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変かなわたし

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2018年4月の記事一覧

かいちゃん

かいちゃんの眼の中に

眼の奥がぐりぐりと痛く感じる時など
氷の女王にさらわれた”かいちゃん”を思い出します。
眼の中にガラスの破片が突き刺さってしまったかいちゃんを
とても仲の良かった女の子が探しに行くのですが、
氷の女王にも寂しいと言う感情があったのかなと、
だれか生きていると言う、確かに自分独りではないと言う、
命の温もりのようなものを感じていたかったのかな。と思ったりするのです。
かいちゃ

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どうでしょう?

ジョバンニは
「みんなのほんとうのさいわいを探しに行く…」と言います。
みんなのさいわいとひとりびとりのさいわいとは違っているのでしょうか?
本当の幸せと嘘の幸せってあるのでしょうか?

うその幸せって、それはもう”幸せではなくて、本当の幸せしかないのではないかと、
どこかに”本当の幸せ”と言うものがあってそこに到達することで
”ほんとうのしあわせ”になるのか、何か”変?”と思えたりするのです。

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貝の耳

”どうせいつか死ぬんだから”と”いつどうなるかなんて解らないんだから”と
頭で、言葉でそう思い込ませようとしてはいても、
夜中、突然の揺れに驚き、叫び声をあげる家、
荒れ狂う暴風の魔界の世界に襲われると、
心はガタガタと怯えている。
怖いのだ! 震えるのだ!泣いているのだ!
唯布団をかぶって、収まるのを待っている。
唯消えて無くなることを祈っている。
”私はこんなにも小さくて弱い” 抗うことも立ち

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*ふり*の張りぼて

あるアニメ監督の対談で「・・・優しいふりをしているだけなんですね」と云う言葉。
多くのキャラクターの泣き笑いを描くうち、何が本当で何が虚構なのか、
ポンとその境を飛び越えてしまう、或いは見失ってしまうことが、
確かにある。

私にだってふ~っとかすめて行くことがあるのだから。
*ふり*してるだけなのかも・・・絶えずどこかで何かの*ふり*して生きてるのかも知れない。
ずっと何かの*ふり*が張り合わさ

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その ”桜へ”


桜咲く季節になると、なぜか浮き浮きと心が落ち着かなくなってくる。
何故かワクワクと「まだかな、まだかなー」と 待ちわびている。
東北の震災が報じられた次の日、公園の桜の木の傍を通った時、
解ったのだ。この桜の木は、身動き出来ないでここに根を張っているけど
地中に伸びた根の先から東北の桜に”愛を”送っているのが・・・
ありったけの思いをそのエネルギーに変えて、地中を伝って届けているのが・・・

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"今"の引越し

人間の体は人体形式に基づいて創られている。
まず塩の結晶が個体となって行き、
脊髄となるものから脳が分化して行く。
内臓器官の凝結を経て、皮膚で覆われた人体の基ができて行く。
そして神経系が、血液系が隈なく巡らされていく。
宇宙のエーテル体の中に浮かぶ地球と云う惑星の中で、
人間も地球のエーテル体の中で、
宇宙に浮かぶ惑星のように生かされ生きて、
人間と云う形を保っているのかも知れない。
その中に

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変かなわたし

いつもそうだった
走馬灯のように私の廻りを廻って来る
真っ暗な闇に、一歩足を踏み入れると
底知れぬ深みへ落ちて行く。
いつもその前で身動きもできず
恐怖に乗っ取られて行くのだ。
今は、もっとお気楽に考えてもいいんじゃない?
って思えたりする。
もっと脳天気に、その向こうに明るい道が続いてたりする
って気がしていたりする。
私は元々そんな深刻な人間じゃなかった。
お日様の下で走り回り、宝物を一杯持っ

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