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名古屋で「CATS」を観てきました。

こんばんは。今日は母といっしょにミュージカル「CATS」を名古屋四季劇場へ観に行きました。

座席にパンフレットを置いて。写真撮影は開演前に自席からのみ、なのです。

初めて「CATS」を観たのは20年以上前にロンドンへ家族旅行をしたとき。あのときは空前の円高で、海外旅行へガンガン行く雰囲気に乗ってたのでした。

ロンドンの劇場でいくつかすぐに観られる演目があり「ミス・サイゴン」「オペラ座の怪人」「ジーザス・クライスト・スーパースター」そして「CATS」だったと記憶しているのですが、正しいかどうかはもうかなりおぼろげです。

どれを観たいですかと現地のガイドさんに問われて、英語が分からなくても楽しめるのを、とリクエストして「CATS」になったのは昨日のことのように覚えてるんですけども。

ともあれ、ロンドンの劇場のほぼ最前列で、舞台のひとたちのしなやかな動きと歌との躍動感、アンドリュー・ロイド・ウェーバー氏の多彩な表現を持つ音楽、素晴らしい衣装や舞台の作りに魅了され、帰国。当時はミュージカルを家で楽しむ媒体としてはCDとビデオしかなかったのですが、なんとかそれをふたつとも手に入れました。

そしてなんと、名古屋でも「CATS」を上演することを知り、観てみてロンドン公演と名古屋公演の違い、イギリス演劇と日本の抒情を持つ劇団四季さんの演劇との違い、を演劇ならではの楽しみ方として受け取ることができました。

……あれから20年。ロンドン公演も名古屋公演も、いっしょに観た家族から、父が他界していなくなったのだということを不意に、今回の「CATS」が始まったとき強く想ってしまいました。

演劇で、ずっと長く公演が続いている作品というのは、誰と観たかという記憶も結びついているみたいです。

内容は、言語化をしにくいので観てのお楽しみとして(名古屋四季劇場のお席は3月あたりの予約まで、まだ残り席は取れるようですよ!)。

2020年に公開された映画の「CATS」は映像作品の挑戦としては面白かったものの、本物のお芝居、ミュージカル「CATS」への宣伝と導入のための映像作品であって、お芝居の「CATS」とは別。やっぱり生のミュージカルはいいなあ、好きだなあと感じました。

20年前、実のところ名古屋人は舞台に対する反応が静かすぎるとも言われ、ミュージカルの上演でも、手拍子やスタンディングオベーションは皆無。そのために東京、大阪、福岡にお芝居が行って名古屋には来ない「名古屋飛ばし」もけっこうあった時代でした。

2022年の今回は、ほぼ満席のお客さんたちが、好きな場面で手拍子を打ったり、お芝居が終わったあとのアンコールでみんな立って拍手をするようになっていて。

演劇って、観客も育っていくんだなあ、なんてしみじみ思いました。

思えば映画「CATS」がさんざんにこき下ろされた2020年は、コロナ対策のために劇場や映画館や、ひとびとの交流のための場所がほぼ閉鎖という時期もあり、劇場も映画館もつぶれて娯楽はオンライン配信だけになるのじゃないか、という危機感がありました。

劇場にひとが戻って、平和に家族で観に来られる。それこそほんとうにありがたい奇跡だな、と思います。

まだ、お芝居の心地よい余韻よいんがずっと残っています。「CATS」に携わった方々へ、こころからの感謝を。素晴らしい作品をありがとうございます。

P.S. 映画の「CATS」がショックで犬派になっちゃったというアンドリュー・ロイド・ウェーバーさん、名古屋公演の「CATS」はやっぱりお芝居で
ネコじゃなきゃね、と思わせてくれましたよ! と、日本のすみっコからこそっとお伝えしておきます♪ ネコ好きのすーより、でした(=^・^=)

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

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