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自社に適したシステム導入をするための検討方法 | vol.004

こんにちは、エンジニアの「すえ」(@sueTech_)です。

今回はシステム導入時にどんな選択肢がベストなのかお伝えしていこうと思います。

IT業界は日進月歩で進化し続けており、日々新たなサービスが登場しています。
そんな中で自社にシステムを導入する際にどんな選択肢があり、どんな観点で決断していくべきなのかお話ししていきます。

今回は、SaaS・NoCode・スクラッチ開発という3つの形態についてご紹介します。


IT業界のトレンド「SaaS」

SaaSとは、「Software as a Service」の略語です。定期的に課金もしくは無料で、インターネット上にて利用できるサービスをイメージしてください。(「サース」と言います)

IT企業がサービスを開発して、インターネットで利用できるように提供しています。近年では、IT業界内ではトレンドのビジネス形態であり、非常に多くのサービスが存在しています。


代表的な例をいくつかご紹介します。

SmartHR

kintone

マネーフォワード クラウド


特徴としては、導入が早い・機能比で安いになります。

既に開発済みのシステムなので、この後に紹介するNoCodeやスクラッチ開発と比べると導入までのスピードがとても早いです。

そして、システムを稼働させるためのインフラ設備・人件費にスケールメリットが働くため、イチから開発した場合と比べて機能あたりのコストが圧倒的に安いです。

その分、搭載機能の是非に関して一切の権限がありませんので、自社で欲しい機能が無かったり、不要な機能に料金を支払うこともあります。
また、SaaS提供企業が倒産した場合、過去にサービス内で蓄積したデータが使用できなくなってしまったり、代替案を探す必要が出てきます。


期待の新星「NoCode」

NoCodeとは、ソースコードを書かずにシステム・アプリを作成する方法のことです。ソースコードを書かないため、非エンジニアの方でも作成することができて、エンジニアの人件費・外注費が無くなるためコストもあまりかかりません。

近年、世界規模で急速に広がりつつある新しい開発手法になります。

Yappli

bubble

Shopify


こちらもスクラッチ開発と比較すると、素早く低コストで導入することが出来ます。また、自分たちで「開発」するため、SaaSよりも自社に合わせたシステムを構築することが可能です。

その分、複雑な機能を開発することは難しく、近年になって広がりつつあるためネット上で参考となる情報があまり見つからないかもしれません。

こちらも、NoCodeツールというSaaSに該当するため、提供会社が倒産やサービス終了した場合には、代替案を探す必要が出てきます。


依然として主力「スクラッチ開発」

最後にスクラッチ開発ですが、こちらはWeb開発会社やフリーランスなどに外注してイチからシステムを構築していく方法になります。

SaaS・NoCodeと比較すると、導入まで時間とコストがかかります。
その分、自社の要望を柔軟に実現することができ、また継続的に改善することができるので、時流や自社環境に合わせて利用していくことが可能です。

SaaSでは特定領域に絞った機能がサービスとして提供されているため、基本的には複数のSaaSを組み合わせて使っていくようなイメージになります。
それに対して、スクラッチ開発の場合は「必要なものを必要なだけ」開発できるので、その柔軟性の高さが魅力です。


自社にあった方法を選ぶために

ご紹介してきたSaaS・NoCode・スクラッチ開発ですが、マイホームを建てる際の選択肢に照らし合わせると、このようなイメージになります。

SaaS:                    建売住宅
NoCode:               DIYコンテナハウス
スクラッチ開発:  注文住宅

どんな「家」を買うのが適切か考えるためには、まずはしっかりと自社内で必須要件とご予算を明確にしておく必要があります。


洗い出した必須要件が満たせるSaaSが世の中に既にあるようであれば、まずはSaaSをお試しになることを強くおすすめします。
半年〜1年程度使用してみて、そこから出てきた新たな「不満」を解決するためにNoCode・スクラッチ開発を検討するとコストをかけずにベターな結論に行き着く可能性が高くなります。

NoCodeにしろ、開発して実際に使用できるまでには時間がかかります。
上記のようなフローであれば、開発中もSaaSを使用することで生産性が上がった状態を長く維持できるでしょう。


もしくは初めから、基幹業務システムなど自社特有のワークフローなどに合わせたシステムが必要な場合には、初めからスクラッチ開発を検討されると良いと思います。

SaaSはあくまでも広く提供することを目的に作られているサービスなので、会社特有の条件を満たすものを探し続けても見つかることは滅多に無い可能性が高いです。
そういった場合には、スクラッチ開発で柔軟にシステムを構築していくことがおすすめです。


以上、今回はシステム導入時にどのような観点で選択していくべきかお話しをさせていただきました。
システム導入をご検討されている皆さまのお役に立てれば、幸いです!

それでは、また次の記事で!



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