが、それが気に食わなかったのか、事業所のおっさん(失礼!)に「そんなの無理に決まってるでしょ、何言ってるんですか?」と結構きつめな口調で言い放たれてしまいました。いやぁ最悪でしたわ。まあ、その事業所みたいなところとはそれっきりで終わりましたが・・・。

※中編につづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?