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頑張りすぎをどう克服⁈ 良い意味での諦めとタスクシュート認定トレーナー養成講座【ユタカジン】

今日の文章は、複数人で運営する
『ユタカジン 〜自分らしい時間的豊かさを追求するマガジン〜』
への寄稿。



私は今までに『ユタカジン』で、タスクシュートと出会ってからタスクシュート認定トレーナーになるまでの話を語ってきた。

前回(2回目)はこちら。


初回記事は下記のページ。


前回は、

第三期100日チャレンジ(通称 "100チャレ")に参加し楽しくなってきたのはいいが、半分を過ぎたあたりで壁にぶつかる。

「今日も "先送り0" をしなければならない」
と意気込み、睡眠時間を減らしながら頑張り続けてしまっていたのだ。

不注意でケガを2回もしたり、疲れ果てたり自信をなくしたり……の「負のループ」に陥っていると気づく。

という話で終わっていた。

3回目の今日は、そこから私がタスクシュート認定トレーナーになるところまで。

まずは
「悪循環をどう断ち切ったのか?」

……を話したい。


起死回生のどんでん返しはあったのか

実は、大きな転機は特になかった

「何じゃそりゃ……!!!」
と肩透かしをくらった方に対しては、大変申し訳ない。

だが本当に
「少しずつ、1歩1歩修正していった」
が事実なので仕方がない。振り返ると、そうだった。


きっかけは私のレビュー(2023年6月16日)に残っている。

なんだか大変に思えたので、振り返りの項目を減らしてみた。


それまで、毎日のレビューをこんなテンプレートに沿って書いていた。
(これ以前も何度か変えている)

◇タスク
全て:11(5.3h)
消化:10(5.0h)
残り:1(0.3h)

◇満足度指標(A-E)
 ・機嫌のよさ:C
 ・時々目を休めたか:C
 ・子どもとのふれあい:C
 ・ポモドーロ回数:0

◇総評
満足度:80点
good:夜は家事に徹した
motto:先送り発生
感想:心配事もあったが、友人と喋れて楽になった

細かく書くことによるメリットももちろんあるけれど、この頃の私はどうも負担を感じるようになっていた様子。

さっそく翌日以降、簡潔な書き方に変更。

全て:10(5.6h)
消化:8(4.8h)
残り:2(0.8h)
翌日早起きする必要があり、早寝した

詳細な振り返りができるメリットを捨てて、時間を短縮して楽にする利点を取った。

ちなみに今は下記テンプレートで書いている。

消化65 先送り0

【事実】
・Zoomを視聴
・子どもの用事で外出

【思ったこと】
・ここ数日早寝できていないから、眠い

「事実」と「思ったこと」を分けているのは、ついつい行動をジャッジしてしまうと気づいたからだ。

「~したから良い/悪い」
という思考は、積み重ねると自分を痛めつけたり追い詰めたりすることもあると思う。


「無理しない」を試行錯誤

その後も、100チャレ(100日チャレンジ)の中で徐々に気づきを得ていった。以下に、7回の小さな転機を記してみよう。

■ 6月24日

最近にしては太っていることが判明!ショックで色々落ち込み、思い切ってルーチンを大幅に減らしてみた。

最低限の家事と生活のルーチン以外は気ままにやろうと思う。

この時、ルーチンを大きく減らしたようだ。

太った事実がショックすぎて、その他(ルーチン継続など)がどうでもよくなったらしい……ある意味、ショック療法とでも言うべきか。

全くおすすめはしないが、私には時折こういう瞬間がある。

■ 6月25日

ルーチンをほぼ消して「最低限の家事」と「目の前のしたいこと」に注力してみたら、なんと22時に寝られた!

でも仕事はできてないし「なるべく毎日続けたいこと」もできず……

とは言え、最近ちょっと働きすぎだったような気もするから、週に1回くらいはこういう「完全オフの日」があってもいいのかも。

子どもの宿題を一緒にやったり家族でボードゲームとぷよぷよテトリスをやったり、楽しかった。

オフについて考察している。

完全な休みは、ワーカホリックな人だけでなくフリーランスも取りづらいのかも。

「手を止めたら収入がなくなってしまうかも……」
という不安があるからだ。

■ 7月1日

昨日からだるいと思ったら歯茎が腫れてしまっていて、歯医者へ。歯磨きが上手くできてなくて5月に指導を受けたのだが、どうやらまたできてなかったのかも。

疲れもあったとは思うから、しばらくは睡眠と休息を第一にする。

嗚呼、うまく休めない現代人……

夫もフリーランスの友達数人も、よく
「"適切に休む" をできるようにしたい」
と口にしているが、私も例外ではないらしい。

■ 7月3日

久々に夜更かししてしまった……

なんだか無意識にストレスを溜めていて、リフレッシュしたくなった気がする。それでスマホをボーっと見ることに走ってしまったのかも?

