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#31 一角獣さんにインタビューしてみた(2)

こんにちは。あっき~です。
このnoteでは身のまわりの音楽をやっているバンドマンやシンガーや音楽に携わる人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

#31 一角獣さんにインタビューしてみた(1)の続きです。

【一角獣さんのスポットライト】
一角獣さんがドラムを叩くLuckyRiverFuture(らき✩りば)のライブがあります。

一角獣さんが参加するマルチメディアクリエイトチームPizuya's CellのYouTubeチャンネルはこちら。
チャンネル登録をよろしくお願いします。

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ドラマーズトーク

(Photo by @245_photo)

あっき~
最初に一角獣(いっくん)が演奏してるのを見たとき、「あのドラムのセッティングは何?」って思ったんよね。
どんなふうに考えた結果、あのセッティングになったのかを教えてほしいです。

セッティング図 実際はHi-HatとSnareの高低差がすごい

一角獣
ドラムで影響を受けてるのは、TOSHI NAGAIさん、FLiPっていうバンドのyuumiさん、元チャットモンチーの高橋 久美子さんです。

あっき~
そうなんや!

一角獣
3人ともジャンルは違うんですけど、共通してるのが3点(バスドラ、ハイハット、スネア)の出し方がすごくキレイなんですよ。
エイトビートって楽譜に起こすと1つしかないけど、叩く人によってエイトビートの聴こえ方が違うじゃないですか。
この3人の出すエイトビートは音がクリアで、影響を受けています。

あっき~
その話はよくわかる。
けど、ハイハット(の高さ)が高い理由はよくわからない(笑)

一角獣
(笑)
ドラマーの課題だと思うんですけど、両手がクロスするから左手の可動範囲が狭くなるじゃないですか。
可動範囲を広げるために、最初はハイハットの位置をずらして、両手があまりクロスしないセッティングにしてたんですよ。

あっき~
ほうほう。

一角獣
(ステージから見て)客席側にハイハットを置くことで、両手があまりクロスしないようにしてたんです。

あっき~
理にかなってるわけね。

一角獣
左手の可動範囲を広げることで、理想とするキレイなエイトビートを作っていくんですけど、ツインペダルを使うようになって物理的にハイハットの配置を変える必要がでてきたんですよ。
結果的に、ハイハットを通常の位置に戻す過程で、高さがどんどん高くなって、今の形に落ち着きました。

あっき~
左手でスネアをちゃんと鳴らしたいから、左手の可動範囲を広げるためにハイハットが高くなったってことなんやね。

一角獣
そうです。
スネアの一打一打を大事にしたいからです。
だから、ハイハットが高くて、スネア(の高さ)が低いんですよ。

あっき~
色んな試行錯誤があって、あのセッティングにたどり着いたんや。

一角獣
シンバルが増えたのは、楽器屋さんで試奏させてもらうときに、値段を考えずに、気になったシンバルをひととおり持ち込んで叩いてみる癖があるんですよ。
で、気に入ったシンバルを集めていった結果、奇数サイズのシンバルが増えたっていう感じです。

あっき~
気づいてなかったけど、確かに奇数サイズが多い。

一角獣
自分の好きなサウンドのシンバルがたまたま奇数サイズやったっていうだけなんですけどね。

あっき~
けど、奇数サイズのシンバルってあんまり見かけない気がするかな。
後、気になったのはヘッドがキレイやな、と思ったんやけど。

(Photo by @245_photo)

一角獣
絵描きさんに頼んで、アーティスト写真用に描いてもらったやつですね。
「こういうことをやってみたら面白いんじゃない?」って思うことは、積極的にやってみるようにしています。

あっき~
なるほどね。

一角獣
機材は僕の自論があって、ライブで演奏するとき、理想のパフォーマンスを100%とすると、ライブで緊張したり、予期せぬトラブルなんかで結果的に70~80%になってしまうっていうのは、演奏していると良く感じることだと思うんですよ。

あっき~
よくわかる。

一角獣
そういうときに、パフォーマンスの割合を+10とか、+15とか引き上げてくれる要素が機材だと思っています。
機材が揃うと、楽曲に対して自分が求めるサウンドが出せるとか、演奏しやすくなるっていうのがあるので。
特に、フットペダルだとか、身体に触れるインターフェースの部分は重要です。

あっき~
インターフェースって表現がエンジニア的な感じがするなぁ(笑)

一角獣
身体と楽器とをつなぐ部分なので(笑)
ひとつ、このインタビューで伝えたいのは、みんなMy new gear報告が大好きじゃないですか。
新しい機材を買いましたっていうのはよく見かけるんですけど、自分の機材をメンテナンスして使ってるよっていうのはあまり見かけないじゃないですか。

あっき~
確かに。

一角獣
やっぱり、機材や楽器は演奏する上で必要不可欠じゃないですか。
演奏のすべてを預ける相棒なので、みんなに機材をメンテナンスして使ってることをアピールしてほしいな、と思います。
機材オタクなので、「しっかり自分の機材を大事にしてるぜ」っていう(機材への)愛情表現をしてほしいっていうのを伝えたいです。

あっき~
いや、ごもっとも。

アイデンティティとしてのメイク

あっき~
ライブのときはメイクしてるんやね。

一角獣
ライブの演出の一環で衣装を着たりするじゃないですか。
衣装以外にも、演奏する人のアイデンティティとして、帽子を被るとか、サングラスをかけるとか。

(Photo by @245_photo)

あっき~
そうやね。

一角獣
ライブのときに、演奏以外で自分を表現する手段として、メイクをするようになりました。

あっき~
いつからメイクするようになったの?

一角獣
GLAYのコピーバンドでライブするときに、「V系メイクをやってみようよ」って言われて、友だちにメイクしてもらったのが最初です。
それからライブのときは自分でメイクをしてみようと思って、メイク道具を買うようになって、今は自分でメイクしています。

あっき~
メイクした見た目で怖がられたりするの?

一角獣
ライブの後にSNSでエゴサーチすると、「ドラムは上手だったけど、(見た目が)怖くて話かけられなかった」っていうのを見かけて、「話しかけてくれたら良かったのに!」と思ったことはあります。

あっき~
なるほどね。

一角獣
実際は優しいです(笑)
でも、取っつきにくい印象はなんとかしたいなぁ、と思います。

あっき~
今回のインタビューを読んでもらえば、怖い人じゃないっていうのはわかってもらえるんじゃないかな。

一角獣
怖くないから、ライブを観てくれた人が絡んでくれるとうれしいです。

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次回に続きます。

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