禁煙1日目(28日目)、禁煙外来
昨日のことを記しておこうと思う。
昨日は禁煙外来だった。
先生に怒られるかとヒヤヒヤしながら向かったが、そんなことはなかった。
結果的に励まされて帰ることになった。
禁煙外来2回目
いつもの病院へ向かう足取りは重かった。
吸ってしまった翌日に禁煙外来とは何とも言えない苦しさがあった。
あの優しい先生が怒り狂ったらどうしようと妄想を抱きながら、診察を待った。
診察に入り、開口一番「吸ってしまいました」と報告した。
事情を説明していると、先生が口を挟んだ。
「禁断症状だから!」
そうか、禁断症状か。
確かにあの渇望感は禁断症状としか説明がつかない。
「そうですね」
と返すと、
「それでも頑張ってるから大丈夫」
と先生は返してくれた。
正直神様に見えた。
医者のことが神様に見える時があるとは聞いてはいたが、この日ほど内科医のことが神様に見えたことはない。
先生に「この渇望感の中、大丈夫なんでしょうか?」と尋ねると
「大丈夫。ちゃんと頑張ってるからやめられるよ」
と励ましにも似た返答が帰ってきて泣きそうになった。
自分を肯定してくれるということはどれほどに嬉しいことなんだろうか。
「運動をするといいんだけどねぇ。家でできそうなことはなにかある?」と聞かれたので、以前買った縄跳びを思い出し、
「縄跳びじゃだめでしょうか?」と恐る恐る聞く。
先生はわたしの全身を見てから、
「その体重で大丈夫?」
と膝を不安げに見つめる。
「元バスケ部、頑張ります」
と安心させようと答えたら、
「あ、筋肉はあるのね。じゃあ縄跳びで頑張ってね」と言われた。
体を動かして吸いたい気持ちを紛らわせることを教えてもらった。
「先生、チョコレートを食べてしまうんですけど」と体重のことを言われたばかりで質問する。
「一時的ならいいよ?一時的だよ?ずっとはだめだからね」
とチョコレートは一時的に紛らわせるために食べるなら良しとされて、安心した。
「頑張ってね」と言われて、なんだか前向きになって診察室を出た。
薬は同じ薬を4週やったので、スケジュール通り、容量を減らして処方された。
そのことが一抹の不安ではあるが、また2週間後の予約を取って、病院を後にした。
禁煙をし直そう
先生にあれだけ励ましてもらったらもう、頑張るしかない。
チョコレートを食べながら、縄跳びをして頑張っていこうと仕切り直そうと思った。
今度の診察のときには先生に「頑張ってるね」と言われたい。
それだけを目標にまた頑張ろうと思えた。
あの先生のもとで禁煙外来を受けられてよかった。
また仕切り直し、禁煙を続けたいと思う。