やっちまった感があるが、ここで自己嫌悪することで負のループに入りそうなので「仕方ない」と思いたい。

私の課題、リベンジ夜更かし

タスクが多すぎることで夜遅くまで起きているのではなく、昼間のストレスが原因で
「このまま1日を終わらせたくない」
と思うことによって生じる現象のようだ。

しかし、この日は
「あえて自己嫌悪しないようにする!」
と考えた。負の循環を断ち切ろうとしているのが分かる。

■ 7月5日

せっかちなせいもあって「ヒートアップする癖」があると気づいた。

「あーまたこれやっちゃった」
と後悔する時もあるが、その感情を引きずっても悪循環に陥るので、その瞬間瞬間で手放すようにしていきたい。

この日も、自分についての気づきを得たらしい。確かに私は相当せっかちで
「早く早く!」
といつも思いがち。

でも、自身へのマイナス感情が悪循環への入口な気がして
「スパっと切り替え、引きずらない」
よう努めた。

■ 7月6日

仕事をし過ぎないようにする、体調を重要視する、早寝する
……の難しさをいまだに感じている。

この期に及んでまだ似たような話をしている……これって本来すごく簡単なことのはずなのに。

実は私、寝落ちができない。どんなに眠くても色々頑張ってしまうのだ。(スマホに走ることも含む)

どうして自分の体からの声を無視してしまうんだろう?

関連する話で、認定トレーナー・ふぃるさんが最近書いた記事が示唆に富んでいる。

 壊れた体は決して元には戻りません。だから、防御するのです。
 これは、社会的な理由の全てよりも優先するということをしっかりと覚えておいてください。

とても重い言葉……
人間「失わないと大切さに気づかない」部分があるかもしれないが、健康を完全に無くしてしまったらもう戻れないだろう。注意したい。

■ 7月12日
この日から、タスクシュート手帳を夜の時間帯だけ利用し始めた。

細かい内容は上記記事に書いているが、主な理由は夜のスマホ時間を減らすため。

スマホは便利だが、つい通知を気にしたり他のアプリを触ったりしてしまって、寝るのが遅くなることも。そもそも、夜遅くにスマホを見るのは良質な睡眠のために良くないと言われている。

子どもに
「ママはいつもスマホばっかり」
と言われてしまうことも残念なので、きっと今後も併用すると思う。

以上、100チャレの最後の約1ヶ月の振り返り。

試行錯誤の連続で一進一退だったけれど、
「無理せず "先送り0" に取り組む」
に対して自分なりにチャレンジできたと思う。

コツは2つ。

  • 思い切ってルーチンやレビュー項目を減らす

  • 先送りゼロにこだわりすぎない

これらによって次第に余裕が生まれ、前向きになっていった気がする。


「……まぁいっか!」
という開き直りの境地
に達したというか、良い意味で諦めがつくようになったというか。

もちろん、Discordコメントの励まし効果も大きかった。


認定トレーナーを目指してみようかな…

100日チャレンジを終えた頃には、タスクシュート協会に対してかなり良い印象を持つように。

当時書いた感想文に、こうある。

100日チャレンジ第3期卒業式が刺激的だった!

「終わった後どうなるのかな……何もないのかな」と思っていたが、タスクシュート協会の理念や jさん・佐々木さんの考え方に深く共感するので、トレーナーを目指してみようかと考え中。

自分の中でももっと深めて実践したいし、他の人に伝えたいという気持ちもあるので。(適性があるかは不明だけど)

うろ覚えだが、確か卒業式で
「今後、タスクシュート認定トレーナー養成講座第一期を予定している」
とお知らせがあったような……

認定トレーナーを目指すきっかけとして、こんな出来事もあった。

私の下記の質問に対して、複数のトレーナーが回答してくれたのだ。

100日チャレンジ第3期の卒業式で言われていた「時間はない訳ではなく、実際にはある」という話で。

確かに数年後・数十年後までで考えたらその通りかと思うのですが、私は昔から死が怖く、更にやりたいこと(欲望)が果てしなく多くて
「気になることは全部やってみたい」
「全てを知りたい」

と思いがちです。

1万年くらいあれば十分なのかもしれませんが、人生100年程度では短すぎて……その意味では「時間が足りない」に繋がるので、考え方のヒントがあれば教えていただけますか?


