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大江慎也/SAY HELLO!~隠れ名曲、名演コレクション。


 昨日はブルー・トニックを取り上げたので、今日もルースターズ関連のアーティストを取り上げたいと考えております。
ルースターズは既にこの隠れ名曲、名演コレクションで取り上げているので、あくまでも関連アーティストなのですが。。
こんなの書いてます。

 初期ルースターズのヴォーカリストでメインのソングライターでもあった大江慎也さんはバンド途中で不本意な形で活動休止~脱退することになってしまったのでした。
大江さんはソロとして活動を再開したものの、悪名高き某氏により、ちょっと無理やりな形での活動再開となってしまったわけなのです。
まずは1984をサポートに活動を始めたのですが、以前の1984とはメンバーも違っていました。
1984は元々ルースターズのメンバーを中心に映画「爆裂都市」の音楽を担当していたりしたのですが、1980年代後半には某氏周辺のメンバーによるバンドになっていたのでした。
一説によりますと、1984と一緒ならまたルースターズと一緒に活動できるのかなと大江さんは考えたそうです。。

 大江さんはルースターズの解散ライヴにかつてのメンバーだった池畑潤二さん、井上富雄さんとゲスト出演した後、某氏のプロデュースで徳間ジャパンからアルバム『PECULIAR』を発売します。
このアルバムではユーロビートなどにインスパイアされた形の曲が多くて、デイト・オブ・バースの作品に独自の歌詞を乗せた楽曲やドアーズのカヴァーなど他のアルバムではない独自の楽曲が収録されていますね。

・大江慎也「SAY HELLO!」from album 『PECULIAR』(32JC-401/徳間ジャパン)
ジャケットを紛失したため、画像は盤自体にさせていただきました。

 この曲はデイト・オブ・バースの既発表曲の「Hello! Hello! Hello!」に新たな歌詞を乗せた作品です。

・大江慎也「SAY HELLO!」 Live at 新宿LOFT 

 テープとパーカッションなどによるバックでギターを弾きながら歌う大江さん。この時期の映像はかなり残されていますが、見るのがなかなかしんどい感じのものが多いのでした。。

 デイト・オブ・バースについても既に書いてますね。
大好きなアルバムの大好きな曲について。

・デイト・オブ・バース「Hello! Hello! Hello!」from album 『Greatest Hits 1989-1999』(H00U20014/KITTY RECORDS)

 このアルバムはベスト盤風のタイトルですが、実は違っていわゆるオリジナル・アルバムなのです。
この作品は1989年発売なので、「将来的にベスト・アルバムになるだろう」というかなりシニカルなタイトルだったわけですね。
そして、全曲英語詞の作品が収録されているので、対訳はサエキけんぞうさんが担当しています。

・デイト・オブ・バース「ハロー!ハロー!ハロー!」from mini album 『荒野のデイト・オブ・バース』(KTCR-1516/KITTY RECORDS)

 この曲はデイト・オブ・バースによって新しい歌詞を乗せセルフカヴァーしていまして、1994年発売のミニ・アルバム『荒野のデイト・オブ・バース』に収録されました。

 ちなみに大江さんの「SAY HELLO!」を含めて、歌詞は全てデイト・オブ・バースのNORICOさんが担当しています(曲は重藤功さん)。

 大江さんに話を戻すと、この時期の作品は色々な事情があって、不本意な部分があるとのことなのです。
その辺の事情はこの2冊に詳しいです。

・大江慎也/小松﨑健郎「words for a book」(シンコーミュージック)

 大江さんと音楽評論家の小松﨑さんによる本。

・「ロック画報 17」(ブルース・インターアクションズ)
ザ・ルースターズ・クロニクル(志田歩)掲載。

 志田さんによるメンバー(主に大江さん、花田さんに下山淳さん)へのインタビュー取材から、詳細に書かれた記事(「宿命のジグソウ・パズル・ブルース」)で、ルースターズ・ファンには必読の内容。

 でも、「作品には罪がない」と私も思うので、大江さんとデイト・オブ・バースのコラボ作品ということで、色々と思うところがあったとしても、私は多分聴き続けるのではないかと思うのです。
それは色々な方々の意に反するとしても。。すみません。

 とりあえず今日の隠れ名曲、名演コレクションはこれで一区切りとします。
今週は木曜に上京、金曜に帰宅予定なので、二日間はきっちりした記事は更新できなくなりますから、明日から五日間はお気楽、お気軽な記事を書く予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

 


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