【短編ホラー小説】短夜怪談「炎上の広告」
ポストに地域紙が入っていた。
眺めていると一つの広告が飛び込んで来る。
『この写真を撮ってSNSにアップしないでください。あなたの家が炎上します。』
見てみれば、一軒の家が炎に呑まれて文字通り炎上している写真だった。これを撮ってはいけない?そんなバカな。意図は分からないが、面白い広告だ。写真と文を撮って、SNSに上げる。
「次の写真はこの家か」
知らない声がする。周りには誰もいない。どこからともなく、焦げくさい匂いが漂い始めた。
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