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ニューヨークのマイホリスティックライフ ”You are what you eat!” ~食パンのお話~

ここ3~4年間ニューヨークでは”グルテンフリーダイエット”が大流行です。
健康志向が強い人が行くオーガニックスーパーマーケットに限らず普通の電車の駅前にある誰もが通う大手のスーパーマーケットにもグルテンフリーのセクションがあるほどです。

自分の美容や健康のためならまだいいのですが、”グルテンアレルギー”を発症している人やお子さんを持つ人が、パンやパスタが主食の欧米人だったとしたら私たち以上に辛い試練と言えます。
私たち日本人やお米を主食としたアジア人がお米を食べれない事と同じ。。

グルテンを摂取できないニューヨーカーたちの代用品として一般的に知られているものの中の一つにSpelt Flour(スペルト小麦)があります。
このスペルト小麦は紀元前約5000年前から栽培されていた地球上で一番古いと言われている古代小麦、パン小麦の原種です。

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近年、このグルテンアレルギーが急増している理由の一つとして、小麦粉の品種改良の急速な発展と栽培される工程で利用される殺虫剤や農薬がグルテンに影響を及ぼし、人体に被害を与えるようなったと言われています。

このスペルト小麦は人工的な品種改良を加えられていないため、90%以上のグルテンアレルギーを持つ人が食べてもアレルギーが発症しないと言われているのです。

そして、普通の小麦粉よりも栄養価も高く、食物繊維も豊富なので、アレルギーを持つお子様や授乳中のお母さんにもとてもお勧め!

ただ、味は普通の小麦粉よりも匂いや癖が強いです。

生後3ヶ月でアレルギーを発症した息子に授乳をしていた私は、3食玄米を主食にしていました。
毎日ずっと3食玄米もさすがに飽きてきます。
ある日、家に訪れた知人がこのスペルト小麦を紹介してくれて、お米に飽きたや、パンが食べたくなった時はホームベーカリーで食パンを焼きました。
(実際、授乳中や子育て中のほとんどのお母さんにとって生地を練ったり、発酵させてパンを焼くのは体力的にも難しいですからね。)

グルテンの他に当時の息子には乳製品、卵、砂糖もダメだったため、バターの代わりにココナッツオイル、牛乳の代わりに水、砂糖の代わりに100%純粋なメープルシロップを代用しました。

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実はこの食パン、2歳半になりアレルギーとアトピーが完治した今の息子と私のために未だに2~3日に一度のペースで焼いています。

アレルギーが完治した後、100%普通の小麦粉で食パンを焼いて食べてみると、全然味気なくて物足りなさを感じてしまいました。
やはり、味覚は毎日食べるもので決まっていくのです。

グルテンの他にもこちらニューヨークでは砂糖の摂取は人体の精神と身体に大きなダメージを与えると認識されています。
数年前に、オーガニック情報誌に専門家が
『砂糖はヘロインやコカインと同様の中毒性があり、現代社会の人々にとって必要な栄養素は一つも含んでいない。』
という文章を載せたくらい、砂糖の危険性はよく知られています。

出産して授乳が始まり、息子が自分で食べ物が食べれるようになった今でも我が家には砂糖は存在しません。
化学甘味料も存在しません。
我が家の砂糖とみりんの代用品は純粋なハチミツとメープルシロップのみで十分生活できます。
純粋なハチミツやメープルシロップは甘味も砂糖より強いので、少量でしっかり甘味が出ます。

食パンを作るときに必要な砂糖の量が15gだとしたら、メープルシロップを10g程度入れるだけで十分。

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ココナッツオイルはバターよりも、サクッとした仕上がりに焼きあがり、少しフルーティーな香りがしてとても気に入っています。

牛乳の代わりにお水で食パンを焼いても私にはその違いがよく分からないほどですし。

自分でオリジナルにアレンジしたグルテンフリー、デイリーフリー(乳製品不使用)、シュガーフリーの食パンに生ハチミツを塗ってバナナのスライスを挟んだサンドイッチはちょっとしたデザートになります。

市販のケーキよりも安全です。

5年前、日本で購入したZOJIRUSHIのホームベーカリーに付いてた説明書に食パンレシピが載っていますが、そのレシピの小麦粉の量をスペルト小麦にするだけで簡単に焼くことが可能です。

最近は息子のアレルギーが完治しているのでスペルト小麦にオーガニックの全粒粉を混ぜたりして毎日アレンジを楽しんています。

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もし、ご自身やお子様がグルテンアレルギーや乳製品のアレルギーをお持ちで、パンが食べたいなぁと思った時はぜひ、スペルト小麦でパンを焼いてみてはいかがでしょうか?


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