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お酒が好きになってから

ホワイトデーに、バーボンを貰った。
3日で半分近くまで空けてしまった。
明らかに、飲み過ぎた。

お酒がおいしいと感じたのは、アメリカ留学時代だった。
寮から追い出された冬休み、東海岸の上の方を転々としており、その際にボストンにも立ち寄った。
ボストンと言えばクラムチャウダーがセットになっているのは知っていたから、物価の高いボストンで「記念に!」と言って頼んだのは覚えている。
けれど、その味も見た目もどんな店で頼んだのかも全く覚えていない。
ボストンで記憶にあるのは、植民地時代の名残を残した上部が白い教会と、誤って参加してしまったミサと、まだ良心的なレストランで飲んだ白ワインだけだった。

この時飲んだ白ワインがおいしくて、お酒の良さというものを少し学んだ。

そして帰国して、大学がある秋田で卒業に向け(なんちゃって)勉学に励むのと並行して、日本酒の良さを学んだ。

白ワインが好きだと、それに似た(本当は全く異なる)日本酒も好きになりやすいらしい。
そして幸いなことに、秋田県は美味しい日本酒が多い。
ていうか、米と水がうめえから、そらうめえ日本酒があるわけだ。
たくさんのシリーズを持つ新政なんて有名どころだ。

卒業してから関東に戻ってきて、バーというものにも行くようになった。
そこでウィスキーの良さを学んだ。

そこからだった。
バーの店長から色々教えてもらったり、酒飲みの幼馴染と様々な酒に手を出すようになったのは。

周りにウィスキーをロックとかストレートで飲む女子はいないので、だいたい一人で飲む。
お酒はなんでもそうだけれど、味に負けず劣らず、香りが様々あって、毎度嗅ぐのが楽しい。

香りで好きなバーボンは、フォアローゼズのプラチナ。
スコッチだったら、アードベッグ(ていうかアイラ系はだいたい好き)。

ちなみに最近調べてて衝撃的だったのは、アードベッグの蒸留所の所有者がLVMH(ルイヴィトン・モエ・ヘネシー社)だったこと。
幅広いことは分かったいたけれど、まさかウィスキーに食い込んでくるとは思っていなかった。
フランスのコングロマリット恐ろしや。

わたしは感覚値を言葉で表現することが苦手だ。
特に香りや味に関しては、これまであまり興味を持ってこなかったので、表現のストックがない。
だから酒の説明を聞いてから飲んだ時、自分の感覚値と表現が合致していく様が面白かったりする。
そして飲んだ酒のストーリーを聞きながら、まだ見ぬ蒸留所に思いをはせてみたりする。

ある程度の量ならば妙薬だけれど、別に飲まないからと言って、体調に影響を及ぼすわけではない(むしろ過多が悪影響である)。
それでも飲むのは、ちょっとした心地よさと、それに付随するストーリーが好きだから。
いつかアイラ島で、ストレートのスコッチを飲むことを夢見ながら。

おしまい

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