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Kの向くままにおススメ映画『花筐』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。友人が少ないKです。今回は『花筐』。一言で表すと「魂の青春反戦映画」です。



こんな映画です  

不治の病により余命幾許も無い少女と、その友人たちを中心とした青春と友情のお話です。

少女の思い出作りのため、友人たちはパーティーを開催したりします。しかし、それは同時に自分たちの思い出(生きた証)を作るためでもありました。
何しろ、時代は第二次世界大戦の真っ只中であり、彼らもいつ徴兵されるか、いつ死ぬか分からなかったのです。
そして、真珠湾攻撃(ハワイ海戦)の日が最後のパーティーになりました。


もう少し詳しく  

映像の魔術師》の異名を持つ監督ですが、それに相応しい作品です。とにかく、溢れ出る映像と音楽に浸る映画

不治の病と青春と友情…ストーリーはありがちかも知れません。しかし、ありがちでないのは監督自身が現実に不治の病により余命宣告(6ヶ月)を受けた直後にクランクイン(撮影開始)しているという事。
この『花筐』は監督が約40年温めていたシナリオであり、余命宣告を受けたからこそ命を懸けて取り組んだ作品なんだとか。
これは青春映画であると同時に反戦映画でもあり、そして監督自身が遺した生きた証でもあります。

因みに『花筐』は《はながたみ》と読みます。檀一雄の代表作です。


観た後はこんな気分になりました  

大林監督と言えば、先ず青春そして学園、ファンタジー、それから反戦です。その全てが詰まった本作品。本当に監督の集大成です。《映像の魔術師》って二つ名、これはもう納得せざるを得ませんね。映像の奔流!激流!ストリームです!!
何かよく分からん、けど理屈じゃない、戦争はダメなんだ!そういう謎のオーラに満ちています!
勿論Kは戦争体験してませんけど、何故か懐かしく切ないノスタルジー気分になりました。実際、反戦映画って戦争未体験者に訴えるものでないと意味がないしね。


おススメのポイントまとめ  

◎《映像の魔術師》が本当に命懸けで作成した魂の青春反戦映画
溢れ出る映像と音楽に身を委ねるだけでもOK
ノスタルジー気分に浸りたい人、戦争知らなくても大丈夫


要注意点まとめ  

▲長い。。3時間近くあるよ
▲ハッピーなENDではありません。まあ、ハッピーな反戦映画はありませんから…


心に残ったセリフ  

吉良 :「来るものを待ちはしないさ。もし、僕が何かを待っているとすれば、それは来ないものだろう。」

哀しいセリフ。初めから失ったと諦める方が絶望しないからね。
戦いの描写は一切ありませんが、多くの場面やセリフに強い反戦メッセージが込められています。



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