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おはようからおやすみまで、ご飯のことを考えています〜コロナ下に出会った食品レビュー〜

おはようからおやすみまで、ご飯のことを考えています。

コロナ騒動で、母一人、子二人世帯の私もテレワーク真っ最中。
外出自粛要請、緊急事態宣言が出る前に、小学校の臨時休校もあり3月から自主テレワーク期間に入っておりました。こどもがテレカンにゲスト出演したり、真面目な顔をしながら下半身がジャージだったり、仕事の区切りがつきにくいなとか……そんなことは置いて。

ここ最近、私の頭を占めているのは「次のご飯何にしよう」です

終わらない夏休み

朝ご飯を作って、片付けて。何故かすぐ昼がきて、また何か食べさせて。さっき食器洗ったなと思ったら、もう包丁を握ってる。永遠に「次のご飯」のことを考えています。

普段もご飯作りは大変ですが、平常時なら給食がある。やはり栄養面で給食には絶対の信頼感があり、それが抜けたことにより手間だけでなく心理的にもプレッシャー。

ご飯のことを考え続けるそばでは、1時間に6回くらい小競り合いが発生していて、こどもとの夏休みや土日がずっと続いているような感覚です。しかも、仕事つき。10才の長女が「終わらない夏休み」を言うとエモいなと思うし、5才の長男が言っても『よつばと!』のようなワンパク感があっていいですが、私の気持ちはフリーザに「わたしの戦闘力は530000です」と告げられたときのようです。いつ終わるか分からないのが余計に辛い。

昔、ゲーム「ぼくのなつやすみ」で、8月32日に突入し「永遠に終わらない夏休み」が始まるホラーのようなバグがあったのを外出自粛要請が出た頃、思い出しました。

とりあえずどんな状況であっても仕事をしなければいけない。
そして3食ご飯も用意しなければ。自分が頼り。

そもそも私は元々が面倒臭がりで、長女が幼稚園に通っていた2年間は、ずっと冷凍や前日の残りものを詰めた5分弁当だったし、Uber Eatsを使ったり、外食したり、インスタント食品食べたりを躊躇しない日々を過ごしてきました。筋トレし続けた手抜きスキル、ずぼら飯の数々を活かして、3食おうちご飯の日々を乗り切りたいと思っています。

コロナ下の新しい出会い

面倒くさがりな私の「次のご飯」を手助けしてくれる有力な選択肢が、冷凍食品やインスタント食品たち。コロナ下だからこそうまれた数々の珠玉の出会いがありました。

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サヴァ缶とレモンバジルのパスタソース、サヴァ缶とパプリカチリトマトのパスタソース

まずは、去年流行った「Ça va(サヴァ)?」缶からの亜種サヴァ缶パスタソースシリーズ。 普段はあまりパスタソースを買わないので、コロナ下だからこそ見つけられた商品。
出会えてありがとうと言える品です。 パスタはもちろん、ジェノバ系はブロッコリーなど温野菜かけたり、トマト系はオムレツにぶっかけてもよしのオールラウンダー。オイル系もあり。レモンバジルは、よくぞここまでレモンの風味を残してくれた!と感動もの。

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ディ・チェコNo.12 スパゲッティ オーガニック

麺にも新たな出会いがありました。
考えることなく同じものを買い続けるタイプの私は、パスタもずっと同じ乾麺。これは都知事が外出自粛要請の会見をした日、スーパーにただひとつ残ってたから偶然買ったのですが素直に感動。なにこれ美味しい。少し太麺で、アルデンテ気味に茹でた時の食感も味も最高。
もし外出自粛要請が出てなかったら、パスタの在庫がなくなることもなく、この商品を買わなかったと思う。茹で時間も長いし、ちょっと高いし。自由なつもりで全く選んでなく、制限のある環境で新しいものに触れる。自分という人間を実感したし、マーケターはやっぱ接点作りが命やな……と思いました。

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いつの間にかめちゃくちゃ可愛いローソンのプライベートブランド

こんな可愛いのかとテンション上げながら買った結果……ブロッコリーがめちゃくちゃ使えます。茹でることすら面倒な日、手軽にチンしたら使えるのは本当に助かる。ブロッコリーを食べておけばなんとかなるのではというブロッコリー信仰もあり、炭水化物オンリーみたいなご飯にちょっと添えるだけで罪悪感がかなり減ります。

