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出産2日前のそわそわと、長男のメンタルケア

第二子ローンチ、2日前となりました。このまま何事もなければ木曜の朝から入院して、計画無痛分娩です。ただ、子宮口が3cmあいたまま1週間、おしるしが始まって5日経っているので、それまでに陣痛が起きちゃわないか、そわそわもしています。

当日の朝、病院に向かうときはいつもどおり電車の予定。ふつうに起きて「さぁ、今日これから産むぞ!」という気持ちで乗る電車からはどんな景色が見えるのか、ちょっと楽しみでもある。そんなシチュエーション、なかなかないもんね。

お腹は重くてしんどいし、心は安まらないけれど、このそわそわをあと2日、めいっぱい味わいたいと思っています。予定どおり無痛分娩ができたら、普通分娩と比較しながら、レポート書きたい!

繊細な長男の、けなげな心遣い

そして、ここ最近の心配ごとは、私自身なんかより、長男のこと。3歳半の彼はお調子者で、やさしくておだやかで、基本的にすごくいい奴なんだけど、そのぶんなかなか繊細みたいです。

妊娠5ヶ月くらいから私は、息子を持ち上げる抱っこを一切していなくて。
それでも彼は駄々をこねたりせず、ソファーに座っているときや横になっているとき「ギューして」と言うだけで、とても健気に振る舞っている。私が「赤ちゃんが生まれてお母ちゃんが元気になったら、また抱っこしてあげられるからね」と言ったら、ものすごくうれしそうに「そうなの?」と答えた。

以降しばらくは「あかちゃん うまれたら、おかあちゃん いくくん だっこしてくれるんだって!」「いくくんが あかちゃん だっこするから おかあちゃんは いくくん だっこすればいいんじゃない?」などとよく言っていた。

それからも、日々大きくなるお腹にさわっては「おかあちゃんの おなか、どんどん おおきくなるねぇ」「あかちゃん、ここにいるの? かわいいねぇ」

30週を過ぎて逆子が治らないときには「あかちゃん、あたま こっちだよ~」

保育園からの帰り道、秋の風が気持ちいいねと話すと「あきになったら あかちゃん うまれるんだよ」「いくくんが つかってたコップ あかちゃんに かしてあげる」

来週、赤ちゃん産まれるよと言えば「あかちゃん、たのしみだねぇ」「おかあちゃん、しんどいときは すわってな!」「おかあちゃん、おみまい いくからね」

などと、超絶いい子の台詞を連発。

でもその言葉の裏には、すくなからず “ぼくが赤ちゃんをかわいがると、みんなが喜ぶから”という気遣いがある、ような気がする。私にべったりと甘えてくる一方で、保育園のお友達を噛んだり、夫に癇癪を起こしたりする様子を見ての、親の勘です。

もちろん、その言葉に癒やされるし、救われる場面もたくさんある。だけど、もしその振る舞いのうしろに「さみしい」とか「不安だ」とかの気持ちを押し殺しているなら、そのネガティブな感情も出してほしいな。出せるようなケアをしてあげたいけど、それがどういうケアなのかはわからないから、考えていかなくちゃ。

「僕はさみしいけど、みんなが喜ぶから弟をかわいがらなくちゃ」なんて全然うれしくない……「僕はさみしいけど、それとこれとは別で、弟は超かわいいなぁ」だったらいいけど。

「あなたが一番好き」という嘘をつきたくない

「下の子が生まれる」と言うと、医療・保育関係者の方から肌感8割くらいの確率でいただくアドバイスに「上の子には『ママが一番好きなのはあなただよ』と伝えて、安心させてあげて」というものがある。

でも、個人的には全然しっくりこない。いまのところ子どもに順位なんてつけられないし、それでも家族に順番をつけなきゃ全員殺すと言われたら、たぶん夫が一番好きだし。でも、夫への愛情と子どもへの愛情は、そもそもまったくの別物だし。

「安心させてあげるためにとりあえず言えばいい」っていう考え方もあるけれど、なんかそこで微妙に嘘をつくのはイヤだなぁと思ってしまう。順位をつけず、長男も次男も心底大切に思っているんだよ、というのを伝える方法をちゃんと探していきたい。

でも「お産のあと初めて上の子に会うとき、赤ちゃんを抱っこしながら会うのはやめたほうがいい」というアドバイスは、納得!
長男からすれば「ただでさえいつもと違う雰囲気に不安を感じているのに、大好きな女が浮気相手を抱きながらあらわれた!」という感覚になるのだそう。その衝撃は想像できる。だから、お産後はできればまず弟のいないところで、長男を思いっきりハグしてあげたいです。

ゆっくり4人家族になろうぜ

ちなみに、以前こんなnoteを書いたんだけど、やっぱりいろんな人からの激励は続いているからか、近ごろは本人が「いくくん、おにいちゃんに なるんだ!」と言うことがある。

まぁ、たしかに生物学的にはお兄ちゃんになるんだけど、べつにそんな急いでアップデートしなくていいよ。長男なりのタイミングで弟との距離をはかりながら、これまでどおり私たちにも甘えてもらいつつ、すこしずつ「みんなが心地よい4人家族」をつくっていきましょう。私と夫だって、まだ「2児の親」として自分たちがどうアップデートするかなんてわかってないし、試行錯誤していくつもり。

とはいえ長男には、おむつを運んだり、ミルクを飲ませたり、ちょっとしたオペレーションのほうはときどき手伝ってもらえると助かるなぁ。現場が育たないと、2人育児はなかなか大変な気がします。

そんな出産2日前。といいつつ、このnoteをアップした数時間後には、うっかり陣痛がはじまっちゃってるかもしれません。それもまた人生や。


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