うつになってしまった③【自分のこと#8】
30代前半にうつと診断され、現在50代。
40代入ったあたりから、一応無事に生きている高校教員です。
「自分のこと」を、たまにお話しさせていただきます。お時間あればお付き合いください。
前回は、うつになった結果、副作用や、心身ともに起きた変化についてお話させていただきました。
この時のことは、人生の中でも最悪と言ってもいいほど、どん底に突き落とされたような感じでした。
とにかく、何もかもが、嫌で、辛くて、泣きたくて、悲しくて、逃げ出したくて。
前回も書きましたが、私なんかより、ずっと大変な思いをされている先生もいると思うんです。それを承知の上で申し上げますが、こういうメンタルの問題の場合、主観が全てのような気もするんです。
自分の悩みなんて、もっと大変な先生に比べれば大したことない。ならばそういう先生と比較して「じゃあ自分はもっと頑張れる」と、思えればいいんですが、私の場合は逆で、この程度でダメになってしまう自分は、なんてダメな人間なんだろうと思っていました。
そうなると、さらにメンタルが落ちていくわけです。
比較することをやめて、主観で考えないと余計にしんどくなっていってしまう。
今なら、そう思えるんですが、この時は、ひたすら比較の毎日でした。
そんな中、職場の先生に紹介していただいた心療内科・カウンセリングに行きました。心療内科については前回お話したように、私にとっては今ひとつ馴染まないお医者さんでした。
しかし、カウンセラーの先生とは、その後3〜4年のお付き合いとなっていきます。
初めてのカウンセリングの詳細は覚えていませんが、ひたすら自分のことを話していたと思います。
ゆっくり、…ゆっくり。
自分はこんなにゆっくり喋るんだ…、と、自分で自分のことを意外に思いながら、話し続けます。でもそれは、きっと、それまでの自分の人生を一生懸命に振り返っている作業だったのだと思います。ちなみにその時、泣きはしませんでしたが、心の中では大泣きしていた感覚が残っています。
話しながら、徐々に「こういう…振り返る時間が必要だったんだ」と、自然と思えました。
でも、なかなかうまく話せないし、核心部分も言えそうで言えない。恥ずかしかったんですかね。よく覚えていません。この期に及んで、恥ずかしいも何もないんですが。
1回目のカウンセリングは、私がただ話して終わりました。たぶん先生は、ほとんど話していません。
疲れたんですが、心地よい疲れでもありました。普段、本音で話せないことを、聞いてもらえるって、なんて良いんだろう、と素直に思いました。
なぜそう思ったんでしょう。
今、思えるのは、きっと先生が淡々と返事をされ、否定するでもなく、かと言って、変に元気付ける言葉をかける感じでもなかったからかもしれません。
もし、この「変に元気付ける言葉」をかけられていたら、おそらく私は、その先生を疎ましく感じていたと思います。
そして何より、その先生は、私のことを何者とも比較せず、話を聞いてくださったのです。
そして最後に「よろしければ、また来てください」と言われて、1回目のカウンセリングは終わりました。
大袈裟かもしれませんが、死にたくなるような気持ちに溢れた日々、私の心の闇に光る一筋の光明のようにそのカウンセリングを感じました。
しかし、やはり苦しい日々は、続きます。
その後、少しずつですが、回復するキッカケをカウンセリングの先生からもらいます。
次回は、そんなお話ができればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
悩んでいることは、何であっても、話すことが、まずは、大切だと思います。ためらうかもしれませんが、ぜひ、思いを声に出してみませんか。お待ちしています。
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