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井上陽水/Just Fit~隠れ名曲、名演コレクション。

 石川セリさんに続いて選んだのは井上陽水さんなんですが、実はこの並び、「ケースから一掴みの5曲」と一緒なのでした。。トホホ。
陽水さんは中学生の頃、大好きだったアーティストなのですが、私よりちょっと上の世代の方々にはものすごく人気があったんですよ。
青木孝明さんや青山陽一さん、島へ行くボートや大なり><小なりのヨナフィさんが好きだったことを公言しています。

 陽水さんの独特な言語感覚もあると思いますが、やっぱりあの声が大きいですよね。
私が好きなのは1980年前後の『White』や『スニーカーダンサー』というアルバムなんですが、今回選んだのはそのもう少し後に沢田研二さんに書かれた「ジャスト・フィット」をセルフカヴァーしたこの曲なんですよね。
まずは沢田研二さんのヴァージョンから。

 アルバム『ミスキャスト』収録曲なんですが、このアルバムは全曲陽水さんが作詞・作曲をしたことで知られていますね。
プロデュースはムーンライダーズの白井良明さん。白井さんはこのアルバムでプロデューサーとして注目されたのでした。
演奏はご存知エキゾティックス。白井さんがプロデュース、編曲をする際、エキゾティックスのメンバーを重用していまして、松尾清憲さんのバンドにはギターの柴山和彦さんとキーボードの西平彰さんが参加していました。

 と前置きが長くなってしまいましたが、陽水さんのヴァージョンはスタジオ録音よりも先にライヴ録音が発表されました。
1986年発売のライヴ・アルバム『クラムチャウダー』です。

・井上陽水「ジャストフィット」from live album『クラムチャウダー』(35KD-55/フォーライフ)

 この時のツアーは参加したバンドマスターでギターの大村憲司さんやドラムスの村上秀一さんなどのミュージシャンたちにも手応えがあったらしく、名盤、名演として語り継がれています。
他に参加しているのはベースに高水健司さん、キーボードに中西康晴さんと小林武史(!)さん、パーカッションは浜口茂外也さんという顔ぶれでした。

 陽水さんとは縁のある安全地帯とのテレビ・パフォーマンス(「夜のヒットスタジオ」)を見ることができます。

 安全地帯のギタリスト、矢萩渉さんのギター・ソロがとにかく強烈なのと、ギターの武沢豊さん、ベースの六土開正さん、ドラムスの田中裕二さんのリズム・セクションも素晴らしいですし、玉置浩二さんの一歩下がったパフォーマンスも最高ですね。

 沢田研二さんの1994年位のライヴ・パフォーマンスの映像も素晴らしいので、是非ひとつ。

 こちらもドラムスは村上秀一さんですね。ギターは沢田さんと長く活動している柴山和彦さん、ベースはなかなかアップにならないのですが、後藤次利さんのようです。
どうやら吉田建さんが離脱した後のJAZZ MASTERが演奏を担当しているみたいですね。

 陽水さんの「Just Fit」に話を戻しますと、スタジオ録音は1992年発売のアルバム『ガイドのいない夜』に収録されました。

・井上陽水「Just Fit」from album 『ガイドのいない夜』(FLCF-30195/フォーライフ)

 編曲は星勝さん、ドラムスは山木秀夫さん、ベースは美久月千晴さんという陽水さんとは長い付き合いのお二方と、ギターは当時佐野元春&HEARTLANDの長田進さん、キーボードは元KUWATA BANDの小島良喜さん。
小島さんも陽水さんのツアーに長く参加していましたね。
ちなみに陽水さんのベスト・アルバム『ゴールデン・ベスト』にはこのヴァージョンが収録されています。

 この記事を書くためにチェックしていたら、沢田研二さんのアルバム『ミスキャスト』が欲しくなってしまいました。。
この曲が収録された陽水さんのアルバムは持っているんですが。
白井さんプロデュース作品ということもあるのに、なぜCDを買わなかったのか疑問です。

 とりあえず「隠れ名曲、名演コレクション」は続けるつもりですが、100回で一区切りとする予定です。気が変わるかもしれませんが。
明日からは「ケースから一掴みの5曲」ではなく、新しい企画を考えてそれにするつもりです。ま、全く企画が浮かんでないんですけど。。お楽しみに。

 ではまたー。

 

 

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