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ローソンPBのフライドポテトは表彰したい

こどもはフライドポテトが好きだけど、揚げ物は平素全然やる気になれない。これは袋ごとチンすれば、本当に揚げたてに遜色ないフライドポテトのできあがりです。くっついたりしなっとすることもなく、ほくほくで美味しい!モスっぽい太さもいい。

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冷凍食品を充実させていたら、ある日火を使わずに娘が昼食を用意してくれました。冷凍ブロッコリーとフライドポテトと、ハムとチーズのホットサンド。私はパソコン打ちながら指示っただけ。ついに手を下さずにリモートで昼食を作り出しました。手抜きもスキルでは。家庭内でこの事業を広げていきたいです。小4すごい。

料理の「考える」を捨ててみる

料理で一番大変なのは「考える」こと。仕事ではどうしても「考える」が必要だから、正直3食の料理にまでこだわろうとすると、自分のCPUもメモリも全然足りてません。「次のご飯何しよう」と考える時間を捨てるには、スティーブ・ジョブスが洋服をフォーマット化したように自由度をなくし、制限を加えることが必要です。

私は普段から、時間がない時(だいたい毎日)は「煮る・副菜・味付け」を捨てるという制限を作っています。「煮る」は時間かかるので日々炒め、「副菜」はそもそもやらない。副菜を食べたければ、漬物とかキンピラとか豆の煮物とかを買う。「味付け」もいちいちレシピみたりするの面倒なので、1:1:1にすればなんとかなるが合言葉。野菜は千切ったり、茹でるだけ。

作業を一つ一つ捨てていくと、選択肢が減る分「考える」もどんどん少なくなります。それで料理が随分楽になる。
こどもの時、母が昼を食べた直後に「夕飯何がいい?」と聞く神経が全然理解できなかったけれど、1日中お料理マラソンをしていると、その気持ちがとても分かる。極力考えるのをやめたいという気持ちから、つい「食後に食事のことを聞く」をかましてしまうわけです。

そういえば実家では、休日の昼はうどんかラーメン(徳島なのでどちらも激ウマ&店舗も多い)、日曜の夜はカレーだったんですけど。あれも母の「考えるを捨てる」だったのかも。

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テレカンによくゲスト出演する長男

コロナで昼の手作りを捨てようとした結果

今回のコロナ騒動下にて、料理の作業も時間も問題だった私は、昼の手作りは諦めようと決めていました。手作りをすると考えることが増えるので。極力「考える」作業もしなくていいように冷凍食品やレトルトに色々と手を出していました。

でも、今回不思議だったのが、制限の中では、考えることがちょっと楽しかったこと。パスタソースをパスタ以外にアレンジしたり、今まで目につかなかったコンビニ冷凍食品などを試したり。「次のご飯何にしよう」を考えないために始めたシステムだったのに、考えるのがちょっと楽しくなりました

自分で勝手に決めた料理に対する数々の「しない」に加えて、外食なしという制限が外的にもかかり、さらに選択肢が減った分「考える」に対する余裕ができたのかもしれない。単純に移動時間も減ったし、保育園の送迎もなくなったし。

料理の「自由」ごときが苦痛な私は、ゼロから世の中のカルチャーやビジネスを作り出す人すげえと尊敬していたわけですが、今回の経験で、いつも文化や新しいものは制限のある環境下で生み出されてきたのかもねとまで思考を飛ばしました。

何をやって、何をやらないかを自分で決めるというのは、かつてのフォーマットが当てはまらなくなり、選択肢が無限にあるように思える現代を生き抜くには必須のスキルだと余計に実感しています。なんでもやれる状態だと、かえって何もやらないってこともありますし。

今は非常事態であり、庶民の私は自分にできることをただ粛々とやる日々ですが、色々制限がある中で食卓が潤ったように(低いレベルで)、世界ががらりと変わるような制限のある環境下では、色々と違うものも生まれてくると期待もしています。

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ある日の色々捨てた夕食:味付けフォーマットにのっとった生姜焼き、ほうれん草(茹でただけ)、サラダ(パックから出しただけ)、豆の煮物(パックのやつ)

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(文:横山ふみ)

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