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戦略②~就活は自分なりの方法で~

失敗だらけの人生を歩んできました。凡打ばかりです。打率.178くらいでしょうか。守備専門のキャッチャーみたいですね。小学4年から野球を始めて、大学1年まで続けましたが、キャッチャーだけは、1度も守ったことがないです。新卒で入社した会社で参加していた月イチの草野球で「1度やってみたい」と志願し、初めてやらせてもらいました。
今日は、新卒で入社することになる、会社選び(就職活動)がテーマです。
※写真はバッターが僕です。話の展開的にキャッチャーだと思われそうなので一応。

大学3年生、12月。

就職活動の時期が来ました。(当時は12月1日スタートでした)
僕は大学1、2年生のうちに取れるだけの単位を取りました。3年生になると自由時間が増えました。計画通りです。大学生満喫タイム開幕だぜ!世はまさに大航海時代!!(東京海洋大学[旧:商船大]に通っていたからです)
僕はバイトを3つ掛け持ちしました。労働の対価としてお金が貰えるのがうれしくて、働きまくりでした。体育会系でした。ブラック耐性強いです。4年生の時は、親の扶養から外れてしまいました。
バイトの内容は以下の通りです。

1.宅急便の配達
インターホンを鳴らして、「荷物」と「スマイル」を届けるバイトです。
届けた証として、サインや印鑑やスマイルをもらうだけです。簡単です。
1番頑張ったバイトです。繁忙期は1時間あたり60件配達していました。タワマンで配達することが多かったのですが、エレベータでは間に合わなかったので「階段ダッシュ配達法」を駆使していました。3年続けたバイトで、最終的に時給も150円UPしました。主に夕方から働いていました。20時~21時の配達時間指定が多くてしんどかったです。
プロ野球選手3名、プロゴルファー1名、歌手1名、美人妻多数、かわいい子供多数、かわいいワンちゃん多数、に出会えた素敵なバイトでした。
2.○mazonの倉庫内作業(ピッキング)
発注書を見る⇒ピッキングする⇒バーコードスキャン⇒箱の底面に配置⇒ベルトコンベアに置く。それだけの仕事です。簡単です。でも、時間あたり何箱ピッキングしたのか計算されていました。僕はキレッキレで働いているつもりでしたが、目標数に達しておらず、社員によく注意されていました。
「アダルトビデオ」や「大人のおもちゃ」の発注が多かったのですが、「うわ、こいつの性癖やばいな」「これまとめ買いしちゃうんだ!」っていうのを直で感じられる素敵なバイトでした。たぶん、雑念だらけだったから手の動きが鈍ったのでしょう。この仕事は午前中やっていました。
3.レンタカー屋
店舗間の配車をする。月貸しの企業に対して車を"届ける"or"引き取る"仕事です。言うなれば、運転するだけでお金が入ってくるバイトでした。
「自動車の運転が好きな人」という文言に惹かれて応募しました。本来なら3年以上の運転歴が必須条件だったのですが、MT車を購入し「1年間無事故です」と伝え、引き入れてもらいました。
当時は「180SX」というスポーツカーに乗っていましたが、ハイエースや、2tトラックなど普段乗ることのない車を運転したり、首都高を走ったりと非日常感を味わえました。運転中はカーナビのBluetoothに繋いで好きな音楽かけ放題、ノリノリでいられる素敵なバイトでした。

バイトはそりゃもう必死に頑張りました。当時の様子をVTRで再現するなら、スキマスイッチの全力少年を流して欲しいです。大学の講義なんてどうでもよかったです。代返して単位がもらえる講義はなるだけ友人に頼みました。時にはジャンケンで代表者を決めました。そもそも勉強したくて大学へ進学したわけではないのです。僕が大学へ進学するにあたって書いた記事が以下になります。

大学に入ってからも、将来の夢や目標はありませんでした。友達と楽しくお酒を飲んだり、ゲームしたり、麻雀したり、カラオケしたりするだけで幸せでした。研究室も一番”楽ができる”先生を選びました。学部が違いますが、もし時間を戻せるなら「さかなクン」に会いたかったです。お笑い芸人「ぺこぱ」に時を戻して欲しいです。学びたい意欲があっても、学ぶことを許されないヒトが世界にいる中、自分の考え方がいかに惨めで愚かだったことか、最近痛感しています。
そんなことは最近思ったことだとして、当時の僕は「就活する」という選択肢しか持ち合わせていません。両親に心配をかけたくなかったからです。大学における「学び」に対して思い入れのない人間は、どうやったら企業から内定をもらえるのでしょうか。

就活は二段構えで立ち向かう

僕なりに考えた結果、二段構えの作戦を立てることにしました。
まずⒶパターンに挑戦して、ダメならⒷパターンでいこう。こんな具合です。僕が考えた作戦は次の2つになります。

