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春はボーダーの嵐が吹くのは何故?

スガカオルです。

このところ、調子を崩しています。
春の季節に調子を崩す人は多くありませんか?

わたしもその一人なのですが、ボーダーは春に調子を崩す人が多くいます。
まるでボーダーの嵐のごとく、症状が激しくなってしまいます。

私の場合はフラッシュバックからの自傷行為の願望でした。
自分の身体を傷つけたくて仕方なく、主治医に頼り対処の方法を教えてもらいました。

自殺企図や自傷行為、しがみつきまくった挙句に怒り出しこき下ろすボーダーは後を絶ちません。

しかし、なぜ春になると調子を崩してしまうのでしょうか?
今日は、なぜ春になると調子を崩してしまうのか、この春を乗り越えるために何ができるかを考察したいと思います。

環境や生活の変化に弱い

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春になると新年度になり、新しい生活に変わったり、新しい仕事が始まったりする人も多いです。
それに伴い、生活は大きく変わり、住む場所も変わる人も多いでしょう。

生活や環境の変化は健常者でも大きなストレスになります。
引っ越しや就学、就職、転職などのイベントは新たな気持ちにする一方で、うつ病のきっかけにもなるストレスフルな状態となります。

変化に弱いのはボーダーだけではありませんが、多くの精神疾患を持つ人にとって変化には注意が必要です。

自分だけの生活や環境の変化が関係するわけではありません。
例えば、主治医が異動になり別の先生にと変わることもあります。
また、家族が転勤や就職で引っ越しでいなくなったりもします。

多くの環境や生活の変化が起こりやすい春の季節は、ボーダーをはじめとする精神疾患を持つ人にとって体調を崩しやすい時期といえます。

天候や気温の変化に弱い

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春は春一番から始まり、気温が上がっていき、荒れた天気になりやすい嵐の季節です。
朝晩の寒暖差は激しく、何を着ればよいのかと悩む日も多いことでしょう。

今年の春も暴風が吹き荒れ、大雨が降る日も多いですね。
その時に低気圧になります。

気圧が低い状態だと、例えばポテトチップスの袋は膨らんでしまいます。
それと同じ状態が人間にも起こるのです。

血流は変化して、頭痛を引き起こし、自律神経にも影響を与えます。
低気圧の変化にうつ病の人も大きく影響を与えますが、ボーダーの人にも大きく影響を与えます。

抑うつ状態になったり、不定愁訴の症状や本来の症状がひどくなることがあります。
わたしも頭痛がして身体も痛くなったり、フラッシュバックを引き起こし、自傷行為の願望が出ました。
解離もしやすい時期です。

ここで考察してみたいことがひとつあります。
変質者が出やすいのが、何故か春です。

わたしはそれを気候の関係ではないかと考えます。

気温の急激な上昇や荒れた天気で興奮状態になるのではないかと推論しました。
住む場所などの環境には、周りの気温なども関係します。

看護学生だった時に環境整備を学んだのですが、その時に学んだ環境とは衣服も気温も湿度も関係すると習いました。

生活や環境だけでなく、天候や気温の変化が自律神経に影響を与え、不調の原因になっているのです。

ではその春の季節の不調に、どのように対処すれば良いのでしょうか?

それでも乗り越えていくために

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この季節を乗り越えていくために、わたしたちは何ができるでしょうか?

つまり、症状に巻かれずに済むということはどういうことかとも言えます。

ひとつはその状態を受け入れることです。
もうひとつは日常生活を送ることを心がけ、症状に巻かれずに済むように目を向けることと考えます。

調子が悪いなとか、症状が出てしまっているな、と感じた時に、変に自己否定に陥ることなく、その状態を俯瞰して見つめることが大切です。
自分のことではありますが自分を客観的に見ることで、現状を把握できます。

また、客観的に見ることで状態に対しての対応策を考えられます。
これはトレーニングが必要なことですが、自分を客観的に見ること、俯瞰してみることで症状に巻かれずに済むのです。


もうひとつの日常生活を送ることを心がけるというのは、症状があっても生活のやるべきことをやり、生活感のあることをやってみるということです。

例えば、この間にわたしはカフェに行きました。
周りにはたくさんの人たちが思い思いにカフェでの時間を楽しんでいます。

わたしはそのたくさんの人たちに紛れ、その一員になってみました。
小説を読みながらコーヒーを飲む時間を作ってみたのです。

すると小説の世界に入り、衝動的な感情がすっぽりと抜けていたのを後で気が付いたのです。

その後、スーパーで買い物をして、料理をしました。
その時間は何を作ろう?どうやって作ろうかな?というふうに考えて作業をします。
すると食べ終わるころには症状に巻かれずに日常生活へとシフトすることができました。

仕事など生活のやるべきことをやっていると、症状に使う時間を否応なく仕事や生活のために費やさなければなりません。
しかし、それはつらい気持ちを横に置いて、やるべきことに集中するために、やったほうが良いと気づきました。

淡々と日常を送ることはわたしたちには難しいことかもしれません。
しかし、その淡々と日常のやるべきことを注視していき作業をこなしていきながら、症状やネガティヴな感情を横に置いて生活を送ることができます。

これは作業療法にも通じるところだと感じています。

日常を送るなかで、仕事をしたり家事をしながら、いかに症状に巻かれる時間を少なくしていくことが楽にこの季節を乗り越えていくことなのかもしれません。

今の生活を大事にすることは地域で暮らしていくために必要なことです。
ぜひ今やるべきことに注視して、この春の嵐を乗り越えていきたいものです。


スガカオル

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