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何を書くか、どう書くか。500日以上続けてわかった、noteの書き方

一昨年にnoteの毎日更新を始めてから、気がつけば500日以上が経過しました。よく自分でもこれだけ続けられていると思います。

今回は、普段僕がどうやってnoteを書いているのかを「ネタの見つけ方」と「ネタをどう文章に落とし込むか」、ひいては「何を書くか」と「どう書くか」という観点からまとめてみたいと思います。

自分用に「noteの書き方」を整理する意味もありますが、同じくnoteを書いている人の参考になればと思います。

ではどうぞ。

何を書くか

以前のnoteで、noteのネタは「心が動いたかどうかで選ぼう」「そのための「強度」を持った事象を見つけよう」というようなことを書きました。これだとちょっとぼんやりしているので、もう少し具体的に書いてみたいと思います。

まず、ネタを見つける準備段階として、書くことのコンセプトを決めてしまうのがいいと思います。「なんでも思いついたことを、書きたいことを書こう」というのも一つの方法ですが、そこに軸がなければ逆に何を書いていいのかわからなくなるし、そもそも「なんでも好きなことを書いた」noteは読み手の方もどう読んでいいかが分からず、それほど読まれないという印象があります。

「読まれなくてもいいや」というならそれでも問題ないかとは思うのですが、多くの人に継続して読まれたいのであれば、そこにある程度のテーマ設定をする意味でコンセプトを決めたほうがいいのではないかと思います。

僕のnoteの場合、コンセプトはマガジンの説明文にもあるように「毎日ひとつ、中国についての何かを言語化する」というものです。

このコンセプトに沿って身の回りの出来事を見つめる事で、ネタが格段に見つけやすくなりました。中国に暮らす上でのちょっとした日常での出来事から、ニュースになるような大きなことまで、その中にある「中国らしさ」のようなものを抽出しようとすることで勝手に「心が動く」「強度の高い」ネタが見つかります。

また、そのようなネタになりそうな事象を見つけた時に、それをどのような形でもいいのでメモするなり、声に出すなり、とにかくなんらかの形で言語化してしまうことを忘れないようにすることをおすすめします。

これは僕がnoteを書く上で大きな影響を受けた、白饅頭さんの方法を真似したものです。白饅頭さんは、心に浮かんだものが蒸発してなくなってしまう前に、楔を打ち込むような感覚で、文法や語彙など気にせずとりあえず形にしてしまえ、と書いています。そうすることで、初めて自分の中の思いに気づけるといいます。

これを始めてからは、たしかに自分の中に沸き起こった感覚や思いに気づき、それを保存しておく(必要な時に思い出す)のが上手になりました。

普段、何か思ったことがあったらそれをTwitterやiPhoneのメモ帳などにとりあえず書き残すようにしておいたり、シャワー中に思いついてしまったならそれをとりあえず口に出して、自分の耳に聞かせるなどしています。その中からテーマとして使えそうなものをnoteの下書きリストにタイトルとして入れておけば、それがそのままネタ帳になります。

僕はこの方法で、常に30〜50程度のネタをストックしています。

どう書くか

いいネタが見つかっても、それで終わりではありません。今度はそれをどのように文章に落とし込むか、面白くなるようにどう文章化するか、つまりネタをうまく料理する方法論が必要になります

これにはさまざまな方法があると思うのですが、僕が良くやる方法は「紹介したい事象に、キャッチーな名前をつけてしまう」ことです。

たとえば最近書いたこのnoteは、「上海の食料分配の現状には、中国人特有の「面子」による張り合いが関係していそうだな」ということから始まり、それを説明するのに何かいい言葉はないかな……と考えているときに「面子ウォーズ」という概念が思いつきました。

あとはこの「面子ウォーズ」という言葉を軸に上海で起こっていることを説明していけば、自然と文章が浮かんできました。評判も良かったです。

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他に考えられる方法としては、思い付いたネタに対していくつかの具体例を挙げ、それをそのまま構成にしてしまうことです。

これも例を挙げると、このnoteは冒頭に示したニュースを見て「でも、こんなことなんていくらでもあるよな」と思い、そこから「たとえばこんなことがあったよな……」という例をこれまでの中国での生活からいくつか思い出して、そのまま書いていきました。そうすることで、より自分の言いたいことを立体的に伝えることができたと思っています。

また具体例という形でなくても、設定したテーマをいくつかの要素に分解して、それをそのまま構成にできれば割と簡単に書き進められます。

このnote自体も、「自分のnoteの書き方ってどんなだろう」から始まり、「「何を書くか」と「どう書くか」の二部構成にすればうまく説明できそうだな」と思い付いたことから書き始めました。結果、それなりにうまくいったのではないかと思っています。

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以上、僕なりのnoteの書き方についてまとめてみました。書き手としてはまだ未熟な僕ですが、書き方に悩んでいる人の参考になれば。

今日はここまでです。また明日もお読みください。

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