ブルー・トニック/I GOT A LOVELY GIRL ~隠れ名曲、名演コレクション。
昨日はGIRL GIRL GIRLだったんで、今日は桜井鉄太郎さんと高嶋政宏さんのreal pop organizationの曲を取り上げようとYouTubeを探したら、ヒットしなかったので、また次の機会とすることにしました。
私が持っているアルバムではTHE BEACH BOYSの「GOD ONLY KNOWS」をカヴァーしていたり、全曲英語詞の桜井さんと知る人ぞ知る音楽マニアの高嶋さんらしいソフィスティケイトされた作品になっていますね。
シングルでは日本語詞ですが、お二人の持ち味が発揮された作品です。
ということで、今日は桜井さんがアルバムをプロデュースしたことがあるバンド、ブルー・トニックのファースト・アルバムからの曲を紹介します。
まず、ブルー・トニックはルースターズを脱退した井上富雄さんが北九州時代の仲間と結成したバンドです。
結成当初は現在スタイリストとして活躍中の井嶋和男さんもメンバーで、井上さんはギターやヴォーカルのみならずトロンボーンも曲によって担当していました。
デビュー時のメンバーはベースに冷牟田竜之さん、キーボードに木原龍太郎さん、ドラムスに田中元尚さんとギター&ヴォーカルに井上さんという編成です。
レコード会社はテイチク。
ロック専門のレーベルが当時なかったということで、便宜的に実質活動していなかったノン・スタンダードからデビューを飾りました。
12インチを2枚リリースした後、発売されたファースト・アルバムが『Moods for Modern』です。
・blue tonic「I GOD A LOVELY GIRL」from album 『Moods for Modern』(30CH-250/テイチク)
彼らの珍しいテレビ出演時の映像です。
当て振りでもリップ・シンクでもない生演奏というのがすごいですね。
サックスにサポート・メンバーが入っている以外はレコード通りの編曲ですが、メチャクチャ忠実に再現してます。素晴らしい。
ブルー・トニック自体は知る人ぞ知るバンドでしたが、活動時期に休養していた大江慎也さんが活動再開したり、ルースターズが解散したりして、本意とは言えない形で注目されたバンドだったと思うわけです。
・ブルー・トニックのライヴ・チケット。
日本青年館でのホール・ライヴ(確かゲストはチャーディ・ボーイズと花田裕之)とインクスティック芝浦(ゲストは花田裕之、EBBY、スカパラ・ホーンズ)でのラスト・ライヴのもの。
ちなみに日本青年館でのライヴは雑誌「IND's」に当時、レポートが掲載されましたね。
ルースターズの(確か「尊敬する人が書いた曲です」と紹介して)「She Made Me Cry」やってたな。
確かこの時期のクアトロにも花田さんは出ていましたね。
ラスト・ライヴは「ロッキング・オン・ジャパン」にレポートが載っていて、井上さんのMC「バンドやめようぜ」(当時の雑誌名前に対する皮肉)などが印象的でした。
あと、「What's in」にはセット・リストと短いレポート(両方メチャクチャ小さい字での)が載っていたのが記憶にあります。
後に発売されたライヴ・アルバムにもこの曲は収録されました。
・BLUE TONIC「I GOT A LOVELY GIRL」from live album 『Last Dream in Blue』(30CH-411/テイチク)
この日は2部形式で、1部はメンバー4人でのライヴでオープニング曲は「Orange Flower」でしたが、アルバムには収録されなかったんですね。
確か幕間に「『Baby Sitter』やれ!」というヤジ(?)というか声援があったような。。
2部からはギターに花田裕之さんとスカパラ・ホーンズが出てきて、じゃがたらのEBBYさんとギターで植村さんも出ましたね。
植村さんと花田さんはでずっぱりだったはず。
ライヴの最後の最後は「Happy Ending」で。割とあっさり終わりそうだったので、2階席(招待&関係者)から「このままだとホントに終わっちゃうよ」という悲しげな声があったけど、ホントに終わってしまったのでした。うーむ。
ブルー・トニックは音楽以上にステージングとか洋服がとにかく洗練されていて、カッコよかったです。
解散後は冷牟田さんがスカパラ、木原さんがオリジナル・ラヴ、田中さんはスリルやトマトス、井上さんはオリジナル・ラヴや中川勝彦さんのサポートとか色々やってましたね。
もう30年以上前に聴いたバンドなんだけど、今CD聴いたり、映像を見てもリアリティーがあるというか、ノスタルジーでは終わらないのが素晴らしいな、と。
ブルー・トニックが再結成してからのライヴはまだ観てないので、チャンスがあればと思っています。
今日はブルー・トニックだったので、皆さまが好きなあのバンド関連の曲を隠れ名曲、名演コレクションでやりたいと考えてます。あの人の曲自体は既にやってるから、多分ないんですが。。
とにかくお楽しみに。
ではまたー。