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読書日記~早川義夫「ラブ・ゼネレーション」

 昨日取り上げた「定本ジャックス」と同じレコード(CD?)袋に入っているこの本読み返しました。
実はオリジナル初版本だという。かなりの貴重本なので、相当大事にしています。
シンコーミュージックから出た文庫本で初めて手に入れたのですが、文庫化されるまでは(私にとっては)高嶺の花だった本でしたね。

 カバーと帯が付いた状態でまずまずのコンディションで並んでいたのを見たのは、まだ20世紀中のことでしたね。
神保町の楽譜や音楽関連の書籍や雑誌がメインだったあのお店でした。懐かしい。。
じゃ、行ってみよー。

・早川義夫「ラブ・ゼネレーション」(自由国民社)

 私が早川義夫さんやジャックスの音楽にはまってしまったのは1986年あたりからでした。
「よい子の歌謡曲」や「REMEMBER」といった歌謡曲ミニコミを神保町の坂を下った書泉ブックマートの地下で買い込んで、帰りの電車で読み始めて、帰宅してから夢中に読んだものです。

 その頃から大好きなあがた森魚さんが早川義夫さんに多大な影響を受けたことを公言してましたし、大好きな雑誌「ミュージック・ステディ」でもジャックス~早川義夫さんについて触れていたんですねー。
それから少し時間が経って「ラブ・ゼネレーション」が文庫化されたわけなんです。

 その頃、あがた森魚さんの出版記念のサイン会に行って、「ラブ・ゼネレーション」が文庫化されたことについて話したのですが、「あれは本当に素晴らしい本だよね」と仰っていたことを忘れられません。

 その文庫版「ラブ・ゼネレーション」には早川さんが楽器を再び触り始めたということが書いてあって、メチャクチャ興奮したのを覚えています。
リンクを貼った映像はNHK BSの「もっと過激にパラダイス」という番組からなのですが、客席の真ん中に座っている赤いシャツの男、実は私なんですね。太ってるなー。
早川さんを初めて生で観ることができて、しかもサポートがはちみつぱいの渡辺勝さんでしたから、ついつい涙がこぼれてしまいましたね。
何度も演奏を止めて、何度も歌い始める早川さんの姿に、「ラブ・ゼネレーション」などに書かれていた早川さんの姿勢が変わってないんだと思えたから、とんでもなく感動したんですとご本人に伝えたことを思い出しました。
まー、何度もどもりながら、つっかえながらでしたが。。

 番組の撮影が終わった後友達に付いていったら、最終回の収録後だったからか、打ち上げに出ちゃいなよとスタッフの方々に言われてなぜか参加してしまいました。
上座には司会の佐野史郎さんや、見学に来ていた鈴木慶一さん。
佐野さんがはっぴいえんどの「びんぼう」の話をしていたので、安易に調子に乗った私が「あれは春一番の10枚組に入ってますから、はちみつぱいも入っているので、(鈴木慶一さんと博文さんの実家にある)湾岸スタジオにあるんじゃないですか?」とか言ったんですよ。
鈴木慶一さんがその会話を聞いていて、「あれは家にもないんだよ。SFC(音楽出版)の高さんは確実に持っている」と仰いましたね。
佐野さんは当時はっぴいえんどのライヴ録音が手に入ると、実際のライヴを想定してダビングするんだとのことでした。

 上座に長くいるのも変だなと思って、少し移動したら、早川さんと渡辺勝さんが静かに飲んでいたんですよ。
今日のライヴが素晴らしかったと思ったことや「ラブ・ゼネレーション」の文庫本をいつも持ち歩いている話をしました。
もー、友達が何を話したとか全く記憶にない位に盛り上がって帰りました。
あまりにも私のテンションが上がって、あんな人だったんだと後々まで言われましたね。。

 そんなことがあってから、神保町で「ラブ・ゼネレーション」のオリジナルが並んでましたから、ちょっとお高めかなと思いつつも買ってしまったわけです。
近田春夫さんの「気分は歌謡曲」と並んで、
手放そうとしても手放せなかった本なのでした。
まー、正確には査定をお願いしたら、ちょっと納得できなかったことがありますが。すみません。。

 文庫版の後に更に新装版が出ていますが、このオリジナルを持っている間はまだ我慢しております。
だいたいこんな感じですね。

 ではまたー。

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