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認知症のあれこれ…人生、自分が主役🍀

太陽、風、木々などの空気からも不思議と秋をかんなじますね〜🍁🍂

秋めいてくると、何故か周りから認知症にならないように気をつけなくっちゃみたいな話が飛び交ってきます。

認知症と言えば、亡き義父や母を思い出します。
義父は、70代で認知症だと義母が言いだして、もっとたくさんの人と交流しないといけないからとデイサービスに行くことに成りました。
その後のどんどん発症し、色々なものを引き出しやベッドの下に隠したり、服の着方も分からなくなっていきました。

義父は、そんなに早く認知症になる感じでは、ありませんでしたが、夫婦仲が良くなかったことで早いうちからのデイサービスで自分の生きる道を見失い、自分の希望とは別に老人ホームへ入居しなくてはならない環境が認知症を促進させたのかもしれません。

強い妻と優しい夫って感じです。妻が怒っている姿を見たくなくて家に帰れない事もありました。

思い出すと、60代後半で別れたいと言っていた義父を止めたのは子供や若い夫婦達でしたが、人の人生に首を突っ込んだのは間違いだったと反省しています。
父の人生だから本人に任せれば良かったと、その頃は自分達にも1人の個人の人生を大切にするという考えはなく、世間体を重要視する時代もあったと思います。

義父の自由な楽しい生き方を応援していれば認知症を遅らせたか、もしくはならなかった可能性を義父の性格から考えられるからです。

しかし、認知症というのは残酷です。

ホームに入ってからは、自分の妻や子供達のことも忘れ、介護をしている息子の嫁の私のことだけしか分からなくなっていました。
亡くなる前は、私の顔をじっと見つめ、話すことはできませんでしたが、私の鼻に人差し指をチョンと触れてくれました。
その優しい眼差しと指を私も子供達も忘れることができません。「おじいちゃんの最後の素敵な思い出だね」と思い出してよく話します。

私の亡き母の認知症は、糖尿病の合併症から脳細胞がどんどん死滅していくことからでした。
CTスキャンしてもらうと、脳の両サイドが大きく丸く黒くなっていました。

その黒く死滅したところは、止まることなく大きくなっていきました。

始まりは、ある日の夕食を済ませた後、母が私の名前を呼ぶので行ってみると、お風呂の前に仁王立ちになり、お風呂場をじっと見ながら「お風呂へ入りたいけど、どうやったら、お風呂へ入れるのかが分からない。いつもの簡単なことだと思うけど、それがどう考えても分からない。頭がおかしくなってしまった!あ〜どうしたらいいんだろう。」

と、とても悲しく辛い母の訴えからでした。

それからの母の様子を見ると、計算できないから買い物は常に1万円札を出していることや、無人野菜売場の100円にもお札を入れているのが分かりました。

定年後は、自分の好きなように、自由にというのが母の希望でしたから、お花や野菜を作り、散歩をしたり、友達の家でお茶を飲んだり、よく家事をしながら鼻歌を歌ったりしてご機嫌で過ごしていました。

季節のものを作ってくれたり、お正月は、お餅をついて、私や孫たちと一緒に丸餅、あんころ餅、鏡餅を作りました。楽しい幸せな思い出です。

認知症になってからは、少しのお出かけでも、便が漏れてしまうよになって、自分で分からないので着替えも大変になっていきました。

元々、ショートスリーパーで体の丈夫な母は、何と、24時間中、20分くらいの睡眠で度々起きてしまいます。ご飯が常に欲しくなる状態になり、24時間何時でも私にご飯を要求してきますので、私も母の要求に答えたり、気分を変えれるような話をしてみたりと頑張りました。

そして、私の方が極度の睡眠不足から、仕事中に顔面麻痺を発症してしまいました。
早く気が付いて処置をしたので、現在は動きも60%回復し、動き辛さも見た目では分からないくらい回復しましたが、動かなくなった左顔面を見た時は恐怖に襲われました。

余りの母の大変さに、子供達や福祉課やケアマネさんの協力で施設へ入って介護を手伝ってもらえることになりました。

義父の認知症も母の認知症も、認知症への道は違いますが、共通して言っていたことがあります。

「認知症になっても、自分は分からないから仕方ないね〜」でした。勿論、「迷惑をかけるのは嫌だなぁ」とも言っていますが。

その他、2人の共通点は、とても他人へ優しい。
自分のことは2の次、3の次にする人でした。

やはり、自分を一番に大切にするということが重要ですね。

元気な時に、自分がどんな歳の取り方をして、どんな風に生きていくのかという目標や未来像を一緒に確認してあげれば良かったと思いました。

目標や自分が更にどう言う人になっていくのかという自分の道が見えていれば、毎日の考え方や過ごし方もただ自由に楽にだけではなく、ワクワク充実して適度なストレスと付き合い、認知症のことを考える暇もなく過ごしていたのではないかと思います🌸

認知症にならないために
①一日、半年、一年…好きなだけ目標を持つ
②目標は途中で変えてもいいので、今や未来をワクワク設定にする
③バランスの良い食事と適度な運動で健康管理と歯磨きをしっかりする。虫歯は治す。
④意図して、よく笑うように心がける。
⑤周りに感謝し、今、元気であることに感謝する。

上記のことがあるだけでも、認知症という病気を気に止めることもなく、自分の人生を長く楽しめるコツなのではないかと学びました。

ぜひ、皆さんも誰かに遠慮するのではなく、自分の人生自分が主役で生きましょう🌸