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テレビ番組を作ろうと思い立っても全く進まない地方のリアル

1.番組制作のキホン原理


これは地方でタレントアイドルを志望する方向けの記事です。およびその関連者を応援する皆さんは是非ご覧ください。かつてテレビ局のような場所で働いていた者がお送りします。

まず基本原理として、広告媒体はスポンサーの存在により成り立っています。メルマガのように個々人(購入者)の場合もありますが、大半は企業や団体が告知物PRのためにお金を出します。

その中身として、テレビラジオの場合は「放映権」なる独特の概念があります。「この時間に流すなら~万必要よ」というものです。そこにスポンサーn社分をかき集めることで番組がなりたちます。

もちろんメディアはそこをつかさどる暇がないので、営業の方は広告代理店などに依頼してスポンサーを集約します。次に制作会社へとお金が降り、演者へとギャラが渡ります。

2.田舎での現状

私は高校や大学で映像制作について多少学びましたが、現実はそうはいきません。いまは「有名になりてえからyoutubeやるか」という若者世代がほとんどかとは思いますが、地方のエンタメは未だにテレビが強いシェアを占めています。

特に田舎でたえはる(いばる/のさばる)にはメディアとのつながりが重視される傾向にあります。新聞や講演会などになると更に高年齢層の支持を集めることができます。

平たく言えば、1で解説した原理が機能していないパターンがあります。地方は経済規模が小さいため、中間の広告代理店が存在せずテレビ局とスポンサー、テレビ局と演者が直接つながっていることがあります。これは人不足のため仕方のないことではありますが、内容を精査する人間やディレクションする人員がいないと、企画や内容のマンネリが起こる危険があります。

そのため新しい人材を入れて若返りを図ることが必要となりますが、上述の通りキャスティングやオーディションの機会は時代の流れと共に減ってきています。書類選考や縁故のみで演者が選ばれる場合が大半です。

3.傾向と対策

ローカル番組やイベント企画に自浄作用がはたらいた場合、snsで活躍するインフルエンサーや地方創生にチャレンジする若者を積極的に採用することで演者志望者にも活躍の場が与えられます。夢破れて出戻りしないための試金石ともなるほか、本来スポンサーが求めている集客や顧客開拓のニーズを満たすことができます。

ただ決定権を持つ人物にこの話が関係していない場合がしばしば見受けられ舞う。そのため、資金源を演者や企画提案者自らが持ち寄り、既存メディアに新しい風を吹かせる必要があると考えられます。

これはお笑い芸人の世界と似ています。日々新たな芸風やスタイルを持った実力者が現れることで、新たな企画や物語が生まれているからです。
今までの出番を待つ姿勢ではなく、クラウドファウンディングのように外部支援者と結託していくきっかけが今必要とされています。

かくいう私も秋田で新しくバラエティ番組を届けたい自称ローカルタレントの1人であり、その陰には衰退していく地元の姿があります。
今後もnote内でメディアやみちのくくんだりについて綴っていきます。私が持っているものは有り金含めすべて出していく所存です。

4.書いたのはこんな人

ということでスポンサーがまだ集まりきってません。
関連記事もあるので併せてご覧いただけると幸いです。

神長タクミ/秋田最期の男性タレント(@studiovk_info)さん / Twitter

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