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コシミハル/パラレリズム~隠れ名曲、名演コレクション。

 前回、Shi-Shonenについて書いたので、今回はアーバン・ダンスかピチカート・ファイヴについて書こうかな、とも思いましたが、ノン・スタンダードのアーティストならやはりコシミハルさんでしょう!と思いつきました。

 でも、ノン・スタンダード時代の作品ではなく、昨年アナログで再発されたYEN時代の作品の中から選びましたよ。
で、YEN時代の作品をまとめた『エポック・ドゥ・テクノ』を引っ張り出してみたら、何と2009年発売なんですね。ちょっとビックリしました。そんな前だったのか。。
まだ入手しやすい模様なので、『チュ・チュ』や『パラレリズム』のCDを無理やりプレミア付きで買う必要はないと思います。

・コシミハル『エポック・ドゥ・テクノ』(MHCL-1627~8/ソニーミュージック)
コシミハルさんのYEN時代の『チュ・チュ』、『パラレリズム』にボーナス・トラックを追加した2枚組。
画像をタップすると、「パラレリズム」のテレビ出演時の映像を見ることができます。

 越美晴さんのデビュー曲は「ラブ・ステップ」という曲で、彼女がまだロングヘアーの時代ですね。
当時、日曜の夕方の「レッツゴーヤング」にレギュラー出演していたり、映画「時には娼婦のように」も出演していたから、YENレーベルからアルバムを出すということを知った時はかなりビックリした記憶があります。

 「望んでテクノをやったわけではなく、打ち込みを使ってデモ・テープを作ってみたら、テクノになっていた」というインタビューの記憶がありますから、やはり気にはなっていたんでしょうね。
『パラレリズム』は「ミュージック・ステディ 1984年10月号」にインタビューが載っていたこともあって、リアルタイムで買ってます。

・「ミュージック・ステディ 1984年10月号」(ステディ出版)
越美晴さんインタビュー掲載。
画像をタップすると、「パラレリズム」を聴くことができます。

 確かインタビュー読んでいたというよりも、レコード店の店頭で見たジャケットがすごくよくて買ったんですね。今思い出しました。
で、アルバムを聴いたら、細野晴臣さんがちょっとだけですが、歌っていたり、曲もメチャクチャよくて、大好きになりましたね。
越さんの『チュ・チュ』はこのアルバムがあまりによくて、買ったのでした。こちらはリアルタイムではなかったです。でも、さすがにRCA時代の作品には手が出なかった。。

 『パラレリズム』に話を戻すと、細野晴臣さんが編曲してない曲で編曲している川島裕二さんがすごいと思ったとか、「宝島」に載っていたステージ写真でバレリーナ姿の越さんがあまりに素敵だったとか思い出します。
当時の越さんのバンド、TU TUに川島裕二さんや岡野ハジメさんが参加していたことを知ったのは、もうPINK(というバンドがあったんですよ、昔)がデビューしていました。

 昔は今ほど音楽の情報が入ってこなかったし、実際に音を聴くことは結構難しかったんですよ。レンタル店には入らないのも多いし。
そんな中、ハズレを引かないためには参加メンバーや誰がプロデュースしているかは、音楽を想像する上で大切な要素だったのです。

 でも、越さんのアルバムはメチャクチャ声が好きでしたね。声を活かした作品という意味では細野さんの方がフィットするな、とか思いながら聴いてました。
越さんの声と細野さんの声が重なるとまたいいんですよ。

 で、ノン・スタンダードからのアルバム『ボーイ・ソプラノ』もリアルタイムで買ってますね。細野さんが書いた「走れウサギ」がとにかく好きでした。
次の『Echo de Miharu』は好きな曲は大好きでしたが、全く聴かない曲もある感じでした(このアルバムからCDに移行したのもありますが)。
個人的にはやっぱり『パラレリズム』が一番好きで、聴いてますね。

 ある時、島へ行くボートやソロで活動中のヨナフィさんと、私が大なり><小なり(バンド名です、一応)のお手伝いをするようになって、よく話をしていたんですよ。
その中で、越美晴さんの『パラレリズム』と鈴木さえ子さんの『科学と神秘』には多大な影響を受けたとか聞いたのでした。
なぜかメチャクチャ嬉しかったですね。ヨナフィさんと私は2人とも東京を離れたところで同じ音楽を聴いて、当時一緒に何かをやっていたわけですから。真面目な話。

 明日、何を取り上げるか決めて、そのためにコシミハルさんの曲を選んだのに、どの曲を取り上げるかも、何でだったかも思い出せません。何でだろう?
とにかく明日は頑張ります。

 ではまたー。

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