脱水とパフォーマンス
こんにちは!
かなり9月に入りましたがまだまだ暑い日が続いています。水分補給はちゃんとできていますか?
前回の記事では水の重要性についてお伝えしましたが、今回はもう一歩踏み込んで、脱水がパフォーマンスにどのような影響を及ぼすのかお伝えしていきます。
前回の記事も併せて読んでいただけるとより理解が深まります。⇩⇩⇩
まずは脱水の種類から把握しましょう
一概に脱水と言ってもその種類は様々です。その脱水がどんな種類なのかでどのようなアプローチになるのかが異なるため、しっかりと違いを確認していきましょう。
脱水は大きく分けると2つに分けることができます。
“体全体の水分量の減少”or“循環血液量の減少”
さらには3つに分かれます。
3つの脱水
●高張性の脱水(体全体の水分量の減少)
高張性の脱水は水分のがナトリウム以上に失われ、細胞外液のナトリウム濃度が高くなり、細胞内液の水分が細胞外液へ流れ出ます。その結果細胞内液の水分の欠乏が起こり、強い口渇感を感じます。
<原因>
・大量の発汗
・下痢や嘔吐による急激な水分の喪失
・日常的な水分摂取不足
<対処法>
水分補給+5%のブドウ糖溶液の摂取
●低張性の脱水(循環血液量の減少)
長時間の運動や激しい運動によって体内の特に細胞外液のにNaが水分以上に消失することで起こる脱水で、細胞内に水を引き込むため、浮腫みが出ます。
<原因>
・長時間の運動や激しい運動の水分補給で電解質が摂れていない
<症状>
・パフォーマンスの低下
・倦怠感、痙攣、頭痛、尿量減少
<対処法>
電解質を含む水分補給の摂取
●等張性の脱水(循環血液量の減少)
水とナトリウムの両方を失い、細胞内液・細胞外液ともに減少しています(体液喪失性脱水)。また出血が原因で起こることも多く、循環血液量減少などの特徴があります。等張性の脱水は非常に危険な状態なので、病院へ受診するようにしましょう。
<原因>
・下痢や嘔吐
・出血
・塩が噴き出るほどの大量の発汗
<対処法>
とにかく医療機関へ行く
水分損失量の計算方法
・水分損失量(mℓ)=運動前の体重-運動後の体重
・脱水率(%)=水分損失量÷運動前の体重×100
・発汗による水分損失量=水分損失量-尿量
パフォーマンスへの影響
まとめ
脱水はパフォーマンスを下げる一つの要因になります。
スポーツ世界ではほんの些細な要因で勝敗が決することが往々にして起こります。
これを機に正しい水分補給を指導者はもちろんのこと選手自身も学び直してみてはどうでしょうか。
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