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起業家の方にお伝えします。最初のドリームキラーは「あなた」です。夢の実現をするのも「あなた」です。さて、どちらの「あなた」と歩んで行きますか?

宇宙一外食産業が好きな須田です。
 
今日は2023年4月3日です。
 
42年前の今日、北海道から出てきました。
 
帯広を捨てて、夢を実現するために東京にやってきました。
 
ほんと、帯広を捨ててきました。
当時はまさしくそんな気持ちでした。
 
毎年今日が来るたびに、
「昨日で何年目だったな、今日からまた新しいスタートだな」と、気持ちを新たにします。
 
42年前は、若さと体力と負けん気と、無謀と世間知らずと無知の塊でした。
あったのは、とてつもないやる気だけ。
 
何でもどんなことでも吸収するつもりでいました。
 
もう戻れない、どうせ何もない、そもそも一番低いところに居る、上しかない、そんな考えでしたから、何でもどんなことでもやってこれました。
 
今思うと、なんて純粋で一途なんだろうと思います。
 
全く不純物がありませんでした。
全くブレがありませんでした。
 
今現在、あの時の18歳の須田君をみたらきっと、「この子は大丈夫だな、純粋でブレがないから、渡っていけるな」と、感じると思います。
 
一般的には怒られている、馬鹿にされていることでも、
「そうなんだ! それが正解なんだ! プロってそうやっているんだ!」と、新たなことを吸収できている喜びの方が完全に勝っていました。
 
へこむとか、やる気がなくなるとか、落ち込むなんてことは皆無でした。
 
そんな感情は余裕がある、隙間がある贅沢な暮らしをしている人の感情で自分とは無関係で、へこむ暇がそもそも無駄で、やる気と負けん気だけで、全てのマイナス感情を凌駕していました。
 
モチベーションが高というレベルではなく、貪欲、ハングリー、えげつないという感じでした。
 
兎に角、あの夢に見ていたことが、本当はどんな感じなんだろうと想像していたことが、日常として目の前に展開していることに、マイナスの感情なんて入る隙間はありませんでした。
 
初めて務めたデザイン事務所で、文字の配列をさせてもらった時も、当然最初はうまくいきません。
今はコンピューターで、チャチャカっと文字を打ち込むだけですが、昔は1文字1文字を選んで、適切な大きさを電卓で計算して拡大・縮小するために切り文字をコピーして、紙に張り付けてってやっていました。
そのおかげで、今でも文字のバランスが悪いと一発で指摘できるようになりました。
 
グラフィックデザイナーの方が、「これは画面上で作っているので、ズレることはありません」と、言いますが、「いいから修正してみて」とお願いし、修正するとさっきまでの違和感がなくなり、きれいに収まることが多々あります。
 
目で見ている感覚と、実際の文字列が文字間が合っているかどうかは違うことを理解してもらいます。
 
見た目と実際に合っているかは、感覚的に違うんだと解説すると、たいがい驚かれます。
 
話がそれましたが、今日4月3日は自分にとってちょっとだけ大事な日です。
 
軌道修正といいますか、初心に戻ると言いますか、何かを調整する日となっております。
 
去年は、上京した時に住んでいた寮のあった元住吉に、行ってきました。
当時から現在までつるんでいる仲間と、かつての場所を訪ねましたが、当然新しい街に変わっていて、面影は全くと言っていいほど残っていませんでした。
でも、理由は何であれ親友と呼べる連中と今でもいられるのは有り難く嬉しいことです。
 
最近は起業家のサポートも本当に多く、3月4月と連続してオープンを迎えました。
 
どちらのお店もソフトランディングを行い、まずできることから徐々にやっていきましょうと、伝えております。
いきなり全メニューを揃えるのではなく、30%程度からスタートしていき、徐々に増やしていきましょうと、お伝えしております。
 
これは、気負って全メニューを揃えてスタートすると、ほぼ間違いなくオペレーションが崩壊し、好ましくない状況に陥るからです。
 
仕込の量も増えて、1品ごとの完成度が低下する恐れがあります。
作業量も増えて、オープンまでに間に合わなくなる可能性もあります。
実際にオープンして満席にでもなったら、オーダーが重なってくると更にパニックになります。
 
