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覆いをとった”ほんとの気持ち”〈言葉の企画2020 第三回 前編〉

「ほんとに ”しっと、したい。” のかな?」

誰かの一言に、こんなにドキッとしたのは久しぶりだ。全身の汗腺が一気にひらき、冷や汗を放出する。

図星、だった。

まるで、嘘がバレた子どものようにバツが悪い。
表面的に、好きな表現にしただけだということを見抜かれていた。

「表現」の前に「本質」。
わたしは、向き合いきっていなかった。


「言葉の企画」に参画した理由にタイトルをつける、という今回の課題。

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フィードバックしてもらったのが冒頭の図星コメント。

提出時のわたしに「あっさ!!!!!」と言ってやりたい。

第一回「自己紹介の企画」の切り口を「私がここにいる理由」にしたから、今回どのようなタイトルをつけるか、とても迷った。

第一回の「自信がない。自信をつけたい。」では足りない。数ヶ月を経て、今もう一度振り返ることが必要だとおもった。


わたしの考える「自信」とは何か。

「自分を信じる」とはどういうことか。

なぜ、自分を信じられていなかったのか。



そこに徹底的に向きあうことが、今回の課題だったのだと今なら分かる。

だから、もう一度書きます。

参加理由


書いてみて、気づいたことがある。
わたし自身に対する捉え方が変化しているということ。

自信がなかったのは、嫉妬しかしていなかったから。スタートラインに立ってさえいなかったなんて、気づいていなかったことだった。


見ていてくれるひとがいて、
読んでくれるひとがいて、
言葉をかけてくれるひとがいる。


こんなにも大事なことを、わたしは「当たりまえ」だとおもっていた。

だから、不満があっても動かなかったし、必死にならなかったし、前のめりじゃなかった。

指を咥えて、ただ「嫉妬」しまくっていたんだなあ。


先日、Twitterのプロフィール写真を10年来で初めて、笑顔の写真に変えた。

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この写真を「稲本朱珠です」と差し出せて、「内面の葛藤ふくめて 笑顔にしている つよい笑顔」だと伝わったとき、わたしは今、自然体だなあとおもった。


親友が撮ってくれた、あの時のあの場所のあの時間のわたしは、まちがいなく自然体だったから。


自然体って、なんだろう。

今のわたしは「自由に生きていること」だとおもう。

そこらじゅうに転がっている言い訳の材料を拾わずに、自分の「好き」に正直であること。それを誰かに伝えていること。


ある企画生からいただいたこの言葉が、今のわたしを表しているんだとおもう。(とてもとても嬉しいです。ありがとうございます!)

稲本さん「しっと、したい」
→このフレーズを見たとき一瞬で心を捉えられました。マイナスなイメージの嫉妬をあえてポジティブに持ってきていて、稲本さんがあの明るい笑顔で楽しそうに嫉妬をしている姿が一瞬で浮かびました。

今のわたしは、楽しみながら笑顔でみんなに”しっと”している。


もう一つの、ほんとの気持ち

最後に、もう一つだけ書いておきたい。

言葉の企画に参画したのは、「依存する私」から脱皮するためでもある。

自分の手足を動かして、自分自身を掴みとるという体験をたまらなく欲していた。
高校1年生のとき、家と学校という世界を飛びだして自分を知った体験をげんかつぎに、それしか突破口がないとさえ思っていた。


5月のあの日。
わたしは、慣れ親しんで愛着さえ感じていた”それ”を手放す勇気を出した。


誰にも言えない秘密は、持たない方がいい。
罪悪感で潰れそうな嘘は、つかない方がいい。
どんなに相手を想っていたとしても。

くるしみながら、やっと言葉にしたとき、すうっと心が軽くなった。

書くことは、認(したた)めることであり、認(みと)めること。
これでようやく、黒い感情を認めてあげられたとおもう。


言葉の企画も折り返し地点。
たくさんの出会いがあり、たくさんの言葉を交す毎日。

あらためて、人は他者によって描きだされる存在だと感じている。

だから、
わたしは、みんなの中にいたい。
わたしも、誰かのみんなでいたい。


photo by 写ルンです│
闇の中にも花は咲いていて、光が照らせば浮かびあがってくる。その様は、うつくしい。「書くこと」に似ている。

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special thanks : uiさん

サポートいただき、ありがとうございます! 有料noteを読んで、学びにして、また書きたいと思っています。