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#02「続・文字割れ」

WONDER ORDER(あるいはORDER WONDER)では、マンガ・リフレクションを通して、なぜか気になる対象(ワンダー:不思議)について考え、そこにある本質(オーダー:秩序)を少しでも理解しようと思索を進めていきます。どこに向かうかわからない漫(そぞ)ろな足取りになりがちですが、The Sense of Wow!der の心持ちで、学習と創造のプロセスを楽しみ、記録していきます。

第2回は、第1回でモヤモヤが残ったため、引き続き「文字割れ」について考えをめぐらせました。途中で思考にはスピードも大事だと気づき、マンガの世界観が変わります。と同時に、尊敬するクリストファー・アレグザンダーの美学へと進む道が開かれました。一緒に面白がっていただけたら、嬉しいです。

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お読みいただき、ありがとうございます。

第1回のマンガ・リフレクションを実行したあと、ふいに、この現象を「文字割れ」と呼んでいたことに、ちょっとしたワンダーを感じました。

たとえば、「割れ文字」でも、「ひび割れ文字」でも、よかったのかもしれない。それでも、なぜか「文字割れ」と呼んでいた。ここに、隠れた無意識の判断があるなと思ったことが、続編を描く動機になりました。マンガ・リフレクションが、新たなワンダーを喚び起こしてくれたのです。

また、第1回のマンガでは、地の文で進行する内容に対して要点をまとめなおしたり、問いを投げかけるようなリアクションを担う役割として、自分の分身らしきキャラを登場させました。その場で思考を相対化するのに役立つ半メタ視点の導入は、学びを深めるのに重要な道具立てだと思いました。

第2回では、5ページ目からですが、自分だけじゃなく全く別のキャラクターも加えて、より思考を相対化しながら考えられる状況をつくりました。結果として、よりマンガらしい表現になっていったのが印象深いです。

同時に、建築家のクリストファー・アレグザンダーが『ザ・ネイチャー・オブ・オーダー』で追究した、「秩序の本質」についての深い深い洞察にも、触れなければならないと考えていました。どうやって、アレグザンダーに接続しようか悩んでいたのですが、筆の勢いにのって、なるに任せる結果となりました。マンガで、欲望が生き生きしてくると描いていますが、これは本当の感覚で、アレグザンダーの思索はものすごいインスピレーションを与えてくれます

文字割れの美については一旦棚上げにしますが、これもまた大好きな、アレグザンダーの思索を訪ねることにワクワクしています(そして、もっと似顔を似せたいものです)。


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