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スポンサー集めに苦慮するローカルタレントの話

タクミは激怒した。メディアに出なさ過ぎたので、自ら協賛を募ることにより地方芸能へ名乗りを上げたのである。タクミには営業がわからぬ。よって全く話題に上がっていないのがここまでの流れです。

前職前々職と営業はやっていたものの、己に別の商材が乗っからないとここまで不穏な交渉になるものかと肩を落としております。連休明けから数社ほど訪問していますが、話が進んでいない状況です。

これはひとえに流れが間違っていることにあります。数字や実績を私が持っていないからですね。はい万事休す。協力隊立候補します。

書類審査に落ちたところで次の段落へ。本題について解説します。

「ローカルタレントが秋田にいる必要があるのか」という議題があります。これを私は論破できません。スポーツや地域イベントに興味がない限りは一般市民がそこにかかわることがないし、アナウンサーで事足りるわけです。

しかしそれによって「何が起こっているか」という現象まで把握している人は少ないかもしれません。

地方のイベントに力をつけたタレントがいない場合、都会から派遣されたイベンターや会場スタッフが進行することになります。それによって、私は多くのイベントが「ステージ上の演者による不作為の失敗」を見てきました。カッコつけてしまいました。要するに演者ダメならみんなダメになります。

怖いですね。地元に誇れる人がいなければ、もしあなたが結婚式を挙げたととしてもセミプロ司会がその場を乱します。人生の節目は台無しです。ラジオをつけたら全国ネットの番組ばかりになります。そして都会に出ていくわけですね。感謝感激雨アラレの人口減少に加担しとるわけです。

少ない若者は「地元を盛り上げよう」と一念発起するわけですが、肝心のイベントに演者が足りません。盛り上がることはなく、男女のもつれによって雲散霧消となります。音響・照明・編集業者さんも肩を落とします。

このように現場での「若手がいない」という声が、スポンサーまではなかなか届かないんですね。お金を出す側は必ずしも人材を育てる必要がないからです。ただそれは地元の首を絞めってるんですね。コネ怖いよね。

稲作には八十八の作業が必要だといいます。ですが食べる人がそこまで知る由もない。おいしければいいんですね。
でも植えなければどうなりますか?私くらいしか収穫できない、凶作の時代に突入してしまいます。芸能も人口減少の波があるわけです。

Youtubeやtiktokで若者の支持を得て気鋭の棘チックに出てくる夢もあるでしょう。地方芸能は対局に位置し、お金も力も視聴者も少ないかもしれません。

でも最後に映る人間は誰なんでしょうか。秋田に戻ってきて、ローカル番組が何もなかったとき、初めて失った悲しみを知るのでは遅いわけです。

それはそうと自宅植物の植え替えに失敗しました。ひとつの作業もまともにこなせない男がいます。またメールするんでよければ会ってください。

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