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禁煙を始める日


依存は止まらない、どこまでも・・・

禁煙したい、そう思ったときが吉日だと思っている。

私には、やめたいのにやめられないことがいくつかある。

過食、浪費、喫煙。

お酒はもうきっぱりとやめることができた。

酔う必要はもう無い。

付き合いで飲むこともあるが、これからはお酒の席でもソフトドリンクでもいいかなと思い始めている。

過食は処方薬の影響も少なからずあるように感じている。

最近はコーラゼロやガムを増やしているが、まだまだ止まる気がしない。

浪費はたばこ代が多く占めている。

あとはハンドメイドの道具や材料、洋服などが浪費になっている。

洋服は体重の増減や趣味が変わりすぎていることが理由だろう。

人格たちの趣味に合わせていたらタンスはパンパンになっている。

とにかくタバコは値上がりもし続けているし、これが無くなったらどんなに楽になるだろうか。

今回はわたしのタバコ遍歴とやめることを始めるまでを綴りたい。

何度目かの禁煙

何度か禁煙を試みたことはある。

たばこを始めたのは23か24歳だった。

よくありがちな友達が吸っていて、「吸ってみる?」の一言で吸い始めてしまった。

今なら言える。

喫煙者よ、非喫煙者にタバコを「吸ってみる?」なんて言ってはいけない。

仲間を増やしたいのはわかるが、人に勧めていいものでは無い。

非喫煙者よ、喫煙者から誘われても吸ってはいけない。

かっこいいような気がしているのは気のせいだ。

大人びて見えても、年はちゃんと取るから安心したまえ。

わたしは完全なるニコチン依存症者だ。

風邪をひいても吸うのをやめなかったし、インフルやコロナになっても吸い続けていた。

咳のしすぎで肺が白くなってもやめなかった。

何ヶ月、1年以上やめたこともあった。

特に入院中は吸えなくても大丈夫だった。

病院でも昔は吸えた。

総合病院に喫煙所があったのも昔のことだが、精神病院には喫煙所があった。

今でもあるところはあるらしいが、多くの精神病院でも受動喫煙防止法が適応されているようだ。

やめていたときは何にも吸いたいと思わなかった。

しかし、人が吸っているのを目にしたときに吸いたい気持ちになってしまった。

吸ってしまったら禁煙は終わりだ。

なのに、「一本だけ」と言いながら、喫煙が再スタートしてしまった。

「一本だけ」なんてものは無い。

その一本が初めの一本なのに、大丈夫と高をくくっていた。

一日に20数本、たばこを吸っていた。

そのうち加熱式たばこで吸い始めた。

匂いが嫌がられるのを知っていたので、加熱式たばこに変えた。

一週間前まで。

小型家電の回収箱に加熱式たばこのデバイスを捨てた。

このときから禁煙がスタートした。

3、4日はやめられていたが、吸いたい気持ちが強くなった。

吸いたくて吸いたくて、落ち着かなくなってしまった。

何なら不安感でいっぱいにもなった。

これがタバコの症状なのか元々の症状なのか、もはやわからない。

加熱式たばこはもう無いため、紙巻きタバコを買ってしまった。

あああああ、やってしまったぁー!

とはいえ、タバコを吸って落ち着くことができた。

しかし、やはり紙巻きタバコは臭い。

でもやめられそうに無い。

もうこれは一人では止められないかもしれない。

薬を頼ろう。

そう思い、禁煙外来を探した。

依存症病院で治そう!

わたしの通っているかかりつけの精神科病院は幸いにも依存症病院だ。

依存症なら任せろ!という医者が揃いにそろっている。

主治医は依存症専門医ではないことが仇となっているのかなかなか出世が出来ていない。

後から着任した医師に地位を奪われている。

※個人的見解では大きな声では言えないがそれだけが理由でもない気がしている。

ついでに敷地全面禁煙になったため、禁煙外来もやっているとのこと。

ならば通っている病院の禁煙外来にいこうと決意した。

早速病院に電話で聞いてみた。

すると、決められた先生が担当しているとのこと。

その先生の外来日に来てもらえればよいとのことだった。

外来をしている日、早速意を決して病院に向かった。

担当の先生は内科の先生だった。

内科でも依存症の内科医をしている先生だった。

普段は依存症による脳の説明や内科的数値の説明をしたり治療をしている。

内科の診察室からわたしの名前が呼ばれた。

ニコチン依存症の治療開始

診察室に入ると、真面目そうだが優しそうでめっちゃ頭良さそうなザ・医者な先生が座っていた。

「禁煙しようと決意したのですね?」と言われ、禁煙しようと加熱式たばこを捨てたこと、でも猛烈に吸いたい気持ちで落ち着かなくなって紙巻きタバコを吸ってしまったことなどの経緯を話した。

ニコチン依存症の問診では10点中8点だった。

「ニコチン依存症だねぇー」と先生は言った。

診断、ニコチン依存症!

お墨付きいただきました!

それから二コチン依存症の仕組みや吸い続けると寿命が短くなるという研究結果と併せて今やめるとどれだけ寿命が延びるかという研究結果も教えてくれた。

わたしの年齢だと今、タバコをやめれば9年は寿命が延びるらしい。

「いつから禁煙しますか?」と聞かれて、答えるのに時間がかかってしまった。

今からでもしたいが、果たしてそんなにすぐに禁煙できるのか、また吸ってしまうのでは無いかと不安だった。

不安な様子を見たからなのか、先生は「あと家に何本あるの?」と聞いてきた。

家には数本残っていると答えたら、「それ吸ったらにする?」と提案してきた。

わたしは「そうですね、今日は吸ってしまったし明日からにします!」と答えた。

薬はニコチンパッチだった。

貼るタイプの薬で、強力なタバコ20本分に値する薬を処方してもらった。

禁煙したら禁煙記録をつけるようにと言われた。

A4一枚に欄が何個もあって、日付と何枚張ったか、何本吸ったか、体重はどうかを羈束することになった。

体重も毎日測るのかと憂鬱にもなったが、禁煙のためだと思い直した。


病院へは2週間後に来てと言われ、予約を取った。

今回禁煙外来を調べている中で、今は禁煙補助剤が足りずに禁煙外来を自粛せざるを得ないクリニックが多いことを知った。

薬局では処方箋だけ出して、その後用事を済ませてから数時間後に行ったら薬の準備が整っていた。

明日から禁煙をする。

これから出来れば毎日、禁煙治療の記録をつけていこうと思うので、次回の更新もよかったら読んでいただければ幸いです。

ではでは、またね。

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