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我思ふ Pt.90

皆様、いかがお過ごしですか?
あたしはいつも通りです。

さて、先日終戦記念日ということで色んな番組がやってましたね。
それであたすの敏感な感受性(笑)が働いて何だか詩人になりたくて、久々に詩を書いてみたんです。

いや、別にそれが言いたかったわけじゃなくて(笑)

ガキの時分、戦争映画やら火垂るの墓やら、はだしのゲンやら中々ハードコアな物語を観ては何とも不安な気持ちになっていたもんですよ。

火垂るの墓やらはだしのゲンなんてアニメだけど自国で起きた事だけあって外国の戦争映画よりもリアリティがある。

おいおい、核戦争起きたらあたしもツルッパゲになって上から下から全部出しながら死ぬんかいと。

オラの村さ焼夷弾ばらまかれたら、焼かれ死ぬんかいと。

それはそれは不安になり、戦争が起きる未来しか見えないくらいになっちまった。

そりゃそうだ。
子どもの脳みそは情報吸収の速度が速いんだから単純な情報を深堀りしてしまうのも仕方がない。
大人という奴になった現在、久しぶりに腰を据えて戦争関連の情報番組を見ていて我思ふ。

「戦争で無念の死を遂げた先祖がたくさんいたのは絶対的な事実なわけだ。ありがとう。本当にありがとう。その犠牲の上にあたしらの今があるんだ。ありがとう。そしてすまない。」

と、思ったわけ。
いや、いつも戦争関連の番組を見るとこう思うんだけどね、ふとガキの時分を思い出した。

昔みてぇに不安な気持ちが湧いてこねぇ

なぜなんだろう。

んで考えてみたわけだ。

きっと子どもの時は希望に満ち溢れていたのだと思う。
未来を見て、アレがやりたい、コレがやりたい、アレが欲しい、コレを見てみたい、とかね。
戦争が起きればそれを叶える事なく死ぬかもしれない。
ただ死ぬだけじゃない。
もしかしたら兵士として出撃しなきゃいけないかもしれない。
異国の地で、名前も知らぬ異国の人間に殺されるかもしれない。
よくよく思い返してみればそう考えていたから不安に駆られたのかもしれないね。

40代になって色々なモノを得て色々なモノを捨ててきた。
この先生きていても叶わぬ事、経験できない事、見る事ができない事っていうのが大体わかってくる。

だから結果的には「まぁ仕方がねぇわな…」ってなる。

とはいいながらやはり「死」は怖い。
戦場では銃殺されたり、爆死なんていうのも恐らく当たり前。
戦場に行かなくても街が戦火に巻き込まれれば結果は同じ。
凄い怖い事。
怖い事なんだが…
歳を重ねるときっとわかってくるのだろう。

これから生きていても叶わぬものがある。
ならばここで終わりを迎えるのもアリか。

と、ね。

子ども達が戦争関連の情報に対して漠然とした恐怖を抱くのは「自分の未来を奪われる」と思ってしまうからなのだろう。
未来っつってもオマケみてぇなモンしか残ってねぇあたしらがそこまで恐怖を抱かないのも納得だわ。

こういう考えが老いを加速させるわけネ(笑)

いかんいかん。

あたしゃこのままでは終わらぬゾ!!

え?

も、もう終わってます?

フザケちまったが改めて先祖様へ祈りを捧げたい。

あなたが夢見た日本とはだいぶ違う形になってしまったとは思う。

あなたが描いていた平和とは少しばかり違うとは思う。

でも日本は日本として平和です。

あなたのおかげです。

ゆっくり眠って下さい。

2022年8月17日

我思ふ

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