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伊集院静・伊達歩 meets シティ・ポップ


 昨夜、水道橋博士のYouTube配信を見ていたら、博士が沈んだ様子で語っていたのは伊集院静さんの訃報だった。
個人的には作詞家、伊達歩の作品に触れていた時間が長いので、それらの作品について書いてみることにします。

・伊藤銀次インタビュー掲載の「ミュージック・ステディ増刊 FILE」(ステディ出版)

 まず、伊藤銀次さんのインタビューで、松原みき&カステラムーン時代にお世話になった人として伊集院静さんの名前を挙げてるんですね。
それは松任谷由実さんのステージ演出を担当していた時期に前後して、松原みきさんの演出も手掛けていて、デビューしたばかりの松原さんのバックバンドでギターを弾いていた伊藤銀次さんに多大な影響を与えたということなのでしょう。

・松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」収録『林哲司 Song Book』

 ちなみに私が作詞家、伊達歩さんの名前を意識したのはブレッド&バター「渚へ行こう」でした。
細野晴臣さんプロデュースのアルバム『Late Late Summer』収録曲で、近藤真彦さんがデビューするかしないかの頃に大好きだったアルバムですね。
この曲の歌詞を松任谷由実さんに依頼しようとしたら、松任谷さんがスケジュールの都合で伊達歩さんにスライドしたというエピソードが彼らの「幸矢と二弓」という本で語られています。

・ブレッド&バター「幸矢と二弓」(ワニ・プラス)

 「渚へ行こう」はおそらく演奏はティンパンアレーで細野さんがバンド・アレンジを担当して、鈴木茂さんがストリングス・アレンジャーを担当したと思われます。

・ブレッド&バター「渚へ行こう」収録『Late Late Summer』(ソニーミュージック)

 ブレッド&バターに少し遅れて聴いたのは山本達彦さんの初期のアルバム、ファースト・ソロ・アルバムの『Sudden wind(突風)』と、セカンド・アルバム『Memorial rain』でした。
シティポップの貴公子としてCM曲を多く手掛けていた山本さんのアルバムを買ってみたら、『Sudden wind』が渡辺香津美さんが演奏、編曲をしていたのが素晴らしくて感動したんですよ。
で、ファースト・アルバムの作曲は全曲が山本達彦さんで、作詞は全曲伊達歩さんだったというわけでした。
タイトル曲と「Dreamy December」がとにかく好きでひたすら聴いてましたね。
後に山本さんの特集をした「ミュージック・ステディ」で山本達彦さんと伊達歩さんがソングライティングチームを組んだ形だったと知った私です。
まー、当時はヒット曲が全く出なかったというのもよくある話なんですが。。

・山本達彦特集が掲載された「ミュージック・ステディ 1986年3月号」(ステディ出版)

 ちなみに山本達彦さんの初期のオリジナル・アルバムは現在入手困難なのでした。これはいけません。早く再発してほしいものです。

 昨夜、水道橋博士が伊達歩作品を追悼としてツイキャスで対応したらしいのですが、私は眠くて参加できなかったので、急遽この記事を書きました。
伊集院静・伊達歩さんの御冥福を祈りつつ。
水道橋博士に深く感謝します。

 ではまたー。


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