認定トレーナー達からもらえた真摯な返事
を、要約しながらご紹介。

この感覚は、タスクシュート的にも正しいです。なぜなら、やりたいことを全てやるだけの時間はない、というのは誰にとっても同じだからです。

私も、仕事をやらなくてはならないし、トレーナーとしての活動も行いたいし、趣味も追求したい……と、やりたいことはいくらでもあります。全てやろうとしても時間がなくてできない、というのは正しい捉え方です。

「時間はない訳ではなく、実際にはある」の真意は、沢山ある「やりたいことから一つを選んでやってみる」時間はある、ということです。

全部を片付ける時間はなくても、タスクシュートで自分の1日の時間を分析していけば、どれか一つくらいをやれる時間は見つかりませんか? 週末とか、予定外に空いた時間とか。その時「手をつけられる」準備をしておけば「時間はない訳ではなく、実際にはある」になります。

「やりたいことが果てしなく多い」ことは素敵な才能です。一つでも多く達成できるよう、タスクシュートを活用していただければと思います。

私もやりたいことは全部やりたいし、すべてを知りたいし、人類や地球が滅びる過程や宇宙の謎を知るために永遠に生きていたいと思うタイプです。

そのため「時間が足りない」という状態にはよくなりますが、少なくとも「全部やりたい」「全て知りたい」という考え自体には問題がないと思っています。何なら「時間が無い」と感じても、支障が無いなら構わないと思います。

問題は「時間がない」と感じていると、自分の人生の残り時間が減ることを恐れたり、やりたいことを全部できない人生を悲観したり、その考えがあるが故に動けなくなる時があることです。

たとえば私は、たくさんの「やりたいこと」に将来像(ストーリー)とそれを叶える時間的条件をつけてしまったとき「時間がない」となります。

資格を取るために試験日から逆算し、1日の勉強時間を戦略的に見積もる方法は、多くの方がやったことがあると思います。これを「やりたいこと」全てに適用し、1日の時間を押さえようとしてしまうのです。

頭の中にこの「時間的条件を伴ったやりたいこと」がたくさん現れると「時間が足りない!」となります。実際にこれを叶えるための予定をタスクシュートに落とし込むと、終了時刻が28時とかになります。

対策として、できるだけ将来から逆算した達成条件を設けず「とりあえずやる」「軽やかにやる」を目標にします。1分着手が良い例ですが、時間的条件を設けなければタスクの実行自体は大体できます。人間の感覚はいい加減で、とりあえずやれているだけで満足して「時間が無い」の感覚は減ります。「全部やる」にちゃんと近づいているからです。

「時間がない」という事実に目をつぶろうということではありません。「時間がない」と感じなければ、ちゃんとタスク実行力も上がって結果的に「全部やる」に近づけられるのです。

個人の意見としては、「時間はある」という考えが腑に落ちなかったとしても「時間がない」と感じなければ良いと考えます。そうすれば、人生の残り時間が減る・少ないことを恐れなくなると思うので。

立派な将来像から逆算した時間的条件を考えすぎないようにするため、「イマココ」にフォーカスするのも大切かと思います。

人間なので使える時間は有限ですが、やりたいことの中で本当に自分に必要なことをやる時間はある。そのために「自分にとって本当はやらなくてもいいこと」と「本当に自分に必要なこと」を分別していく。それを行うツールの一つがタスクシュートという感じです。

とはいえ、「死が怖い」という感覚は分かります。私は音楽を聴くのが趣味ですが、世の中には様々な種類の音楽やそれを記録したレコードがあり、死ぬまでに全てを聴くことはできないと思うとやっぱり絶望的な気分になるんです。

自分がどんな音楽が聴きたいか、どのレコードが良さそうかターゲットを絞って、それをゆっくり味わう方向に切り替えるしかないかなあ、と考えているところです。これが上記「本当に必要なこと」の私なりの解なのだろうと思います。(といってもそんなに割り切れない自分もいるのですが…)

