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糖尿病患者のロコモティブシンドローム予防について(有料)

これまで糖尿病の予防や治療にはウォーキング等の有酸素運動が効果的であるとされていました。

有酸素運動は確かに糖尿病の予防、改善効果が高く、日常生活における身体活動量が減り糖の処理量が減ってきている現代社会においては積極的な有酸素運動を行って、摂取した糖の処理に努めなければならないといえますが、近年では、ウエイトトレーニングも糖尿病の予防、改善に有効な運動であることが明らかにされています。

糖尿病とウエイトトレーニングに関しては以下の記事も参照下さい。

また、最近ではロコモティブシンドロームの予防も重要な健康課題の1つに挙げられており、ロコモティブシンドロームを予防する上ではウエイトトレーニングが何より重要になりますが、先行研究の結果から糖尿病患者は非糖尿病患者に比べ筋量の減少、筋力の低下を引き起こしやすい、すなわち糖尿病患者はロコモティブシンドロームを引き起こしやすいことが明らかにされていることから、糖尿病患者にとってロコモティブシンドロームの予防は最重要課題であるといっても過言ではなく、糖尿病患者にとってウエイトトレーニングは不可欠な運動であるといえる訳です。

そこで、以下に運動指導者の視点から糖尿病患者のロコモティブシンドロームの予防におけるウエイトトレーニングの重要性と有効性に関して、これまでの知見と実際の取り組みについて整理していきます。

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