ソフトランディングも、起業家の方々を守るために必要なノウハウとして、毎回必ず活用しております。
 
リニューアルオープンに際しても、同じことを行っております。
 
いずれにせよスタートを切るということは、未知の世界に踏み出すということです。
 
それまで慣れていた、心地よかった知っていた世界から、何もわからない、わからないことが何なのかすらわからない世界に飛び立つことです。
 
既知から未知へ移行することです。
 
そこには体力が必要です、胆力も必要です。
勇気も必要です、恐怖が必ず伴ってきます。
失敗というネーミングの体験は絶対の必須条件です。
でもその先にしか、未知を既知に変換することはできません。
 
起業家の方々が必ず口にする台詞があります、それは、
「須田さん、今怖くてしょうがありません! どうなっちゃうんだろうと思うと怖くてしょうがありません」と。
 
すると私は、
「怖くて当たり前、怖いから最新の注意を払って準備ができるんです!」と、
「その恐怖を糧にして準備を進めてください、怠りなくチェックをしてください」と伝えております。
 
これは事実ですが、恐怖は単なるチェック機能です。
 
恐怖があるから慎重にもなるし、準備に手を抜を抜かないんですよ。
 
逆に「ワクワクしてたまりません」という起業家がいたら、私の方が怖くなります。
「ちゃんと準備している? オペレーションのシミュレーションはやった? 現状を正しく理解できている?」と、こちらが不安になります。
 
ただ大事なことは、その恐怖に負けて萎縮しないこと。
 
自分の可能性を小さくしてしまわないこと、ビビッて夢の実現にブレーキをかけないこと。
 
いついかなる時も、最初のドリームキラーは、自分自身の弱い気持ちです。
お伝えしておきますが、世の中に強い人間なんて1人もいません。
 
2種類の弱い人間がいるだけです。
 
怖くて動けない人と、怖いから動く人がいるだけです。
 
未知は怖いことです、未知をたくさん経験していると、いつの日か既知となります。
 
すると既知になった瞬間に恐怖は消滅してなくなります。
 
この構造を知ると、「そうか、まだ未知なんだな、まだ経験が足りないんだな」と、自分の立ち位置を客観的に見ることができます。
 
 
矢沢永吉は、これを非常に簡単なことばで表現してくれています。
 
「最初は散々な目に合う、2回目で落とし前をつける、3回目は余裕!」
 
最初は出来なくて非難にもあう自分自身のふがいなさに落ちこむが、やっていくといつかできるようになり、自分に自信もついてくる、そのうちにそのことが得意となり好きなこととなり、わけなく余裕をもって行えるようになると、教えてくれました。
 
上京して42年間、本当にこれの連続です。
 
ですから、恐怖はバロメーターであり必須の感情です。
最初のドリームキラーはいつも自分自身です。
怖いなら行動を起こすこと、へこむ暇があればやってみること、あがいてみることです。
 
時代がどんなに変わろうとも、AIが進化しようとも、人間の可能性には変わりがありません。
心理構造も基本的に変わりがありません。
 
今、起業に向けて準備をしている人がいるのなら、この記事を読んで自分自身が最初の敵だと、しかも強敵だと認識してください。
 
あなたの夢の最初に壊すのは、あなたです。
あなたの夢を最後に実現するのは、あなたです。
 
失敗から得られることは、学びです。
成功から得られることは、報酬です。
 
どちらにしても、得られることがあります。
 
ということは、失敗など存在せず学びがあるだけ。
 
行動を辞めてしまい、夢を諦めてしまった段階で、ゲームセットとなります。
 
これもただのゲームセットです、そのゲームを終わらせただけ。
ゲームを終わらせたのも、自分自身です。
 
やってみたらその特性がなかった、情熱が持てなかった、向いていない才能がないと理解できたという、学びがあっただけです。
 
であるなら、すぐに違うゲームを始めればいいだけです。
 
というように、人には常に無限の可能性が存在し、成功が待っています。
 
何度でも立ち上がってください、挑戦してください。
 
今日という日が、これからの人生で一番若い日ですから、年齢などを理由に挑戦を諦めないでください。
 
私は今年で61歳ですが、まだ61歳やっと61歳と思っています。
 
やっと少しだけ、思慮深くなってきたかなぁという程度です。
 
さて、今日から42年目のスタート。
 
どんな1年となることやら、楽しみです。

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