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発達障害と双極性障害とアタシ⑦【障害者雇用枠での転職・後編】

※前編、中編も是非!


前回、前々回でお話しした通り、アタシは今の会社、障害者雇用枠で入社しました。

特別なスキルも無く、40代半ばに差し掛かろうとしていた年齢での転職活動は困難なものでしたが、結果としては2社の内定を勝ち取ることが出来ました。

何年も前の話で多少記憶があやふやではありますが、当時を振り返ってみたいと思います。


■リワークへ通所

休職したらしたで、将来への不安からか、アタシは過食状態となってしまい、冷蔵庫を開けては何かを口にし、ある時は半分眠ったままコンビニのおにぎりコーナーに突っ立って動かない・・で、店員さんに声掛けられて起きるという事もありました。やばい・・何とかしなければ・・・。

休職してから1週間後くらいでしょうか、カミさんを伴ってハローワークに挨拶に行き、雑談をしつつ今後の事について相談しました。その中で、リワークという施設に通ってみてはどうかというお話を頂きました。リワーク以外にも、就労移行支援を地域のプログラムとは別のところで受けてみてはという話もあったのですが、それについてはタイミングが合わずで、リワークに行くという路線を進めようとしました。

リワークっていうのは、勤務先を休職している・または退職している精神障害者の人が、職場復帰や転職をするためのプログラムを受ける為の福祉サービスの施設で、居住している地域の福祉課の認証を得る事と、福祉サービス受給者証(?)みたいなものを取得する必要があります。
※間違えていたらごめんなさい。

施設でプログラム体験を受けた時の事は今でも覚えてます。アタシが受けたかったプログラムはこのレベル感だと。どういう事かというと、会社での仕事のレベル感に近い内容だったわけです。プログラム体験に同行して下さったハローワークの担当の方と、いい施設に巡り合えて良かったと帰りに話していたのですが、その時、担当の方から「久しぶりに良い顔になったんじゃないですか?」と言われたくらい、アタシは笑っていたようです。

体験プログラムから地域の福祉課に申請→面談→受給者証取得という流れでリワークの利用が出来るまでに1.5か月かかりました。遅いと文句も言いたかったですが、役所は役所で、アタシみたいな人が沢山押し寄せ、面談・審査・書類発行とかなりアタフタしていたでしょうから仕方ないとも思いました。アタシの場合、地域の発達障害支援プログラムを一方的にやめた事が少しネックになりましたが、最終的にプログラムの運営側にも非が有ったことを認めてくれ、リワークの通所頑張ってねと職員の方に言って頂けました。

アタシはそれまで、味方が居ないとか生きてる価値が無いとか思ってましたが、そんな事無くて、カミさんを含めアタシを見守ってくれる人もいるから、その人たちのためにも懸命に生きようという考えに変わりました。

■活動再開

リワークは平日の10時から17時まで利用できるようになっているのですが、最初のうちは午後のプログラム終了後、日誌を書いて15時半には帰っておりました。しかも、慣らし運転的に半月くらいは週3日の利用にしていたのですが、心療内科の主治医からもGOサインが出た転職活動の再開をするために途中から平日フル参加する事になりました。また、体力回復の為に散歩を1日1万歩する事を自分に課しました。要は、仕事が出来るだけの体力に戻すという事ですね。

そんな生活も直ぐに慣れ、施設でも大半の方(ほぼうつ病の方)と仲良くなり、アタシは今までに無い位の幸せな時を過ごしていました。そんな時に新たな問題が発生しました。それまで、アタシは発達障害を抱え、それによる2次障害でうつ(軽うつ状態)になったと思っていたのですが、周りから「○○さん、テンションが異常だよ」と言われる事が増えました。そのエピソードを心療内科で話した時に、アタシの診断名が「うつ」ではなく「双極性障害」に変わりました。双極と診断された事により、普段の生活で気をつけなければならない事が増えたり、転職活動における障害特性の開示や必要な配慮に変更点が出たりと色々ありましたが、リワークの皆さんや転職関係でお世話になった皆さんのおかげでスムーズに転職活動の再開とリワーク通所の両立が出来たと思っております。

■内定獲ったどー!

リワークの通所と転職活動以外にも、地域の福祉事業所の方との面談も定期的に受けてました。というのも、アタシの居住地域では、リワークなどの福祉サービスを受けるにあたり、通所状況などの見張りみたいなものを付ける事が条件になっていたからです。他の地域はどうなのかわかりませんが。その担当者の方もかなりいい人でした。

転職活動再開にあたり、リワークの支援担当者の方からスケジュール作成と目標設定を課されました。要は、いつまでに何社くらい応募していつまでに内定をもらうようにするといった内容ですね。その内容は転職活動でお世話になっている関係者の方にもシェアされました。

再開後は30社くらい応募(面接会は不参加)して、7社面接に進み、2社最終面接まで行きました。最終面接前は、リワークの通所仲間の皆さんに模擬面接してもらったり、応募書類のチェックを一緒にやって頂いたりと本当にお世話になりました。そのおかげで、両方とも内定を頂きました。

今の会社に行って内定通知書を受け取り、リワークに戻ってから「内定獲ったどー!」と言ったら通所仲間の皆さん凄い喜んで下さり、中には泣いてくださった方もいました。アタシの為に泣いてくれた人がいるなんて・・・今までそんな経験無かったし、アタシ自身それほど価値がある人間だと思ってなかったから、もう自分には何の価値もないとか、変な考えを持つのはやめようと思いました。

■総括

約1年半かかりました。障害者の転職活動の期間としてはまあまあ長い方だとハローワークの方が仰ってました。辛い事いっぱいありましたけど、この期間中に、特にリワークに通所してから380度、ホント一回りしてさらに20度考え方が変わった事が良くて、活動再開後、3か月で内定を貰えたんだと思いました。それ以外にも、スケジュール作成と目標設定を課された事も良かったのかと思います。実際、ほぼスケジュール通りにいきましたし。

転職活動前や、リワークに通う前のアタシはスーパーネガティブな人間でしたが、今はスーパー・・・とまでは行きませんが、結構ポジティブになったと思います。反省はするけどクヨクヨしないし、良い意味で引きずらなくなりました。精神的にもまあまあ強くなったかと思います。何より、ありのままの自分を本当の意味で受け入れられるようになったと思います。

あとは、考え方の引き出しが増えたと思います。今までのアタシは考え方が凝り固まり、人の言う事が受け入れられませんでしたが、今は、いい考えだと思えばすぐに自分のものにしようと思います。あと、気持ちの切り替えが上手く出来るようになったと思います。リワークで受けたプログラムのお陰でしょうかね。いや、間違いねえな。

転職できて良かった、というより、運よくリワークに通えて良かったと今でも思っております。この期間に関わって下さった皆様には、今でも感謝しきれないくらい感謝してます。あと、一番近くで見守ってくれたカミさんにも感謝です。


最後まで読んで下さった皆様にも感謝します。
本当に有難うございました!

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