獲物の分け前~大瀧詠一『乗合馬車』編。
このアルバムについていち早く特集していた「レコード・コレクターズ 2022年12月号」について記事を書いているので、まずはリンクを貼っておきますか。
このCDを聴く前にはあまり深入りしないようにしていたので、昨夜まず通して聴いてからゆるゆると読み始めました。
やっぱり好きなアルバムだなと思ったのは多分皆さまと一緒です。
・大瀧詠一『乗合馬車』(SRCL-12345~6/ナイアガラ・ソニーミュージック)
大滝さんのアルバムで曲順違いが複数あるのは『EACH TIME』もそうなんですけど、このアルバムを聴いてまず感じたのは曲順に対する違和感でした。
『大瀧詠一(通称ファースト)』はとにかくオリジナル盤をよく聴いていたので、あーこれだとこういう曲順なんだと思ってしまって、ちょっと冷静には聴けなかったかもしれないんですよ。
アナログ盤時代もそこそこ聴いてはいたんですけど、やはりメチャクチャ聴いたのは初CD化(1989年?)の時だったんですよね。
キングのあの再発シリーズにはまりまくった記憶がありまして、高橋ユキヒロさん『サラヴァ!』と近田春夫さん『ハルヲフォンレコード』と『大瀧詠一』の3枚を卒業間際の私はとにかく聴いてました。。
あ、遠藤賢司さんの『東京ワッショイ』と『宇宙防衛軍』もでしたね。
多分、音楽雑誌「ON STAGE」の広告のページで色々買う気になったはずです。
あれはK25X品番だったような。
ベルウッド以外のキングにおけるロック、ポップスの作品がとにかく大好きだったんですよ。
その後に出たKICS品番は2000円定価だったとか、帯や裏ジャケットを含めるとこちらの方が好みだったけど、『大瀧詠一』は発売されなかった記憶があります。
1995年にダブルオーレコードから発売された『大瀧詠一』はとにかくボーナス・トラックとライナーが充実していて、これまた散々聴いたはずなんだけど、聴いていても次の曲が頭の中で再生されるのはオリジナルの曲順なんですよね。不思議なことに。
アルバム『大瀧詠一』より先に『はっぴいえんどシングルス』を聴いていたので、「空飛ぶくじら」は私のお気に入りになっていました。
「12月の雨の日」もアルバムよりシングル・ヴァージョンを聴きまくっていました、そういえば。
そして、堺正章さんの「空飛ぶくじら」のシングルは『EACH TIMES』を読んでから買ったか?読む前に買ったか?ということを考えてましたが、昼前に放送していた「フジ三太郎」を見て、これはフジテレビ制作じゃないんだと思いましたから、読む前に買ってますね、多分。
堺正章さんのコロムビア時代といえば筒美京平さん作品が多いんですが、1995年はまだオリジナル・アルバムの再発はしてなかったような。。
2000年以降に得た知識があまりに多くて、正直記憶の中で混在してしまっているんですよね。
ダブルオー盤は既に27年前の再発ですし、初CD化から33年前ですからね。
初めて聴いた時、ビックリしたのは一曲目の「おもい」なんですよね。
「おもい」と三曲目の「指切り」の二曲があったからこそ、私にとって『大瀧詠一』が永遠のアルバムになったように思います。
「乱れ髪」はCDになってから大好きになった曲だったとか、昨夜集中して聴いていたら思い出しました。
アルバム『大瀧詠一』を聴いて40年以上経つのですが、こうして聴き直すと、懐かしいだけではなく、フレッシュな部分が表れることに感動してしまうのでした。
大瀧さん、ありがとうございます。
ではまたー。