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獲物の分け前~「ミュージック・ステディ 1986年7月号」編

 昨日に引き続き「ミュージック・ステディ」の版型が大きくなってからの号、多分これが最終号になるのかな?
1986年7月号についての記事です。
じゃ、行ってみよー。

・「ミュージック・ステディ 1986年7月号」(ステディ出版)

 表紙と目玉のインタビューは坂本龍一さん。『メディア・バーン・ツアー』からの写真と思われます。
記事中の写真もツアーでの撮影が多いですね。
インタビュアーは佐俣正人さん。「音楽専科」とかの雑誌の印象が強かったので、かなり意外だった記憶があります。

 もうひとつの目玉インタビューは前号に続いて山下達郎さん。
アルバム『ポケット・ミュージック』についてのインタビューが中心なのは一緒ですが、この号には『ポケット・ミュージック』の発売記念ツアーからの写真が掲載されていますね。
発売から間が空いたからなのか、アルバム『ポケット・ミュージック』の楽曲解説やツアー後の展開についての話しているんですが、これがまた山下達郎さんらしい内容です。

 他には前号ではレコーディング・レポートが掲載されたシーナ&ロケッツの鮎川誠さんインタビューも。
山口冨士夫さんに対するリスペクトが伝わってくる内容ですね。
もう一人ゲスト参加した白井良明さんについてのエピソードも興味深いです。
白井さんとEXの奈良俊博さん、エキゾティックスの上原裕さんがスタジオワークしたのを見ているとありますから、もしかしたら伊藤銀次さんのプロデュース・セッションかもしれないですね。
銀次さんのセッションのレギュラー・メンバーは岡田徹さんを加えたその顔ぶれでしたから。
シーナ&ロケッツのライヴに冨士夫さんがレギュラーで参加する布石になったりと重要な時期なんですよ。

 そして、PANTAさんのアルバム『RED』のについての記事も掲載されています。
実はこのアルバムにはかなりの分量のパンフレットがありまして、ある程度のショップには配布されていました。
それが「闇からのプロパガンダ」だとおもうのですが、今のところ未発売で、アルバムの世界観細かく表現しているという話なので、なんとか購入特典などで復刻してもらいたいです。

 他にも「パンク・ロック生誕10周年」という記事を江口勝俊さんが書いています。
この江口さん、S-KENのベーシストであったり、後に音楽事務所PCMを立ち上げたりした人なんですよね。。
あまり細かくは書きませんが。。

 NAV KATZEやパール兄弟、村田和人さん、小山卓治さんの記事もありますから、前の号よりかなり充実した内容とリアルタイムで思った記憶があります。
リアルタイムでは気づかなかったのですが、ミュージシャン参加のトーク-イベントを再現したり、ギプレイヤー向きの記事があったりと、「ロック・ステディ」に近い雑誌構成だなと思った私です。
バンドブームにはまだ早い時期でしたから、音楽雑誌を継続させる難しい時期だったのかな?とかなんとか思ってしまったのです。

 あと、鈴木慶一さん主人公の「慶一くん」も個人的には復刻してほしいですね。
この号掲載分が最終回なのかな?
教えて、詳しい人。

 「ミュージック・ステディ」よ永遠に。
いつか「ミュージック・ステディ」に関するイベントをやりたいと目論んでおります。
なんとか実現できたら。。まー、今のところは目論見だけですが。

 ではまたー。

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