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【共通テストの物理攻略法】0.前提編

こんにちは、K.T.と申します。本日は受験物理の解説記事として、物理の共通テスト対策を行っていく上での前提事項に関してまとめてみました。
特に3番の項目は、私の持論も入りますがきっと役にたつと思いますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

1.大学入学共通テスト:物理の傾向

物理に限らず言えることではありますが、前提として、従来のセンター試験より難化するとされています(目標平均:60点[センター]→50点[共通])。
試行調査などを見ると、「正しいものを全て選択」や「数値をマークで埋める」ような新形式は勿論のこと、現象を数式で概略的に捉える力も従来より求められています。平均点(38.86% : H30年度)は母集団や時期が違う(11月)ため比較できませんが、簡単ではないことは問題を見れば一目瞭然です。

試行調査と比べ本番は、小問集合の第一問は易化する方向との事ですが、他は特に言及されておりません。楽観視するよりは試行調査を基にきちんと対策を立て、本番余裕を持って解けるようにしていきたいものですね。

2.オススメ問題集(共通テスト編)

前提として残り1ヶ月程度であり、演習を繰り返して少しでも傾向を把握し得点を伸ばすことを目的とした、という点に注意してください。

オススメ:Z会 2021年用共通テスト実戦模試(8)物理

理由は簡単です。新形式に対応している問題が多い!
例年だったら卒業生らしく駿台を推しますが(?)、今年は違います。
河合も駿台も、問題の大半はセンター試験の形式を踏襲しており、正直言うと新形式に対応できていません。(一部、新形式の問題もありますが)
そのため、4回分ではありますが全て新形式と言うことで、今回はz会をオススメさせていただきました。
勿論z会の対策のみでは不安だと思うので、弱点分野の補強や、場合によっては追加の問題を解き完成を目指しましょう。

3.問題を解く際に気をつけること

最後に、共通テスト対策で演習するときの注意です。

まず演習で優先すべき順番は、
試行調査>新形式の問題集>過去問(2015以降)>旧形式の問題集
となります。
なぜなら、問題の質が過去問・試行調査と問題集では雲泥の差だから。
(駿台の講師さえ、その言葉をよく口にしていました←)
予備校講師が1ヶ月で作った問題と、教授陣が1年以上かけて作った問題。
どちらが「良問」かは明白です。
共通テストで求められるのは思考力なのですから、きちんと練られた問題で思考力を高めていってくださいね!

あと見直しは勿論必要ですが、その方法にも気をつけてください。
見直しの際は、

1.解答の番号だけを見て、合っている場合・間違っている場合ともに自分なりに正解の根拠を言葉にする(分からなければ時間との兼ね合いで飛ばす)
2.解説を見て、正解の根拠に自信を持つ(分からないものは納得する)
3.1の内容と照らし合わせながら、同様の問題に対処できるよう教訓化する


ことを心がけましょう。
要するに間違った理由を自分で考え一般化することで、物理の見方を養って行こうと言うことです。

例えば力学なら大抵の場合、図さえきちんと書いていれば次の間違いのどれかに帰着するはずです。

1.力、モーメントの図示をミスする
2.運動方程式や保存則のいずれかに気づかない or 立て方をミス
3.特殊な条件(糸で繋がれているから加速度同じとか、床から離れる瞬間に垂直抗力が0になるとか)に気づかない
4.計算ミス


方法は人によるので任せますが、例えばこれらに分類分けした上で、特に円運動が苦手とか単振動の式を覚えていないとか、そういったことを可視化することで、物理の見方が少しずつ形になっていくと思います。これを積み重ね、一歩一歩満点に近づけましょう!

受験生の皆さん。この時期が一番苦しいですが、あともう少しの辛抱です。
折れずに、自分を高めていってくださいね。
次回は、【共通テスト(物理)対策】1.問題を解く→現象を視る思考回路へを掲載する予定です。
それでは、また今度!

(今日のトップ画:北海道大学銀杏並木です。毎年10月末頃に見頃を迎え、多くの観光客が訪れます。実験で荒んだ心を癒すのにぴったりです。本来ならライトアップやイベントが行われる祭(金葉祭)も行われるのですが、昨年は爆破予告、今年はコロナの影響で中止になっています。)

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