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性被害者は恋愛につまづく

スガカオルです。

わたしには恋愛の難しさがあります。
それは初めて付き合った人からの性暴力が原因です。

デートDVといえばマイルドに聞こえますが、あれはれレイプだったと思うようにしています。
その後の人生に影響を与えた出来事だったから、あえてレイプっだったと自認しています。

わたしは長い間、お付き合いしている人がいません。
恋愛に影響を与えたのは、かつての性暴力でした。

今日は私の恋愛での難しさについて話していこうと思います。

性欲の抑圧

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まず、難しさのひとつとして性欲を長く抑圧してきたことにあります。
性的欲求を感じることが苦痛でした。

長い間、誰かと一緒にいたいという気持ちすら麻痺させていたのです。
そうすることで自分を守ってきました。

自分の過去と向き合うことのできなかったわたしにとって、過去の出来事は強烈なインパクトがありました。
出来事を自覚することを避けるために、その記憶とともに性的欲求も無意識の奥へと葬り去りました。

抑圧することで生き延びてきました。
向き合うにはパワーが足りていませんでしたし、健康度も低かったのです。

今でも健康度は高くありませんが、自傷行為をやめることで自分の感情を知ることができています。

その中で自分が長い間、性欲を抑圧していたことに気づきました。

性被害者にとって、性欲を持つことは罪悪感や自責の念を抱かせます。
それは自死への入り口といえるでしょう。

わたしはその性欲を長く持たなかったことで生きてこれました。

性被害者の影響はそれだけではありません。

恋愛関係になることを回避する

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わたしは無意識のうちに付き合いそうになると、自らから相手を遠ざかけました。
恋愛関係に発展したり付き合うことを回避してきたのです。

相手から好きになってもらえたこともあります。
しかし、付き合うことになった人は一人もいません。

自ら連絡を絶ったり、電話番号を消したりしました。

結婚を前提にお付き合いしてほしいと言われたこともありました。
それすらも断りました。

その時のわたしにとって、結婚は魅力的なものではなかったのです。
親密な関係になることを避け、恋愛関係になることを回避してきました。

これはPTSD(心的外書後ストレス障害)の症状のひとつです。

PTSDの主な症状
・過覚醒:不眠や過度な警戒心
・回避:その出来事にまつわることを回避する
・侵入:フラッシュバックや再体験

わたしはPTSDを発症したことで恋愛というものにつながるすべてを回避することで自分の安心感を守ってきました。
しかし、そのために人生の大切なライフステージすら回避してきたのです。

好きな人が出来た日

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わたしにとって、心から一緒にいたいと願う人ができました。
初めてこの人と一緒にいたい、この人と付き合いたい、そのためには自分と向き合う必要があると思えた人でした。

しかし、好きになる感情を受け入れることは難しいことでした。
自己嫌悪にも苛まれ、自傷行為を再発させるところでした。

なんとか自傷行為には至らなかったものの、自責の念に長く飲み込まれた状態が続きました。

その中で、あのときの体験を口にし始めることとなったのです。

聞いてくれたのはカウンセラーでした。

また、当時を知る同級生にも手紙を書き、私に起こったことをそのまま伝えました。

誰もが驚き、そして寄り添ってくれました。
話を信じてくれたこと、否定しないでいてくれた体験はわたしにとって宝のようなものでした。

ある時のデートで、好きな人と一緒にいていい雰囲気になった時、突如フラッシュバックが起きました。
「もしかして、男の人、怖いの?」
彼は落ち着いて聞いてくれました。
「うん」
私が病気であることを知ってる彼にそう答えると、彼はその言葉を噛みしめて続けます。
「そうなんだね、ごめん。オレが悪かったし、その男が悪いし、カオルちゃんは何も悪くないから」

その言葉にどれほど救われたか分かりません。
彼で良かった、そう思えた一件でした。

わたしは彼のことを心から好きになり、そして性欲を取り戻すことができました。
まだ難しいことが多いけれど、ゆっくり彼との恋愛を続けたいと願うのでした。


スガカオル

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