同じように感じたことはあります。「時間はある」と言われれば理解できるけど、実際には寿命というタイムリミットがあるということですね。

では、寿命とはいつまででしょうか? 佐々木さんが話していることですが「未来のことはわかるはずがない」です。明日生きている保証はありません。未来の時間は「ある」とも「ない」とも言えないと思います。

100日チャレンジを通して1日をみた時にはどうでしょう? 満点ではない日も、それなりに納得のできる日になっているのではないでしょうか。
それは、一瞬一瞬に「十分な時間があった」からでしょう。

寿命という総体の時間があるかないかはわかりませんが、"今"が「時間がある」の積み重ねなら、時間はあると考えていいのではないでしょうか。

とてもありがたい体験だった。こんな突飛な質問に真剣に向き合ってくれた人は、今までそう多くいなかったからだ。

「もしかしたら、この人たちが "一緒に深い話をできる仲間" なのでは……?」
と感じた。


養成講座第一期の告知に、どうする?

そんな中、8月頭にタスクシュート認定トレーナー養成講座第一期の告知が。ナイスタイミングで嬉しかったが、実は結構悩んだ。

整理収納アドバイザー資格も以前取ったし、更に勉強するのか? 本当に仕事に生かせる?

取って終わり、そのまま終了……という資格も世の中には多くある。
「これで本当にいいのかなぁ?」
と思った。

でも私の中にある
「タスクシュートは素晴らしい、広めたい」
という気持ちは本物で。

認定トレーナーにならなくても勝手に宣伝しようと思っていたし、既に友人知人にはよくシェアしていた。

「だったら損はないのでは?」
と考えたのだ。

それに、
「せっかくフリーランスになったんだから、"一緒に働きたい人と働く" を実現したい」
という気持ちもあった。

佐々木さんとjさんの素晴らしさは、100チャレで確信できた。
「大橋さんは知らないが、理事の2/3が好ましい人なら残り1人も良い方なのでは?」
と仮定。(今思えば失礼な思考だったかも)

トレーナーも、接している人たちは全員素敵。Twitterやnoteなどで、人柄や行動もリスペクトできると知っている。

「思い切ってやってみよう!」
と、1週間以内で決めて申込をした。

この時の話、詳細はこちら。


養成講座開始|学びの楽しさを味わう

そして受講した講座は、めちゃ面白くて。

「へー、こうなってたの?」
「全然知らなかった、確かに……生かせたら更に良くなりそう」
「プロジェクトマネジメントは未知だが、そうなのか!」

……という発見ばかり。

そして、やっぱり「タスクシュート哲学」のような "考え方" がすごすぎると実感。

先生になるつもりがない方には、マスター講座だけでも受けてほしい。


その一方で、かなりデキそうな受講生たちにビビってもいた。
「私だけ場違いでは?」
とも思ったし、インテリジェンスを感じて圧倒された。

でも養成講座一期のDiscordで1つの話題で盛り上がって仲間意識ができたり、それぞれの「トレーナーになったらやりたいこと」を知って応援したくなったり。

とにかく、素晴らしい学びの時間だった。


また、認定試験を目前にして実況中継を開始。

実はこれ、自分にとってはかなりのハードルの高さだった。

「失敗したら恥ずかしい」
の気持ちが強すぎて、何事も終わってからの報告しかしたことがなく……

でも大橋さんの話に感化され、おっかなびっくり始めてみた。

というのも、養成講座の最後でひとり事業・マーケティング基礎を教えてくれる部分があって。経験が長く、多くの例も見てきた大橋さんのアドバイスに「なるほど」と感じたのだ。


認定トレーナーになっても完璧ではない

そして11月末には、認定試験に合格。無事、認定トレーナーになった。

でも、別に全然「何でもできる・わかる状態」ではない。ツールも TaskChuteCloud 以外はあまり慣れてないし、協会の考えと完全に同期できているわけでもない。

たぶん、完璧なトレーナーなんていない。だからこそ助け合うんだと思う。


今ちょうど第二期の募集が始まったところだが、私たちにはまだ見ぬ誰かの助けが必要で。

「もしかしたら私?」
と感じたら、ぜひチャレンジしてみてほしい。


▼認定トレーナーの一覧(未掲載の方も少々)


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