頭をあずける枕の
なだらかな傾斜は
大地と地続きになり
耳をそばだてれば
かすかな獣の気配
この身は山の内へと
溶けゆく
暗闇の中で
燃える様に呼吸している
人も知れぬ奥地
蹄で土を掻く
毛深いこの身は重く
横たえて
なだらかな傾斜は
大地へと続く
Tetugakuyaで開催されている文学サロン的な「創文の集い」
戯曲作家の芳地隆介先生を中心に、それぞれが持ち寄った詩を読みつつ談義する。
「もっと何かありませんか?あるのでしょう?何かが。」と後でこっそりと先生に詰め寄って自分の詩についてもう少し手厳しくコメントをもらう。
自分で求めておきながら、指摘された内容に納得がいかず
「それというのはこういうつもりで選んだ言葉なのだから」と反論をする。
1日、手の空いた時に、自分の詩を見つめる。
その日の夜には、随分と添削して変化している。
先生の指摘された「違和感」が突如として分かってくる。
詩とは、だいたい短いもので
短い言葉だからこそ
どうしてその言葉を
その表現を選んだのかが
重く意味を持ち始める。
気分と勢いでは
何となくでは、書けない。
そのことが少しづつ分かってくる。
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