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発達障害と双極性障害とアタシ⑥【障害者雇用枠での転職・中編】

※前編も是非!

前回お話しした通り、アタシは今の会社、障害者雇用枠で入社しました。

初めての転職活動という事以外に、障害者雇用枠という特殊な雇用形態という事もあり、アタシは身も心もかなり消耗させてしまいました。

何年も前の話で多少記憶があやふやではありますが、当時を振り返ってみたいと思います。



■活動本格化

障害者職業センターで活動方針を決めてからのアタシは、民間のエージェントやハローワークでの求職活動、発達障害者向けプログラムの受講を仕事と並行してこなし、結構忙しい日々を送っていました。

当時、40代半ばに差し掛かろうとしていたし、特に優れたスキルを持っていたわけではなかったので不安もありました。実際、いくつかのエージェントでは「あなたに紹介できる会社はありません」とキッパリ言われましたしね。一方で、「あたなは職を転々とする事無く、ひとつの会社に20年近く勤め上げている点がとても評価出来る。発達障害をお持ちでありながらそれは素晴らしい事だ」と後押ししてくれたエージェントもありましたし、ハローワークでもその点を評価して頂きました。つうか、そこしか褒めるとこ無かったんじゃないかとアタシは思いましたが。

で、そのエージェントとハローワークと障害者職業センターの利用がアタシの転職活動の軸となっていきました。

そのころで、応募数50社くらい、面接はだいたい半数くらい(面接会というイベントでの面談も含む)進めたのですが、2次面接に進む事はありませんでした。面接に落ちるのは仕方ないとしても、理由が分からないことが当時とてもきつかったですね。

■ボロボロになってきたアタシ

しかし、アタシが転職活動で一番苦しんだのは、精神障害者に対する社会の洗礼というか、偏見みたいなものでした。「精神障害なんてただの甘え」的な事を面接でよく言われましたし、「精神障害抱えて社会参加なんて本当にできるの?」とか「精神障害者は施設で働けばいい」なんて言われたこともあります。障害者雇用枠という仕組みの中で働くようになってから気づいたことですが、精神障害者って一見障害者って分からないし、配慮も難しいからそういうプロがいるところにいた方がいいんじゃないかっていう考えですよね。ま、実際アタシがお世話になっている会社の人たちはアタシのお世話に4年経った今でも苦労しているわけですから、そう思われても仕方ない部分はあります。でも、精神障害者だって社会参加して、健常者と渡り合えるってところ見せたかったと当時は思ってました。しかし、その想いは社会の壁にはじかれ、身も心もボロボロになってきてしまいました。

■ついにダウン・・・

だんだんボロボロになってきたアタシは、民間のエージェントやハローワークでの求職活動の際に、メンタルのケアもされることが増えてきました。民間のエージェントの事務所に行った際にはカウンセラー資格を持つ営業さんとお話しさせて頂いたりとか、ハローワークでは元々精神保健福祉士の資格を持つ職員の方からのサポートも受けていたので、その方との面談も増えていきました。ハローワークでは、地域の支えもあった方がいいのではという事で、地域の発達障害支援プログラムへの参加(就労移行支援込み)を勧められ、管轄の保健所への面談にも同行して頂きました。そして、プログラムに参加することになったのですが、この事がアタシをさらに追い詰めました。プログラムの参加者は、皆休職している人ばかり、アタシは働きながら土曜日だけ参加、他の人たちは一般企業での就労経験が無い、アタシは一般企業に20年くらい勤めているといった具合に、レベル感が違っていたのです。他の参加者の方と話も合わないし、いつの間にかアタシは疎外されていきました。転職活動では精神障害だからとはじかれ(ていると思いこみ)、同じ発達障害の方からもはじかれ、アタシの苦しみは誰にも理解されないと思い込み(実際、そうでは無かったはずですが)、消えて無くなりたいと思うようになりました。そして、最終的にはプログラムを運営する職員の方と意思疎通が出来なくなり、一方的にプログラム参加を止めました。その頃になると、睡眠もままならず、全ての事に気力が出ず、うつになってしまいました。といっても、会社や病院には何とか行けたので軽いうつだったんだろうと思いますが。とはいえ、会社では仕事にあまり手がつかずだったので、会社と合意の上で休職する事になりました。

■ボロボロになった末に・・・

休職してしばらく自分を休ませようとなり、電話で民間のエージェントやハローワーク、障害者職業センターの各担当者の方にその事を伝えました。

皆さん、とても優しく接して頂き、正直涙が出そうでした。ちょっと前まで、(実際はそんな事ないはずなのに)アタシには味方がいないと思い込んでいましたが、ここで少し考えが変わった気がしました。そう、アタシを後押ししてくれる人たちもいると。

でも、仕事を休みだしてから自分はこれからどうなっていくのかという不安がアタシを苦しめ、その苦しみによりアタシは過食傾向になっていきました。

※後編へつづく

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