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CLYDE WAS HERE 夢の痕

 私は素敵な夢から覚めた。時刻は夜の三時を少し過ぎたところだ。私は自分のコレクションが詰まった棚を漁る。探しものはすぐに見つかった。宝物のレコードを腕に抱えてターンテーブルの前に立つ。回転数を確認しレコードを乗せた。そして、ゆっくりと針を落とした。爆音で流れるモリタート。私は其奴を口ずさみながら、縄と椅子とマジックを持った。

 私は壁に大きくメッセージを残す。それが終わると、椅子に登って天井に縄を括り付けた。そして、縄の下には頭が一つ入るくらいの輪っかを作った。
 インターフォンが何度も鳴る。隣に住む住民の怒りが壁を叩く大きさで表されている。僕は構わず、輪っかに首を通した。椅子が音を立てて倒れた。
 そして、私は自由になる。

 
  「CLYDE WAS HERE (クライド、ここにありき)」


  ジ・エンド

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