Ⓐ.自分"が"関心のある業界を選ぶ
バイトで稼いだ金をつぎ込んで車を購入しました。アイデンティティが欲しかっただけです。「東京の大学生なのに車を所有している」、たかがそれだけのことです。車が好きだったので、自動車産業でまず就職活動をすることを考えました。幸運なことに、後述するⒷよりもES提出や面接の時期が早かったので就活の練習だと考えていました。プロ野球でいえば、オープン戦です。
Ⓑ.自分"に"関心を持ってくれる業界を選ぶ
僕は「東京海洋大学/海洋工学部/流通情報工学科」に通っていました。これじゃ伝わりませんね。いわば、ロジスティクス(物流)について勉強する全国でも稀な学科です。僕が本気で勉強していたかどうかは別問題です。そんなこと企業に言わなきゃバレないと考えていました。僕はそれに加えて、前述のとおり、午前は倉庫内作業をして、夕方からその荷物を配達するバイトをしていました。「ぼくは物流の申し子」的なブランディングをすれば、物流業界の人は興味持ってくれるだろう。いや、確実に関心を持たれる自信がありました。

ES(エントリーシート)の書き方

前項は、業界選びに対する僕の思考法でした。
少し実践的になりますが、ESの書き方についても記載します。あくまで僕の考えなので、参考にする・しないはお任せします。
僕は、「絶対に企業にウケるESの書き方」的な、よくありがちなタイトルの本を立ち読みして、「あ~、なるほど。ESはこれでいいな」と感じて実践しました。
現物をPDF化しとけばよかったのですが、アバウトに書くと以下のような感じです。(実際はもう少し丁寧に書いていましたよ。)

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よくありそうな質問です。前項Ⓑパターンであれば、こんな感じで書いていました。基本的に、「自分が何を伝えたいか」ではなく「人事担当が読みやすいもの/質問したくなるもの」を書こうと意識するのです。
この例では、物流企業の人事担当者は、「ロジスティクスって言葉で説明できる?」「具体的にどんな勉強してるの?」「卒論はどんなテーマでやってるの?」とか質問するでしょう。「○mazonの倉庫内ってどんな感じ?」「どんな作業していたの?」とか質問するでしょう。それに対する回答を予め何パターンか用意しておけば、面接も盛り上がる可能性が高まります。引き出しのタイトルだけ見せておいて、開けてみると色んなネタが飛び出してくる「ビックリ箱作戦」です。長々、細々と書いてあるESなんて誰も読みたくないです。起承転結すべてがESに書かれていると、面接が二番煎じとなり印象も薄くなります。人事担当者は会社員として、仕事の一環として、採用試験をしているだけです。自発的に「会社のために採用したるで~!」っていう人事は少ないです。(自論です)

内々定、ゲットだぜ!

結果的に、Ⓐパターン・自動車産業はESまで通りました。しかし、面接でのエピソードが乏しかったため、お祈りメールの嵐でした。それでもⒷパターンの方にすぐ切り替えることができたので問題ありません。オープン戦が終わっただけです。「自動車産業」には縁がなかったってことだな。面接の練習ができてラッキー。そう考えていました。
ⒶパターンでESが通ることは証明されたので、そこの方針は変えませんでした。数十社分もダラダラと文字を綴ってESを書くことがバカバカしかったです。「簡潔に!インパクト重視!」を意識していました。手の負担も、脳の負担も軽減されます。
結果的に、物流/流通系企業3社から内々定を頂くことができました。
物流現場でバイトしていたことで、エピソードトークも濃厚だったからです。

会社選び

内々定を頂いた3社のうち3番目が大本命だったので、そこで僕は就職活動を終了しました。1、2番目に内々定をもらった会社からは、どういうわけか「きみの好きな勤務地を選んでいいよ」とか「希望する部署に配属してあげるよ」とか言われました。ありがたいんですが、気味が悪かったです。

お互いにうわべだけのやり取りをしていたのに急になに!?
全員に同じこと言っているとは思えない。これって差別?みんなで同じスタートラインに立ちたいのに。なんでもう順位付けしてるの?何で俺のことをよく知らないくせに、既にこんな期待されなきゃいけないの?
好きな勤務地なんて分からないし、配属先なんて俺が決めることじゃないでしょ!あー、気色悪っ!

性根が腐っていますよね。ちなみに、女性からも追われすぎると冷めます。そちらさんの会社にお世話になっていたらどんな人生になっていたのでしょうか。おそらく、3年ももたなかったでしょう。
結果的に、本命であり、新入社員を平等に扱ってくれる会社に入ることができて良かったです。以下の記事内、<新入社員研修>では同期から金言をもらうこともできました。頭がキレて尊敬できる同期・同僚に恵まれたので、僕の人間性は改善されていきました。

まとめ

就活について、100%これが正しいということはありません。企業によって採用方針も異なるからです。僕も全く見向きもされないことが多々ありました。でも落とされたら、「縁のない会社だったんだな」くらいに考えればいいです。会社に入ったら入ったで、社内での戦いが始まるわけです。相思相愛で居続けることなんてまず難しいです。
人の思考法や戦法から、自分に合っているかどうかを取捨選択して、自分なりに就職活動を行ってください。新卒でなくても、転職活動やパートの面接でも応用は利きます。ひとりにでも参考になれば幸いです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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